ネクスグループ---1Qは2ケタ増収・各利益は黒字化、IoT関連事業で「IoT×新技術」を活用した新サービス提供を目指す

材料
2022年4月15日 9時38分

ネクスグループ<6634>は13日、2022年11月期第1四半期(21年12月-22年2月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比53.5%増の18.93億円、営業利益が5.93億円(前年同期は2.40億円の損失)、経常利益が5.92億円(同2.10億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が5.90億円(同1.62億円の損失)となった。

また同社グループは「慢性的な営業赤字の解消」と「財務基盤の強化」を目的として事業構造改革を推進し赤字の、インターネット旅行事業、ブランドリテールプラットフォーム事業の両事業から2Q目途で撤退としている。

IoT関連事業の売上高は前年同期比9.4%増の1.45億円、営業損失は0.13億円(前年同期は0.39億円の損失)となった。ネクスは、培ってきた自動車テレマティクスをはじめとする様々な分野に対するIoT技術をベースに「IoT×ブロックチェーン技術」「IoT×AI技術」など、「IoT×新技術」を活用した新たなサービスの提供を目指している。既存製品は、NTTドコモの取扱製品として全国のドコモショップ及びドコモオンラインショップにて販売されているUSB型LTE/3Gデータ通信端末「UX302NC-R」の売上が増加している。農業ICT事業(NCXX FARM)は、農作物の生産、加工、販売を行う「6次産業化事業」と、特許農法による「化学的土壌マネジメント」+ICTシステムによる「デジタル管理」のパッケージ販売を行う「フランチャイズ事業」の事業化を推進している。

インターネット旅行事業の売上高は前年同期比337.6%増の1.00億円、営業損失は0.21億円(前年同期は0.54億円の損失)となった。イー・旅ネット・ドット・コム及びその子会社では、2021年12月初旬から始まったオミクロン株の感染拡大の影響を受け、売上計画比82%という結果になった。グロリアツアーズでは、2021年12月にバーレーンで開催された「アジアユースパラ競技大会」への選手派遣等の大型受注があり、売上増に貢献した。

ブランドリテールプラットフォーム事業の売上高は前年同期比16.9%減の8.71億円、営業損失は0.76億円(前年同期は1.05億円の損失)となった。チチカカは、店舗事業においては2021年10月末時点で61店舗体制、またEC事業においては8店舗体制となっている。前期に引き続き、不採算店舗の閉店や人員体制の見直しなどによる構造改革を進めている。店舗事業は、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け、売上計画比74%という結果になった。当第1四半期も、2022年1月から蔓延防止等重点措置が発令されており、特にチチカカが出店するモールへの来店減少が直接店舗客数減少につながり、売上減少の最も大きな要因となった。また、オンライン事業は、2021年12月23日に発表した不正アクセスに伴うクレジットカード利用の停止の影響もあり、売上計画比75%という結果になった。

暗号資産・ブロックチェーン事業の売上高は7.67億円(前年同期は0.27億円)、営業利益は7.67億円(同0.26億円の利益)となった。一部暗号資産の売却を行ったことで、営業利益を計上している。

2022年11月期通期の連結業績予想については、依然として新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う先行き不透明な現在の状況が同社グループの事業活動や経営成績に影響を及ぼす可能性がある。また同社グループの事業構造改革における新規事業の整備または事業再編による影響も踏まえた業績予想について、現時点で適正かつ合理的に算定することが極めて困難なことから、開示していない。今後、合理的な算定が可能となった段階で改めて公表するとしている。

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.