デクセリはS高、23年3月期は16%営業増益で5円増配を予定
デクセリアルズ<4980>は急伸しストップ高の3320円に買われている。10日の取引終了後に発表した23年3月期連結業績予想で、売上高1100億円(前期比14.9%増)、営業利益310億円(同16.4%増)、純利益200億円(同20.0%増)と2ケタ営業増益を見込み、年間配当予想を前期比5円増の65円を予定していることが好感されている。
今期は、ハイエンド製品の比率が拡大するスマートフォン向けの異方性導電膜や精密接合用樹脂、自動車向けの反射防止フィルムや光学弾性樹脂の販売拡大に注力。また、表面実装型ヒューズでは生産能力の増強で電動バイクや電動工具など大電流向けの需要拡大に対応し増収増益を達成する見通しだ。
なお、22年3月期決算は、売上高957億1200万円(前の期比45.4%増)、営業利益266億4200万円(同2.4倍)、純利益166億6900万円(同3.1倍)だった。
同時に、上限を180万株(発行済み株数の2.86%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は22年6月1日から23年3月31日までとしている。