明日注目すべき【好決算】銘柄 エレマテック、ミクシィ、シイエヌエス (22日大引け後 発表分)

注目
2022年4月24日 11時00分

22日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

エレマテック <2715> [東証P]  ★今期経常は10%増で2期連続最高益、前期配当10円増額・今期7円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比51.9%増の78.6億円に拡大し、従来予想の62億円を上回って着地。続く23年3月期も前期比10.0%増の86.5億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前期上振れはドライブレコーダーやゲーム機向け関連部材の販売好調に加え、円安によるプラス効果が要因。今期はエレクトロニクス業界で需要の拡大が見込まれる分野でのビジネスを更に強化し、付加価値向上を図る方針。

併せて、前期の年間配当を43円→53円(前の期は36円)に増額し、今期も前期比7円増の60円に増配する方針とした。

ヤマト <1967> [東証S]  ★前期経常を一転15%増益・最高益に上方修正、配当も10円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の32.3億円→38.9億円に20.4%上方修正。従来の4.1%減益予想から一転して15.5%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。水処理プラントや冷凍・冷蔵の売上高が順調に推移したことに加え、生産システムの合理化などで工事採算が改善したことも利益を押し上げた。  

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の15円→25円(前の期は15円)に大幅増額修正した。

ミクシィ <2121> [東証P]  ★前期経常を62%上方修正

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の105億円(予想レンジ中値)→170億円に61.9%上方修正。減益率が54.4%減→26.1%減に縮小する見通しとなった。第4四半期にモンスターストライクの売上高が人気IPとのコラボやイベントなどの効果で好調に推移したことが寄与。コスト効率化を進めたことも上振れにつながった。

木徳神糧 <2700> [東証S]  ★今期経常を一転71%増益に上方修正、配当も10円増額

◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の5.4億円→10.5億円に94.4%上方修正。従来の12.1%減益予想から一転して71.0%増益見通しとなった。円安の影響を受けてミニマム・アクセス米と輸入乾牧草の販売単価が上昇し、売上高が計画を上回ることが寄与。米穀在庫の適正化や原料調達コストの抑制、徹底した販管費の削減なども上振れに貢献する。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→60円(前期は50円)に増額修正した。

ブレクスルー <2464> [東証P]  ★前期経常を56%上方修正・3期ぶり最高益更新へ

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の3億円→4億6800万円に56.0%上方修正。

増益率が50.0%増→2.3倍に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。新規グループ会社の業績寄与に加え、新型コロナウイルス感染拡大「第6波」の影響が限定的だったことが上振れの要因。

バイタルKS <3151> [東証P]  ★前期経常を36%上方修正、配当も2円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の42億円→57億円に35.7%上方修正。増益率が6.1倍→8.2倍に拡大する見通しとなった。新型コロナ感染拡大による患者の受診抑制などで落ち込んだ医薬品の需要が想定以上に回復したことに加え、新型コロナ関連商品の販売やレンタルの好調、新型コロナワクチンの配送受託が伸びたことが上振れの要因となった。

業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の24円→26円(前の期は12円)に増額修正した。

三重交HD <3232> [東証P]  ★前期経常を74%上方修正

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の24億円→41.8億円に74.2%上方修正。増益率が20.4%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。コスト削減を進めたことに加え、雇用調整助成金の期限が延長されたことが上振れの要因となった。

シイエヌエス <4076> [東証G]  ★今期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も15円増額

◆22年5月期の連結経常利益を従来予想の5億円→5.7億円に12.8%上方修正。増益率が4.1%増→17.4%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。デジタル革新推進事業とシステム基盤事業(オンプレミス基盤)の好調が継続していることなどが要因。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の30円→45円(前期は30円)に大幅増額修正した。

岩崎通 <6704> [東証P]  ★前期経常を97%上方修正、配当も15円増額

◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の3億円の黒字→5.9億円の黒字(前の期は8.9億円の赤字)に96.7%上方修正した。コロナ影響や半導体不足で主力商品の部品調達に遅れが生じ、売上高は計画を下回ったものの、原価率の改善や徹底した固定費の削減が寄与し、採算は大きく改善した。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の10円→25円(前の期は40円)に大幅増額修正した。

タングス <6998> [東証S]  ★前期経常を22%上方修正・15期ぶり最高益更新へ

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の10億円→12.2億円に22.0%上方修正。増益率が55.5%増→89.7%増に拡大し、15期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。前期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。急激な円安進行に伴い、為替差益が発生したことなどが利益を押し上げた。

大興電子 <8023> [東証S]  ★前期経常を22%上方修正、配当も3円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の13.1億円→16億円に22.1%上方修正。増益率が9.5%増→33.8%増に拡大する見通しとなった。新型コロナ感染拡大やハードウェアの納品遅れが響き、売上高は計画を下回ったものの、ソフトウェアサービスの堅調な推移に加え、コロナ禍の影響による販管費の減少で利益は上振れ着地となった。

併せて、期末一括配当を従来計画の12円→15円(前の期は10円)に増額修正した。

UEX <9888> [東証S]  ★前期経常を16%上方修正、配当も2円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の19億円→22億円に15.8%上方修正。増益率が3.8倍→4.4倍に拡大する見通しとなった。前期業績の上方修正は2月に続き、3回目。メーカー値上げに対応した再販価格の見直しを進めたことが寄与。円安進行による為替差益の発生も利益を押し上げた。

業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の38円→40円(前の期は7円)に増額修正した。

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