ファストリは全体軟調相場に逆行、円安進行で今期純利益引き上げ
ファーストリテイリング<9983>は全体軟調相場のなか3日続伸。14日の取引終了後に22年8月期業績予想の修正を発表。円安の進行により金融収益が増加したことから、純利益を1750億円から1900億円(前期比11.9%増)へ引き上げており、これを好感した買いが入っているようだ。
あわせて、従来260円としていた中間配当を280円に増額することも発表しており、これにより年間配当は560円(前期480円)となる見込み。同時に発表した上期(21年9~22年2月)の決算でも、円安効果が寄与する形で純利益は1468億4400万円(前年同期比38.7%増)と大幅増で着地。売上収益も1兆2189億円(同1.3%増)と堅調で、北米や欧州、アジア・オセアニア地域(中国を除く)が好調だったことが業績を押し上げた。