富田隆弥の【CHART CLUB】 大型連休がポイント、200日・52週線突破の行方を見守る
◆日経平均株価は4月21日時点で3日続伸し、日足チャートは75日移動平均線と25日移動平均線を抜いてきた。4月12日安値の2万6304円から切り返し、次はいよいよ200日線(21日時点2万8119円)に挑戦という構えである。
◆この200日線の水準には、昨年9月高値3万0795円から続く上値抵抗線や週足の52週線(同2万8246円)が重なるほか、3月25日につけた高値(2万8338円)もあり、厚い節目になっている。この節を上抜くとチャートは「好転」となり、昨年9月につけた高値を目指して大いに盛り上がるに違いない。そうなることを大いに期待したいのだが、52週線突破を確認するまでは「アヤ戻し」の段階であり、先行きの調整懸念が払拭された訳でもない。
◆日本では4月29日から大型連休が始まる。その前の28日に日銀金融政策決定会合の結果発表があり、そして、連休中の5月3日~4日に世界の投資家が注目する「FOMC(米国連邦公開市場委員会)」が開催される。今回のFOMCは株式だけでなく、為替や商品などあらゆるマーケットにとってポイントになる。
◆そうなると、株式市場では大型連休が明けてからの動向が重要であり、5月に方向感が示されることになるだろう。200日線と52週線を突破できるかどうか、その行方をいまは見守りたいところだ。
◆日経平均株価と異なりマザーズ指数は21日時点で6日続落中だ。大型主力株にマネーが流れ、グロース市場の小型株は見切り売りが続いている。この極端な物色の流れが変わるのかどうか、その答えも連休明けに出るだろう。
(4月21日 記、毎週土曜日に更新)
株探ニュース