「木材」が9位にランクイン、ロシアからの輸入禁止措置発動で木材価格に更なる上昇圧力<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「木材」が9位にランクインしている。
ロシアによるウクライナ軍事侵攻に伴い、ロシアが輸出大国となっている木材価格も上昇している。新型コロナウイルスの感染拡大に端を発したアメリカや中国での建築ラッシュや物流の混乱、更にカナダで発生した害虫被害などで2021年には木材価格が高騰する「ウッドショック」が発生したが、ウクライナ情勢や円安などが更なる上昇圧力をかけている。日本政府は19日、ロシアへの経済制裁の一環として、ウオッカや木材など計38品目を輸入禁止にする措置を発動したこともこれに拍車をかけている。
日本経済新聞は19日の朝刊で「住宅の壁や床に使う国産針葉樹合板の流通価格が2021年11月以降、最高値の更新を続けている」と報じており、コストアップで住宅価格がこれまで以上に上昇すれば、テレワーク需要などで堅調に推移してきた住宅市場への逆風にもなりかねない。これまでは価格上昇による恩恵を受けてきた木材関連企業のなかにも、マイナスの影響が生じる可能性もある。プラス、マイナス両面から引き続き木材関連には注目が必要だろう。
この日は、シー・エス・ランバー<7808>、東京ボード工業<7815>などが上昇。山大<7426>も堅調な動きとなっている。半面、ウッドワン<7898>、オービス<7827>などは軟調で、住友林業<1911>、土屋ホールディングス<1840>は安い。