話題株ピックアップ【夕刊】(1):クレセゾン、近鉄GHD、郵船

注目
2022年4月18日 15時13分

■クレディセゾン <8253>  1,614円  +277 円 (+20.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

クレディセゾン<8253>がマドを開けて急騰。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が15日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、クレセゾン株の保有割合が5.06%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしている。報告義務発生日は8日。

■近鉄GHD <9041>  3,745円  +120 円 (+3.3%)  本日終値

近鉄グループホールディングス<9041>が全般安のなか堅調な動き。傘下の近畿日本鉄道が15日、23年4月の運賃改定を国土交通大臣に対して申請したと発表しており、運賃値上げによる収益改善期待から買われたようだ。運賃を平均で17.0%値上げし、初乗り運賃は20円引き上げられる。新型コロナウイルス感染症の拡大により利用者数が大きく減少していることに加えて、会議や買い物のオンライン化などいわゆる「新しい生活様式」が定着しつつあり、これらによる収入減少を補うことが困難と判断したという。

■日本郵船 <9101>  9,580円  +200 円 (+2.1%)  本日終値

日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>など大手海運株が全体地合い悪に抗して強い動きを示している。中国経済の減速や、ゼロコロナ政策による上海市ロックダウンの影響などで、中国発米国向けのコンテナ輸送量の減少などが嫌気されていたが、前週の前半でいったん売り物が枯れた感触でその後は日足陽線が続いている。一方、ばら積み船の運賃市況を表すバルチック海運指数も前週を境に上昇に転じており、PERや配当利回りなど株価指標面の割安さから買い戻す動きが優勢となっている。

■INPEX <1605>  1,607円  +29 円 (+1.8%)  本日終値

INPEX<1605>が4日続伸し年初来高値を更新。同社は15日、子会社INPEXノルウェーが、ノルウェー現地法人IIN社を通じて10%権益を保有するノルウェーPL293B鉱区で、油ガス層を発見したと発表しており、これが好感された。同鉱区はノルウェー領北海にあり、03年から生産しているフラム油田(IIN社権益15%)の西約15キロメートルに位置。今年3月から4月にかけて試掘井を掘削した結果、周辺油ガス田における貯留岩層準とは異なる層準で非常に良好な貯留岩性状を有する層厚約20メートルの油層を確認するとともに、付随する層準においてもガスの存在を確認したという。

■イオンファンタジー <4343>  2,159円  +29 円 (+1.4%)  本日終値

イオンファンタジー<4343>が続伸。15日の取引終了後に発表した3月度の売上概況で、既存店売上高が前年同月比9.7%増となり、2月の同0.2%増を上回る伸びとなったことが好感された。プライズ(アミューズメント専用景品)部門において映画公開で話題となった「おそ松さん」などの限定景品を展開したことが寄与した。また、会員制度「モーリーフレンズDX」のリリース1周年を記念し、来店ポイント10倍キャンペーンやエデュテイメントカレンダーのプレゼント企画を実施し、客数の確保に努めたことも奏功した。

■東エレデバ <2760>  4,840円  +50 円 (+1.0%)  本日終値

東京エレクトロン デバイス<2760>が底堅い動き。前週末15日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が1720億円から1799億円(前の期比25.6%増)へ、経常利益が62億円から73億円(同57.8%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好材料視した買いが入った。産業機器向けや車載向けをはじめ幅広い分野における半導体製品への需要が高水準で推移し、顧客商権の拡大も寄与したことなどが要因。ただ、のれん及び無形固定資産の減損損失を特別損失として計上することから、最終利益は52億円から50億5000万円(同60.7%増)へやや下振れた。

■NEXT 原油ブル <2038>  1,707円  +16 円 (+1.0%)  本日終値

NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN<2038>が上値追い鮮明で6連騰と異彩を放っている。原油市況に連動するように組成されたETNで、具体的にはドバイ原油価格をもとに算出した指数に連動し、指数の前日比変動率の2倍の値動きを想定したボラティリティの高さが特徴となっている。ここ、原油市況の上昇が再び顕著となっている。前週末15日はWTI原油先物市場は休場だったが、アジア原油(スポットドバイ)市場では2ドル70セント高と4日続伸し、1バレル108ドル台まで上昇、この動きに連動して原油先Wブルも買いが優勢となっている。3月9日につけた年初来高値1770円も視界に入ってきた。

■ネットワンシステムズ <7518>  3,125円  +25 円 (+0.8%)  本日終値

ネットワンシステムズ<7518>が続伸。前週末15日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が2090億円から1880億円(前の期比7.0%減)へ、営業利益が220億円から160億円(同18.7%減)へ、純利益が150億円から105億円(同14.8%減)へ下振れ、増収増益予想から一転して減収減益で着地したようだと発表したが、アク抜け感から買われたようだ。受注高は、通信インフラを中心に好調に推移し、従来予想の2170億円を上回る約2310億円と過去最高となったものの、半導体不足に起因する機器仕入れ納期の長期化が継続し、複数案件の売り上げ(約120億円)計上時期が23年3月期へずれ込むことが売上高及び利益を押し下げるという。

■ディスコ <6146>  30,050円  +160 円 (+0.5%)  本日終値

ディスコ<6146>がしっかり。16日付の日本経済新聞朝刊で「2022年3月期の連結営業利益が前の期比66%増の880億円程度になったことが分かった」と報じられており、会社側予想である833億円を上回ったとの観測が好材料視されたようだ。記事によると、世界的な半導体不足を受けて活発な増産投資が続いており、製造装置の引き合いも高水準に推移したという。なお、決算発表は21日を予定している。

■HENNGE <4475>  1,197円  -167 円 (-12.2%)  本日終値

HENNGE<4475>が急反落。東京証券取引所が15日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を18日分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を実施すると発表しており、信用規制による取引負担増により個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られたようだ。また、日本証券金融も18日分から、貸借取引自己取引分及び非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金20%)にするとしている。

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