話題株ピックアップ【夕刊】(3):東急、エヌリンクス、エンビプロ

注目
2022年3月29日 15時38分

■北陸電力 <9505>  551円  -12 円 (-2.1%)  本日終値

北陸電力<9505>は反落。同社は28日取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を6000億円から6100億円(前期比4.6%減)へ上方修正する一方で、営業損益を30億円の黒字から200億円の赤字(前期は178億2800万円の黒字)へ、純損益を30億円の赤字から70億円の赤字(同68億3400万円の黒字)へ、年間配当予想を15円から10円(前期は15円)へ下方修正すると発表した。総販売電力量の増加などを踏まえ、売上高は上方修正した。利益面では、至近の渇水影響やウクライナ情勢の緊迫化に伴う卸電力取引所の価格高騰影響などを反映し、下方修正したとしている。

■東急 <9005>  1,651円  -18 円 (-1.1%)  本日終値

東急<9005>は続落。同社は28日取引終了後、22年3月期に連結子会社の伊豆急行において減損損失を計上する見込みであると発表した。「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、保有する固定資産(土地再評価法に基づき再評価した土地を含む)について、将来の回収可能性を検討した結果、減損損失として約185億円を特別損失に計上する見通し。また、土地再評価法に基づいて再評価した土地の減損損失に伴い、「再評価に係る繰延税金負債」の取り崩しにより、法人税等調整額(益)を約40億円計上する見込みであるとした。

■エヌリンクス <6578>  258円  +58 円 (+29.0%)  本日終値

エヌリンクス<6578>が物色人気化し、一時39%高の278円まで買われた。同社はNHKの契約・収納代行が柱で、今年1月にはNHKが戸別訪問の業者委託を全廃する方針にあることが伝わり株価を大幅下落させた経緯がある。メディア運営やアプリ開発など新規事業を加速させているが、このなか子会社が開発するスマートフォンゲーム「メモリア 夢の旅人と双子の案内人」が関心を集めている。直近では同ゲームの事前登録者数が20万人を突破したことが明らかとなっており、明日30日のリリースを前に今後の業容拡大を期待した先回り買いが入っているようだ。

■エンビプロ <5698>  1,986円  +400 円 (+25.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

エンビプロ・ホールディングス<5698>がストップ高。28日の取引終了後、22年6月期の連結業績予想について、売上高を540億円から550億円(前期比34.4%増)へ、営業利益を23億9000万円から27億2000万円(同27.7%増)へ、純利益を19億5000万円から23億円(同54.3%増)へ上方修正したことが好感された。金属スクラップ需要が底堅く推移していることに加えて、金属スクラップ価格が上昇していることが要因としている。また、リチウムイオン電池リサイクル事業における取扱量の増加なども寄与する見通し。同時に、4月19日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表し、株式分割に伴い期末一括配当予想を33円から23円へ修正したことも好材料視された。株式分割前換算で46円となり実質増額となる。なお、前期実績は25円だった。

■ジェイフロンティア <2934>  2,620円  +500 円 (+23.6%) ストップ高   本日終値

ジェイフロンティア<2934>がストップ高。薬局のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する新サービス「SOKUYAKU(ソクヤク)オンライン薬局」を開始すると発表しており、これが好感された。同社は現在、大都市圏を中心に医療機関・薬局・患者向けにオンライン診療/服薬指導ツール「SOKUYAKU」を提供しているが、今回開始する「SOKUYAKU オンライン薬局」は、オンライン服薬指導の予約や来店予約のシステムを調剤薬局のWEBサイトに実装するとともに、WEBブラウザ上でオンライン服薬指導を実施する環境を構築することで調剤薬局のDXを支援するサービス。第1弾として、「そうごう薬局」など調剤薬局を展開する総合メディカル(東京都千代田区)が、グループ全746店舗で導入を決定したという。

■エッジテクノロジー <4268>  1,577円  +300 円 (+23.5%) ストップ高   本日終値

エッジテクノロジー<4268>の上げ足が鮮烈、きょうはストップ高に買われ1577円まで水準を切り上げた。今年2月17日に東証マザーズ市場に新規上場した直近IPO銘柄だが、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要が高まるなか、人工知能(AI)実装支援やビッグデータ解析を強みとするAIソリューションビジネスを展開し高成長路線を走る。22年4月期はトップラインの大幅な伸びを背景に営業利益は前期比4.4倍という急拡大を見込んでいる。継続的な投資資金流入が目立つなか、上場後の最高値圏を走る展開。直近2週間あまりで株価は3倍化しているが、戻り売り圧力がないだけに、上値を見込んだ個人投資家など短期筋の追随買いを誘っている。

■EAJ <6063>  1,582円  +300 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値

日本エマージェンシーアシスタンス<6063>がストップ高となった。同社は海外旅行者に病院手配などを行う医療アシスタンスを展開している。28日取引終了後、厚生労働省から令和4年度の「入国者等健康フォローアップセンター業務」を継続受託したことを発表、契約金額は42億2400万円で契約期間は4月1日から来年3月31日まで。株価は3月中旬を境に急浮上局面にあったが、今回の業務の継続受託による収益寄与を材料視する形で投資資金の流入が加速した。

■ピアラ <7044>  637円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ピアラ<7044>が商い伴い急騰。100円高はストップ高となる637円まで買われた。きょう朝方、ライブ配信などを行うことができるクリエイターエコノミー支援プラットフォーム「サイバースター」のベータ版を提供開始すると発表しており、これを材料視した買いが入っているようだ。このプラットフォームにはライブ配信のほか、個人での商品販売やNFTを使ったデジタルコンテンツの売買が行える機能が搭載されている。30日からベータ版の提供を始め、その後5月の大型連休前後で正式にサービスを開始する予定としている。

■日本情報クリエイト <4054>  1,180円  +173 円 (+17.2%)  本日終値

日本情報クリエイト<4054>が急反発。28日の取引終了後、不動産流通ネットワークであるセンチュリー21・ジャパン(東京都港区)へ「電子契約システム」のOEM提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。日本情報Cの「電子契約システム」は、現在の契約業務の流れを変えることなく電子契約を運用できるサービス。今回、センチュリー21加盟店が電子契約を導入することで、書類印刷、製本などの業務や書類発送業務が不要となり、印紙税が不要となるほか、書類発送にかかる印刷代及び郵送代が削減できるようになるとしている。

■ジーネクスト <4179>  441円  +59 円 (+15.5%) 一時ストップ高   本日終値

ジーネクスト<4179>は後場一段高。同社はきょう午前11時30分に、顧客対応業務に特化したプラットフォーム「Discoveriez」が、サントリーグループの自動販売機・飲料ディスペンサーを管理・運営する、サンベンド(東京都江東区)に採用されたと発表した。サンベンドでは顧客満足度(CS)向上のため、コールセンター業務における多様な顧客接点の一貫した運用や、機能拡張が可能なクラウドサービスの導入を検討していた。今回、コールセンター業務のノウハウなどを有する日本ユニシス<8056>との共同プロジェクトにより、サンベンドのコールセンター業務における顧客管理を完全クラウド化したとしている。

●ストップ高銘柄

カイゼン <4170>  470円  +80 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値

JTOWER <4485>  6,030円  +1,000 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

グローバルウェイ <3936>  680円  +100 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

キッズSHD <7084>  1,126円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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