本日注目すべき【好決算】銘柄 ローツェ、Sansan、高島屋 (11日大引け後 発表分)
11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ローツェ <6323> [東証P] ★今期経常は39%増で5期連続最高益、45円増配へ
◆22年2月期の連結経常利益は前の期比2.1倍の178億円に伸び、従来予想の148億円を上回って着地。続く23年2月期も前期比38.9%増の247億円に拡大し、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は旺盛な設備投資需要を背景に、半導体・FDP事業の拡大が継続し、32.4%の大幅増収を見込む。
併せて、今期の年間配当は前期比45円増の110円に大幅増配する方針とした。
黒谷 <3168> [東証S] ★今期経常を39%上方修正
◆22年8月期の連結経常利益を従来予想の7.5億円→10.5億円に39.2%上方修正。減益率が64.0%減→49.9%減に縮小する見通しとなった。上期に主力取扱商品である銅価格が、供給逼迫による好需給環境を背景に高値圏で推移したことが上振れの要因。
プロパスト <3236> [東証S] ★今期経常を一転15%増益に上方修正
◆22年5月期の経常利益(非連結)を従来予想の9.8億円→14.9億円に52.1%上方修正。従来の24.6%減益予想から一転して14.8%増益見通しとなった。3月に一括売却を予定していた7件のプロジェクト売却時期が延期となり、売上高は計画を下回るものの、賃貸開発事業とバリューアップ事業で想定以上の利益率を確保したことで、採算は大きく改善する。事業規模の大きい賃貸開発事業における融資条件の改善も上振れにつながる。
三和油化工業 <4125> [東証S] ★前期経常を18%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の14億円→16.5億円に17.9%上方修正。増益率が29.5%増→52.6%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。化学品事業で半導体・電池などの電子材料向け製品の需要が伸長し、一部溶剤の市況価格が大幅に上昇したことに加え、リサイクル事業における産業廃棄物の引取数量増加や処理費単価の上昇なども上振れの要因となった。
併せて、期末一括配当を従来計画の25円→30円(前の期は1→20の株式分割前で380円)に増額修正した。
ヒトコムHD <4433> [東証P] ★今期経常を一転8%増益に上方修正・最高益更新へ
◆22年8月期上期(21年9月-22年2月)の連結経常利益は前年同期比24.9%増の33.5億円に伸び、従来予想の26億円を大幅に上回って着地。新型コロナウイルスのワクチン接種受付コールセンターやワクチン接種会場の運営支援などを継続して受託したことが寄与。経費の効率的な運用を続けたことも上振れに貢献した。
併せて、通期の同利益を従来予想の51億円→55.5億円に8.8%上方修正。従来の0.5%減益予想から一転して8.3%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
Sansan <4443> [東証P] ★12-2月期(3Q)営業は2.7倍増益で4四半期ぶり黒字
◆直近3ヵ月の21年12月-22年2月期(22年5月期第3四半期)の連結営業利益は前年同期比2.7倍の3.6億円に拡大して着地。4四半期ぶりの営業黒字となった。法人向け名刺管理サービス「Sansan」の堅調な成長やクラウド請求書受領サービス「Bill One」の急成長を背景に、24.6%の大幅増収を達成したことが寄与。広告宣伝費の減少なども利益拡大につながった。
北興化 <4992> [東証S] ★12-2月期(1Q)経常は61%増益で着地
◆22年11月期第1四半期(21年12月-22年2月)の連結経常利益は前年同期比61.3%増の19.9億円に拡大して着地。農薬事業で水稲用除草剤の国内販売や水稲用殺虫殺菌剤の製造受託が増加したほか、アジア向け受注の先行なども寄与した。ファインケミカル事業で樹脂分野や電子材料分野が好調だったことも大幅増益に貢献した。
高島屋 <8233> [東証P] ★今期経常は2.3倍増益へ
◆22年2月期の連結経常損益は69億円の黒字(前の期は136億円の赤字)に浮上して着地。続く23年2月期の同利益は前期比2.3倍の160億円に急拡大する見通しとなった。今期は前年休業した反動や新型コロナ影響の縮小を背景に、国内百貨店は増収増益を計画する。大型店でコスト構造改革を進めることも利益改善につながる。
株探ニュース