明日注目すべき【好決算】銘柄 安川電、カーブスHD、サカタタネ (8日大引け後 発表分)

注目
2022年4月10日 11時00分

8日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

安川電 <6506> [東証P]  ★今期最終は37%増で4期ぶり最高益、12円増配へ

◆22年2月期の連結最終利益は前の期比2.0倍の383億円に伸びて着地。続く23年2月期も前期比36.9%増の525億円に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。先行きに不透明感があるものの、需要環境はグローバルで高水準に継続することを想定し、ロボットなど主力事業を中心に増収増益を計画。円安進行もプラスに働く。

併せて、今期の年間配当は前期比12円増の64円に増配する方針とした。

サカタタネ <1377> [東証P]  ★今期経常を一転2%増益に上方修正・最高益更新へ

◆22年5月期の連結経常利益を従来予想の93億円→103億円に10.8%上方修正。従来の7.7%減益予想から一転して2.2%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期業績の上方修正は1月に続き、2回目。為替の円安進行による収益押し上げ効果が上振れの要因となる。

Fブラザーズ <3454> [東証P]  ★12-2月期(1Q)経常は10倍増益で着地

◆22年11月期第1四半期(21年12月-22年2月)の連結経常利益は前年同期比10倍の10.4億円に急拡大して着地。投資銀行事業で複数の賃貸不動産を売却し、2.8倍の大幅増収を達成したことが寄与。

メディア工房 <3815> [東証G]  ★上期経常は19倍増益・通期計画を超過

◆22年8月期上期(21年9月-22年2月)の連結経常利益は前年同期比19倍の1億1300万円に急拡大して着地。既存占いコンテンツの運用強化や人員減による労務費の減少が寄与し、デジタルコンテンツ事業の収益が大きく伸びた。占いサービスの安定成長や広告費の抑制でOne to One事業が伸長したことも大幅増益に貢献した。

通期計画の8000万円を大幅に上回っており、業績上振れが期待される。

サン電子 <6736> [東証S]  ★前期経常を24%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の77.5億円(予想レンジ中値)→96億円(同)に23.9%上方修正。増益率が8.8倍→11倍に拡大し、従来の21期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。為替相場が円安基調で推移したことに伴い、第4四半期に為替差益20.1億円を計上することが上振れの要因となる。

カーブスHD <7085> [東証P]  ★上期経常は2.8倍増益で上振れ着地

◆22年8月期上期(21年9月-22年2月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の18.5億円に急拡大し、従来予想の13.8億円を上回って着地。プロテインなどの定期契約や高機能新商品への切り替え購入が好調に推移し、物販売上高が想定を上回ったことが寄与。経費の一部が下期以降にずれ込んだことに加え、為替差益の発生なども利益を押し上げた。

通期計画の24.5億円に対する進捗率は75.5%に達しており、業績上振れが期待される。

HKS <7219> [東証S]  ★今期経常を18%上方修正

◆22年8月期の連結経常利益を従来予想の4.6億円→5.5億円に17.5%上方修正。増益率が2.9%増→20.9%増に拡大する見通しとなった。工場稼働率の上昇などによる採算改善に加え、為替の円安によるプラス効果も利益を押し上げる。

ノダ <7879> [東証S]  ★12-2月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地

◆22年11月期第1四半期(21年12月-22年2月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の21.7億円に急拡大して着地。住宅需要の回復やウッドショックによる供給不足・価格高騰などの影響で、合板の販売価格が大幅に上昇したことが収益拡大につながった。

上期計画の30億円に対する進捗率は72.5%に達しており、業績上振れが期待される。

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