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話題株ピックアップ【昼刊】:東芝、乃村工芸社、エーザイ

注目
2022年4月1日 11時43分

■スターマイカ <2975>  1,622円  +300 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

スター・マイカ・ホールディングス<2975>がストップ高の1622円に買われている。3月31日の取引終了後、22年11月期の連結業績予想について、売上高を462億7400万円から474億1000万円(前期比28.5%増)へ、営業利益を47億8600万円から56億4300万円(同31.7%増)へ、純利益を28億300万円から33億8500万円(同40.9%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各17円の年34円を予定していた配当予想を各19円の年38円(前期33円)に引き上げたことが好感されている。価格上昇局面にあるリノベーションマンション市場の追い風を受けて、12月から3月において販売利益率が想定を上回って推移しており、上期末までこの傾向が続くと見込まれることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(21年12月~22年2月)決算は、売上高123億1200万円(前年同期比28.5%増)、営業利益20億9800万円(同88.3%増)、純利益13億4500万円(同98.7%増)だった。

■東芝 <6502>  4,962円  +312 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

東芝<6502>が3日ぶりに急反発。米投資ファンドのベインキャピタルが東芝の買収を検討している、と複数のメディアが報じたことを受け同社株に買いが集まった。株式の非公開化が前提という。東芝の筆頭株主であるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントは、ベインが東芝にTOB(株式公開買い付け)を行った場合、応募する意向を表明している、とされている。この報道を受け、東芝株は一時前日に比べ6%強上昇している。

■乃村工藝社 <9716>  978円  +60 円 (+6.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

乃村工藝社<9716>は3日ぶりに大幅反発している。3月31日の取引終了後、集計中の22年2月期連結業績について、売上高が1100億円から1110億円(前の期比3.0%増)へ、営業利益が45億円から54億円(同10.6%増)へ、純利益が33億円から39億5000万円(同28.6%増)へ上振れ、減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表したことが好感されている。各プロジェクトを着実に遂行したことに加えて、販管費の抑制に努めたことが奏功した。あわせて25円を予定していた期末一括配当を28円に引き上げた。3月15日に創業130周年を迎えたことから、記念配当3円を実施する。

■セントラル硝子 <4044>  2,162円  +75 円 (+3.6%)  11:30現在

セントラル硝子<4044>は4日ぶり反発。同社はきょう取引開始前に、22年3月期の連結純損益予想を25億円の黒字から380億円の赤字(21年3月期は12億3000万円の黒字)へ下方修正すると発表した。同社ではガラス事業の構造改善を進めており、欧米の自動車ガラス事業の譲渡を決定した。これに沿って、米国特定子会社であるカーレックスグラスアメリカ、欧州特定子会社であるカーレックスグラスルクセンブルクの2社について全株式を譲渡し、これに伴って特別損失(株式譲渡損失引当金繰入額)を計上するため、純損益が下振れる見通しになった。なお、22年度は連結売上高が減少し、利益やキャッシュ・フローは改善に向かう見込みとした。

■デジタルガレージ <4819>  4,630円  +30 円 (+0.7%)  11:30現在

デジタルガレージ<4819>は4日続伸。同社はきょう午前10時45分ごろ、特許庁の窓口できょう開始した各種手数料のクレジットカード納付に、子会社DGフィナンシャルテクノロジーの決済サービスを提供すると発表した。特許庁はきょう施行の「特許法等の一部を改正する法律」に基づき、新型コロナウイルス感染拡大に伴う手続きのデジタル化として、特許印紙で事前に金銭を納める予納制度を廃止し、口座振込などによる予納、窓口でのクレジットカード支払いを開始しており、これに対応する。DGフィナンシャルテクノロジーのクレジットカード決済サービスがオンライン出願で安定稼働しており、運用フローを大きく変更する必要がないことなどが評価され、決済システムとしての採用が決定したとしている。

■エーザイ <4523>  5,706円  +36 円 (+0.6%)  11:30現在

エーザイ<4523>は3日ぶり反発。同社はきょう、医療情報プラットフォームの提供をはじめ、デジタルソリューションに関するソフトウェア企画・開発会社であるArteryex(東京都千代田区)を子会社化したと発表した。既存株主からの株式取得と第三者割当増資の引き受けによって、過半数の株式を取得した。Arteryexの開発力や優良なPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)プロダクトを獲得することで、デジタルソリューションビジネスの基盤強化と拡大を目指す。既存のプロダクトの利用者拡大に加え、Arteryexの画像データからの入力技術・システムを活用した新たなアプリなど、プロダクト開発を推進するとした。

■ツルハホールディングス <3391>  7,510円  -250 円 (-3.2%)  11:30現在

ツルハホールディングス<3391>は5日続落。3月31日の取引終了後に発表した3月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比0.1%増と2カ月連続で前年実績を上回ったが、2月伸び率の同3.0%増から鈍化したことが嫌気されているようだ。客数が同3.3%減と前年割れが続いたものの、客単価は同3.5%増となったことが寄与した。なお、全店売上高は同8.8%増だった。

■南海電気鉄道 <9044>  2,298円  -65 円 (-2.8%)  11:30現在

南海電気鉄道<9044>は3日ぶり反落。同社は3月31日取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2064億円から2010億円へ、営業利益を104億円から112億円へ、純利益を44億円から33億円へ修正すると発表した。「収益認識に関する会計基準」適用のため、前年との比較は記載されていない。売上高は建設業における完成工事高の減少に加え、運輸業で運輸収入が想定を下回ることなどにより、前回予想を下回る見込み。営業利益は売上原価の減少に加え、経費削減により前回予想を上回る一方、純利益は繰延税金資産を一部取り崩すことなどにより、前回予想を下回る見込みとした。あわせて、3カ年の新中期経営計画「共創140計画」を策定したことも発表した。最終年度である24年度の数値目標として、連結営業利益280億円を掲げた。

■京王電鉄 <9008>  4,775円  -10 円 (-0.2%)  11:30現在

京王電鉄<9008>が続落している。3月31日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を3050億円から3000億円(前期比4.9%減)へ、営業損益を4億円の黒字から12億円の赤字(前期208億6600万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気されている。22年1月以降の新型コロナウイルスの変異株による感染急拡大に伴うまん延防止等重点措置が発令されたことで、主に運輸業や流通業で影響を受けたという。なお、最終利益は18億円(同275億1900万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■オリジン <6513>  1,454円  +237 円 (+19.5%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位

オリジン<6513>が急騰。3月31日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を315億円から320億円(前期比23.4%増)へ、営業利益を8億円から18億円(前期9億400万円の赤字)へ、純利益を6億円から19億円(同11億5600万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。懸案事項だった部材の調達が想定より確保できたことに加えて、メカトロニクス事業の光学レンズ貼合装置が期末日までに売り上がったことが牽引。また、売上構成の変動により収益性が改善したことや、グループ全体で原価低減及び固定費削減に取り組んだこと、更に為替レートが想定より円安で推移していることなども利益押し上げに寄与する。

■True Data <4416>  760円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在

True Data<4416>がストップ高の760円に買われている。3月31日の取引終了後、プラネット<2391>と業務提携したと発表しており、これが好感されている。今回締結した業務提携は、両社が培ってきた互いの機能やノウハウを組み合わせることで、流通業界の幅広い企業に対してデータ標準化・フォーマット変換・データ連携などの作業をワンストップで代行できる強いソリューションを提供することが目的。提携第1弾として、「POSデータクレンジングサービス」を提供し、各企業にとって手間がかかるデータ取得や連携に関わる作業、POSデータ及びマスタデータの整備作業を対象に、クオリティー高くリーズナブルな価格でアウトソースできる環境を整備するとしている。

■第一商品 <8746>  207円  +21 円 (+11.3%)  11:30現在

第一商品<8746>が急伸している。東京証券取引所が3月31日の取引終了後、同社株の特設注意市場銘柄の指定を4月1日付で解除するとともに、監理銘柄(審査中)の指定を解除すると発表しており、これが好材料視されている。同社は20年4月30日、不適切な会計処理に関する第三者委員会の調査報告書を開示し、5月1日には過年度の決算短信などの訂正を発表しており、これを受けて東証が7月11日付で特設注意市場銘柄に指定していた。今回、同社が提出した内部管理体制確認書の内容などについて東証が確認したところ、同社の内部管理体制などに問題があると認められないとして指定が解除された。

■シンワワイズ <2437>  460円  +30 円 (+7.0%)  11:30現在

Shinwa Wise Holdings<2437>が急速に切り返す展開となっている。美術品公開オークションの企画・運営の業界最大手で、オークションハウスとしてアート市場に投資マネーを呼び込むことを第一義に、投資サロンやアートファンドの組成にも積極的に取り組んでいる。30日に開催された羽田オークション「EVENING SALE」で高額美術品が23億円で落札されたことが話題となったが、同社はこれに伴う取扱手数料として5億8885万円を22年5月期の売上高に計上することを発表、これを材料視する買いを誘導している。同社は前日朝方に501円の昨年来高値をつけた後、目先筋の利食い急ぎの動きが出て急反落していた。きょうは改めて仕切り直しの買いが入っている。

■HPCシステムズ <6597>  2,289円  +146 円 (+6.8%)  11:30現在

HPCシステムズ<6597>が大幅反発している。3月31日の取引終了後、コニカミノルタ<4902>と画像IoT/AI分野における技術パートナー契約を締結したと発表したことが好感されている。今回のパートナー契約締結は、HPCシステムズのAIプロセッサ、GPU/FPGA、アクセラレータ、拡張インターフェース、通信モジュールなどを自在に組み合せる「CTO技術」とコニカミノルタが有する画像IoTプラットフォーム「FORXAI」を融合させ、新しいソリューション開発などを推進するのが狙い。また、HPCシスは両社のテクノロジーと資産を活用し、CTO事業の更なる深耕・拡大を目指すとしている。

●ストップ高銘柄

Link-U <4446>  901円  +150 円 (+20.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

ジー・スリー <3647>  298円  -80 円 (-21.2%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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