話題株ピックアップ【夕刊】(3):シンワワイズ、サイバーセキ、エコモット
■シンワワイズ <2437> 475円 +45 円 (+10.5%) 本日終値
Shinwa Wise Holdings<2437>が急速に切り返す展開。美術品公開オークションの企画・運営の業界最大手で、オークションハウスとしてアート市場に投資マネーを呼び込むことを第一義に、投資サロンやアートファンドの組成にも積極的に取り組んでいる。30日に開催された羽田オークション「EVENING SALE」で高額美術品が23億円で落札されたことが話題となったが、同社はこれに伴う取扱手数料として5億8885万円を22年5月期の売上高に計上することを発表、これを材料視する買いを誘導している。同社は前日朝方に501円の昨年来高値をつけた後、目先筋の利食い急ぎの動きが出て急反落していた。きょうは改めて仕切り直しの買いが入った。
■サイバーセキ <4493> 2,390円 +204 円 (+9.3%) 本日終値
サイバーセキュリティクラウド<4493>が後場上げ幅を拡大。午前11時30分ごろ、100%子会社で脆弱性管理ソリューションカンパニーのソフテックを吸収合併したと発表しており、これが好感された。サイバーセキが展開するWebセキュリティー事業では、サイバー攻撃を可視化、遮断するために脆弱性情報を活用していることから、脆弱性管理を得意とするソフテックが加わることで双方のビッグデータ活用、技術力の強化、販売チャネルの拡大が可能になるとしている。
■エコモット <3987> 569円 +37 円 (+7.0%) 本日終値
エコモット<3987>が4日続伸。3月31日の取引終了後、新型コロナワクチン用フリーザー対応型IoT無停電電源装置について、ベイシス<4068>と共同で全国自治体への設置を進めていくことを明らかにしており、今後の業容拡大を期待した買いが入ったようだ。この装置は停電からフリーザーの稼働を守るためのもので、内蔵されているIoT温度センサーによってリアルタイムで電池残量や異常状態を確認することができるという。エコモットのIoT監視センターを活用した24時間監視サービスも提供していく方針で、両社はこの装置と温度センサーの普及を加速させていく。
■HPCシステムズ <6597> 2,249円 +106 円 (+5.0%) 本日終値
HPCシステムズ<6597>が大幅反発。3月31日の取引終了後、コニカミノルタ<4902>と画像IoT/AI分野における技術パートナー契約を締結したと発表したことが好感された。今回のパートナー契約締結は、HPCシステムズのAIプロセッサ、GPU/FPGA、アクセラレータ、拡張インターフェース、通信モジュールなどを自在に組み合せる「CTO技術」とコニカミノルタが有する画像IoTプラットフォーム「FORXAI」を融合させ、新しいソリューション開発などを推進するのが狙い。また、HPCシスは両社のテクノロジーと資産を活用し、CTO事業の更なる深耕・拡大を目指すとしている。
■コラントッテ <7792> 746円 +34 円 (+4.8%) 本日終値
コラントッテ<7792>は大幅高。同社はきょう午前10時15分ごろ、スポーツを全力で楽しむ人のための新ブランドとして、「Colantotte SPORTS(コラントッテスポーツ)」を立ち上げると発表した。新ブランドの第一弾商品として、磁気アクセサリー「コラントッテスポーツ ネックレス SR140」を今月6日から販売する。今後は、運動しながらパフォーマンスをサポートする医療機器認証のスポーツウェアやサポーターを順次展開するとした。
■ナイガイ <8013> 303円 +13 円 (+4.5%) 本日終値
ナイガイ<8013>は大幅反発。3月31日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。上限を5万株(発行済み株数の0.61%)、または2000万円としており、取得期間は4月1日から6月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的という。
■インテM <7072> 1,600円 +55 円 (+3.6%) 本日終値
インティメート・マージャー<7072>が大幅高で3日続伸。午前11時30分ごろ、きょう施行された改正個人情報保護法の順守を支援するサービス「IM Privacy Suite」の提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。同社では、企業におけるデータ活用でプライバシー保護対応が急速に求められたことに対応し、20年6月にデータ利用同意管理プラットフォーム「IM-CMP」の提供を開始したが、「IM Privacy Suite」は、企業が「IM-CMP」をはじめとする各種「CMPツール」を通じてユーザーから許諾を得て保有しているデータベースについて、改正個人情報保護法のルールを順守した形で運用する上で必要な対応を支援するサービス。企業が改正個人情報保護法に対応するために導入している「CMP」などのサービスを統合し、同意取得から確認記録の承認までを一括で管理することができるとしている。
■みらいワークス <6563> 780円 +25 円 (+3.3%) 本日終値
みらいワークス<6563>が反発。3月31日の取引終了後、清水銀行<8364>と人材支援による地域企業の事業強化を目的とした業務提携契約を締結したと発表。今回の提携は、自らのスキルを地域貢献に生かしたいプロフェッショナル人材と、清水銀の取引先をマッチングすることで、人材流動化やスキルシェアにつなげるのが狙い。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。
■明光ネット <4668> 597円 +17 円 (+2.9%) 本日終値
明光ネットワークジャパン<4668>が大幅反発。3月31日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(21年9月~22年2月)連結業績について、営業利益が9億5200万円から12億6500万円(前年同期比36.0%増)へ、純利益が9億6700万円から12億2700万円(同84.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。早稲田アカデミー個別進学館事業を早稲田アカデミー<4718>に譲渡したことに加えて、オミクロン株の感染拡大による入会需要の後ろ倒しの影響などにより売上高は101億円から99億2700万円(同1.9%増)へ下振れたものの、経費や販売費のコントロールが奏功し利益は上振れたとしている。同時に、保育士・幼稚園教諭に特化した転職支援サービス「しんぷる保育」や栄養士に特化した転職支援サービス「しんぷる栄養士」を展開するSimple(東京都品川区)の全株式を4月1日付で取得し、子会社化すると発表した。同社では中期計画で、新規事業である人材事業への取り組みを強化することで、教育事業に続く収益の柱を創出することを重要な事業戦略として掲げており、その一環として保育業界での人材紹介事業を強化するのが狙い。取得価額は非開示。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。
■CAICAD <2315> 155円 +4 円 (+2.7%) 本日終値
CAICA DIGITAL<2315>は高い。同社は3月31日取引終了後、22年10月期第2四半期連結決算において、特別利益を計上する見込みであると発表した。連結子会社であるカイカ証券が保有している投資有価証券について、21年10月期に投資有価証券評価損を特別損失に計上したが、全額償還されたことにより、1億5000万円を特別利益に計上する見込みになったとした。
●ストップ高銘柄
Link-U <4446> 901円 +150 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
ジィ・シィ企画 <4073> 910円 +150 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値
ジーネクスト <4179> 616円 +100 円 (+19.4%) ストップ高 本日終値
HENNGE <4475> 1,102円 +150 円 (+15.8%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
ジー・スリー <3647> 298円 -80 円 (-21.2%) ストップ安 本日終値
グローバルウェイ <3936> 480円 -100 円 (-17.2%) ストップ安 本日終値
バンクオブイ <4393> 3,565円 -700 円 (-16.4%) ストップ安 本日終値
以上、3銘柄
株探ニュース