話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱UFJ、リボミック、ファイズHD

注目
2022年3月24日 15時21分

■三菱UFJ <8306>  798.9円  -7.7 円 (-1.0%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンク各社が揃って反落。ここ米長期金利の急上昇を背景に米国事業における運用環境の改善を手掛かり材料とする買いが続いていたが、目先は利益確定の売りが優勢となっている。前日の米国債券市場では米10年債が買われる展開となり、同利回りは取引終了時点で2.29%台に低下した。これを背景にJPモルガン<JPM>やゴールドマン・サックス<GS>など大手金融株が軒並み売られる展開となっており、東京市場にもこの流れが波及した。三菱UFJは前日まで10連騰で昨年来高値更新基調にあったが、きょうはこれまでの反動が出る形で800円台を割り込んでいる。

■東芝 <6502>  4,761円  -24 円 (-0.5%)  本日終値

東芝<6502>が後場に入り下落。同社はこの日、臨時株主総会を開催し会社2分割案など提案したが否決されたと伝わった。また、大株主の3Dインベストメント・パートナーズが提出した非上場化やマイノリティ出資などの検討を行い戦略の再検討を進める株主提案も否決された、という。臨時株主総会での両提案が否決されたことで先行き不透明感が強まるなか、株価は売りに押される展開となった。

■リボミック <4591>  208円  +50 円 (+31.7%) ストップ高   本日終値

リボミック<4591>がストップ高。同社はリボ核酸(RNA)を使った分子ターゲット薬(アプタマー医薬)の開発を行う東京大学発の創薬ベンチャー。同社が米国で臨床を進める眼の難病「加齢黄斑変性症」の治療薬「RBM-007」は潜在的ニーズも大きく、今後の展開に期待が高まっている。そうしたなか、23日取引終了後に、滲出型加齢黄斑変性(wet AMD)を対象としたRBM-007の臨床試験の結果、治療歴のないwet AMDに対して視力および網膜組織構造の改善に有効と考えられることを発表、これが株価の刺激材料となった。

■ファイズHD <9325>  738円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ファイズホールディングス<9325>が急騰。同社は配送や庫内作業代行などEC事業者向け荷物取り扱いを手掛け、米アマゾン<AMZN>を最大顧客としている。コロナ禍での巣ごもり需要も追い風にEC市場の拡大が続いており、同社の収益も急成長している。丸和運輸機関<9090>が実施していた同社株に対するTOBが今週22日に終了、TOB価格670円で約1カ月にわたりもみ合っていたが、買い付け期間が終了したことを受け、きょうは新たな資金が一気に流入してきた。会社側では「22日に丸和運輸の公開買い付けが終わったという事実以外に、こちらからリリースすべきものはない」としているが、市場では「丸和運輸の子会社になっても上場は維持されるわけで、ファイズHDの今後の成長性を考慮した場合670円という価格が実態面から割安という判断が働いている」(中堅証券ストラテジスト)という見方が示されていた。

■BlueMeme <4069>  1,899円  +179 円 (+10.4%)  本日終値

BlueMeme<4069>は続急騰。同社はシステムの受託開発を手掛け、ローコードとアジャイル手法を活用するのが特長で、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に貢献する。また、コンサルティング事業も展開している。23日取引終了後、テスト自動化プラットフォームを提供する米mablとパートナーシップを締結し大規模業務システム開発向けの新しいテスト手法を共同開発することを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■フジタコーポレーション <3370>  244円  +23 円 (+10.4%)  本日終値

フジタコーポレーション<3370>が急伸。同社はきょう午前11時に、ベーグルやクレープ店を展開するアルテゴ(東京都中央区)と業務提携契約を締結し、北海道エリアを中心にベーグル店「BAGLE&BAGLE」の協業展開を行うと発表した。このほか、フジタコーポが運営するチーズ販売店「トワ・ヴェール」の販路拡大に向けた連携やコラボ商品の企画販売なども行うとした。

■フィックスターズ <3687>  796円  +34 円 (+4.5%)  本日終値

フィックスターズ<3687>が続伸、中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を上回ってきた。顧客企業のシステムを高速化するソフト開発で強みを持っており、ここ受託契約を伸ばしている。量子コンピューター分野への展開でも先駆的存在で、クラウド基盤サービスによる需要開拓に期待がかかる。業績面でも22年9月期は回復色が鮮明で営業利益段階で前期比13%増の11億円予想と2ケタ成長を見込む。株価は2019年7月に2124円の高値を形成した後、一貫して下値切り下げ波動を強いられていたが、目先は実需筋の売り物が枯れているだけに、上値余地が意識されているようだ。

■カイノス <4556>  1,040円  +39 円 (+3.9%)  本日終値

カイノス<4556>は大幅高。午後12時30分ごろ、15円としていた22年3月期の期末一括配当予想を25円へ引き上げると発表したことが好感された。なお、前期実績に対しては10円の増配となる予定だ。

■アルメタックス <5928>  281円  +9 円 (+3.3%)  本日終値

アルメタックス<5928>は大幅反発。23日の取引終了後、22年3月期の単独業績予想について、営業利益を2億円から2億7000万円(前期7200万円の赤字)へ、純利益を2億7000万円から3億4500万円(同7億2900万円の赤字)へ上方修正しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染症が再拡大した影響もあり、売上高は97億円から95億円(前期比5.2%増)へ見直した。ただ、生産性の改善及び総費用の削減などが利益を押し上げる見通し。

■ランドコンピュータ <3924>  936円  +24 円 (+2.6%)  本日終値

ランドコンピュータ<3924>は続伸し、昨年来高値を更新。同社は23日取引終了後、パッケージシステム開発・販売業のNESCO SUPER SOLUTION(東京都千代田区)を子会社化すると発表した。4月1日に議決権割合95.7%の株式を9億円で取得する。NESCOは06年に設立され、会計パッケージ「SuperStream」ビジネスへの知見と高い技術力に強みを持ち、大手を中心とした直ユーザー取引を展開している。ランドコンピのパッケージベースSIとの融合を図ることで、付加価値の高い次世代サービスの提供に寄与すると判断したとしている。

●ストップ高銘柄

バリューデザイン <3960>  2,116円  +400 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

アララ <4015>  619円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値

ジーニー <6562>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値

CCT <4371>  11,150円  +1,500 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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