「肥料」が15位にランクイン、ロシアへの経済制裁に伴う需給逼迫懸念で肥料価格が高騰<注目テーマ>

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2022年5月6日 12時20分

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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「肥料」が15位にランクインしている。

関心の高まりは、肥料価格が高騰していることが要因だ。5月1日付の日本経済新聞朝刊でも「世界銀行が算出する肥料価格の指数(2010年=100)は3月に237.6と前年同月の2.3倍に急騰し、08年以来、14年ぶりの高値を記録した」と報じており、「新興国を中心に広がる食料危機が一段と深刻になりかねない情勢だ」と指摘している。

肥料価格高騰の背景には、ロシアによるウクライナ侵攻がある。今回の侵攻に対して、西側諸国ではロシアやベラルーシに対する経済制裁を行っているが、肥料の3要素の一つであるカリウムはロシアとベラルーシの生産が3割以上を占めており、両国からの輸出が減少していることが価格高騰につながっている。このほかにも尿素なども高騰しているという。

その一方で穀物価格も上昇しており、それにより農家の収入が増加すれば、農業機械や肥料、農薬などへの投資が拡大する可能性もある。需給逼迫から肥料価格の上昇は当面続くとみられ、「肥料」への注目も続きそうだ。この日の関連銘柄では、住友化学<4005>、三菱ガス化学<4182>のほか、商社の三井物産<8031>、住友商事<8053>も上昇。半面、多木化学<4025>、片倉コープアグリ<4031>などは下げている。

出所:MINKABU PRESS

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