話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレク、ソニーG、カプコン
■東京エレクトロン <8035> 55,190円 +1,730 円 (+3.2%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置の主力株が高い。前日の米国株市場では原油価格が連日で大幅下落したことを受け、ハイテク株を中心に買い戻しが入ったが、半導体セクターへの買いが顕著だった。半導体製造装置最大手のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が3.6%高に買われ、画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>は7.7%高と急騰した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4.3%高とナスダック総合株価指数の上昇率を大きく上回っており、東京市場でもこの半導体セクター買い戻しの流れを引き継いでいる。
■JBR <2453> 1,019円 +28 円 (+2.8%) 本日終値
ジャパンベストレスキューシステム<2453>が続伸。15日の取引終了後、日本自動車連盟(JAF)と業務提携したと発表。共同で会員制生活トラブル解決サービス「JAFのホームライフサポート」の提供を4月4日に開始するとしたことが好材料視された。「JAFのホームライフサポート」は、JAFの会員向けにおうちまわりの生活トラブル(水、カギ、ガラス、電気、建具)に対応するサービスを提供するもので、出動先は2カ所の設定が可能なことから、申込者の自宅以外に離れて暮らす家族の住居へも出動が可能という。全国のドライバーを会員とするJAFとの提携により、戸建住宅市場への販路拡大だけではなく、集合住宅市場へのサービス普及が期待されている。
■ソニーグループ <6758> 11,820円 +315 円 (+2.7%) 本日終値
ソニーグループ<6758>が続伸。年初から下値模索の動きを続けてきたが、前週10日にマドを開けての急反騰をみせ、その後も継続的な買いが入り売り物を吸収している。目先5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが接近しており、底値離脱の兆しをみせている。市場では「海外投資家が買いポジションを低める売りが一巡しており、4月新年度入りはリバランスで買い直されるとの思惑もある」(中堅証券ストラテジスト)との見方も。半導体分野で存在感を高めているほか、ゲーム、音楽、映画といったコンテンツ分野でのブランド力に対する海外投資家の評価は高い。23年3月期も増収増益トレンドに変化はないとみられ、年初の高値水準である1万5700円台から25%程度水準を切り下げた時価近辺は値ごろ感からの買いを誘導しやすくなっている。
■アミューズ <4301> 1,972円 +51 円 (+2.7%) 本日終値
アミューズ<4301>は続伸。同社は15日取引終了後、22年3月期の年間配当予想を35円から40円(前期は35円)へ上方修正すると発表した。同社では、株主資本配当率(DOE)2%をメドとして配当を行うとしている。
■リゾートトラスト <4681> 2,076円 +37 円 (+1.8%) 本日終値
リゾートトラスト<4681>は3日続伸。15日の取引終了後、一般向けホテル「ホテルトラスティ」6施設について、固定資産の譲渡またはオペレーションチェンジに伴い、23年3月期第1四半期の業績に譲渡益80億円を特別利益として計上する予定と発表しており、これが好材料視された。同社グループの既存顧客層への付加価値を高める領域へ経営資源をシフトしていくため、シナジーを見込みづらい一般向けホテル事業の一部を譲渡する。なお、これによる22年3月期業績への影響はないとしている。
■カプコン <9697> 2,749円 +4 円 (+0.2%) 本日終値
カプコン<9697>が堅調な動き。午前10時ごろ、ニンテンドースイッチ向け及びパソコン向けゲーム「モンスターハンターライズ」の有料拡張コンテンツ「モンスターハンターライズ:サンブレイク」を6月30日に発売すると発表。「モンスターハンターライズ:サンブレイク」は、グローバル販売本数800万本を達成した「モンスターハンターライズ」の超大型有料拡張コンテンツ。新たなクエストランクのほか、フィールド、モンスター、未体験のアクションを追加し、「ライズ」の新たな物語を楽しめるようになっているという。
■アスクル <2678> 1,473円 -104 円 (-6.6%) 本日終値 東証1部 下落率3位
アスクル<2678>は大幅に3日続落。同社は15日取引終了後、22年5月期第3四半期累計(21年5月21日~22年2月20日)連結営業利益は106億3700万円(前年同期比3.4%増)だったと発表した。通期計画140億円(前期比0.5%増)に対する進捗率は76.0%と順調だが、織り込み済みとの見方が優勢のもよう。eコマース事業は手指消毒液やマスクなど新型コロナウイルス感染対策商品の特需の減少があったものの、飲料など生活用品商材、eコマース需要の増加による梱包資材をはじめとするMRO商材、品揃え強化に注力するロングテール商材の販売が伸長しているとした。
■ビジョナル <4194> 7,250円 -320 円 (-4.2%) 本日終値
ビジョナル<4194>は大幅に4日続落。同社は15日取引終了後、22年7月期第2四半期累計(8~1月)連結営業利益は41億300万円(前年同期比2.7倍)だったと発表した。通期計画60億円(前期比2.5倍)に対する進捗率は68.4%に達したが、業績予想が据え置かれたため、嫌気されたもよう。ビズリーチ事業はプロフェッショナル人材領域の人材需要回復を背景に、4四半期連続で前年同期比2ケタ成長を記録。足もとで、オミクロン株による同社事業へのマイナス影響はみられないとした。
■スノーピーク <7816> 2,775円 -86 円 (-3.0%) 本日終値
スノーピーク<7816>が反落。同社は15日に2月度の月次報告を公表し、日本国内の売上高は前年同月比31.8%増と1月(55.5%増)から鈍化。EC自社は同27.2%増と好調だったが、直営店が同14.1%減となったことがネガティブ視されたようだ。会社側では新型コロナウイルスの感染急拡大に加え、厳しい寒さが続いたことで来店客数が減少したことから直営店の売れ行きが鈍化したとしている。なお、海外を含んだ連結ベースの売上高は同44.0%増(1月は63.1%増)だった。
■HSホールディングス <8699> 1,129円 -11 円 (-1.0%) 本日終値
HSホールディングス<8699>は6日ぶりに反落。同社は15日取引終了後、実施済みの21年3月31日時点の株主への贈呈をもって、株主優待制度を廃止すると発表した。これまでは保有株数に応じてクオカードまたはカタログギフトを贈呈していたが、株主への公平な利益還元の観点などから、配当金による直接的な利益還元を優先することがより適切であると判断したとしている。
株探ニュース