木村化が3日ぶり反発、半導体製造工場向け大型アンモニア回収装置の最上位モデル発売
木村化工機<6378>が3日ぶりに反発している。25日の取引終了後、半導体製造工場など向け大型アンモニア回収装置として、新開発のハイブリッド型MVR式アンモニア回収装置「LEGEND」の販売を開始したと発表しており、これが好材料視されている。
同社はこれまでアンモニア排水からアンモニアを回収する装置として、蒸留塔に直接ボイラー蒸気を吹き込む「ストリッピング式アンモニア回収装置」、ヒートポンプを使用し電力のみで運転が可能な「ヒートポンプ式アンモニア回収装置」、アンモニアベーパーを圧縮機で直接断熱圧縮する大型の高効率機種である「MVR式アンモニア回収装置」を販売しているが、「LEGEND」はMVR式で僅かに使用されるボイラー蒸気に対し、ヒートポンプによる回収熱で電力加熱するシステムを採用し、省エネルギーでアンモニアを回収できる装置。ボイラー蒸気を使用しないということだけでなく、これまでのどの装置よりも省エネ性能が高く、同社史上最高の性能であることから最上位モデルとして販売を開始するとしている。