話題株ピックアップ【夕刊】(1):レノバ、邦チタ、横河電

注目
2022年5月11日 15時16分

■レノバ <9519>  1,867円  +351 円 (+23.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

レノバ<9519>が急反発、一時25%超の上昇で1900円まで水準を切り上げた。10日取引終了後に発表した22年3月期の営業利益は前の期比81%減の8億7400万円と大きく落ち込んだが、これは株価には事前に織り込みが進んでいた。そして、続く23年3月期の同利益は前期比約10倍となる87億円を見込んでおり、これがポジティブサプライズとなった。洋上風力発電の公募に外れたことで前期は投資損失が発生したが、今期はそれがなくなり業績回復色を鮮明とする。株式需給面では日証金で売り長となるなど空売りの対象ともなっていたことで、株価には目先筋のショートカバーによる浮揚力も働いている。

■東邦チタニウム <5727>  1,645円  +292 円 (+21.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位

東邦チタニウム<5727>が急反騰し一時、前日比300円(22.2%)高の1653円に買われた。10日の取引終了後に発表した22年3月期連結決算で、営業利益が52億2800万円(前の期比66.8%増)と従来予想の50億円を上回って着地したことに加えて、23年3月期も同82億円(前期比56.8%増)と大幅増益を見込むことが好感された。今期は売上高810億円(同45.9%増)を見込む。航空機向けを中心にスポンジチタン輸出量が回復に向かっていることが牽引役となり、触媒事業や化学品事業も前期に続いて好調を見込む。なお、年間配当は前期比7円増の22円を予定している。

■デクセリアルズ <4980>  3,320円  +502 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率5位

デクセリアルズ<4980>は急伸しストップ高の3320円に買われた。10日の取引終了後に発表した23年3月期連結業績予想で、売上高1100億円(前期比14.9%増)、営業利益310億円(同16.4%増)、純利益200億円(同20.0%増)と2ケタ営業増益を見込み、年間配当予想を前期比5円増の65円を予定していることが好感された。今期は、ハイエンド製品の比率が拡大するスマートフォン向けの異方性導電膜や精密接合用樹脂、自動車向けの反射防止フィルムや光学弾性樹脂の販売拡大に注力。また、表面実装型ヒューズでは生産能力の増強で電動バイクや電動工具など大電流向けの需要拡大に対応し増収増益を達成する見通しだ。なお、22年3月期決算は、売上高957億1200万円(前の期比45.4%増)、営業利益266億4200万円(同2.4倍)、純利益166億6900万円(同3.1倍)だった。同時に、上限を180万株(発行済み株数の2.86%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は22年6月1日から23年3月31日までとしている。

■フィールズ <2767>  1,006円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率6位

フィールズ<2767>が3日ぶりに急反騰、1006円はストップ高に買われた。パチンコやパチスロなど遊技機の販売や企画開発を手掛けるが、円谷プロダクションのウルトラマンブランドの価値向上を背景に、マーチャンダイジングがアジア地域で顕著に伸びており業績を押し上げている。10日取引終了後に発表した22年3月期決算は営業損益が34億4400万円の黒字(前の期は22億4100万円の赤字)と急改善、更に23年3月期は前期比16%増の40億円予想と2ケタ成長を見込んでおり、これを材料視する形で投資資金が流れ込んでいる。

■メンバーズ <2130>  3,310円  +437 円 (+15.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

10日に決算を発表。「今期最終は12%増で5期連続最高益、前期配当を1.5円増額・今期は5円増配へ」が好感された。

メンバーズ <2130> [東証P] が5月10日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期の連結最終利益は前の期比56.7%増の14億円に拡大し、従来予想の10.6億円を上回って着地。23年3月期も前期比12.0%増の15.7億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を23.5円→25円(前の期は17.5円)に増額し、今期も前期比5円増の30円に増配する方針とした。

⇒⇒メンバーズの詳しい業績推移表を見る

■オークネット <3964>  1,684円  +217 円 (+14.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

10日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は8%増益で着地」が好感された。

オークネット <3964> [東証P] が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比8.2%増の21.8億円に伸び、通期計画の61.5億円に対する進捗率は35.5%となり、5年平均の33.6%とほぼ同水準だった。

⇒⇒オークネットの詳しい業績推移表を見る

■横河電機 <6841>  2,264円  +257 円 (+12.8%)  本日終値

横河電機<6841>が急動意。300円を超える上昇で2300円台まで上値を伸ばし、3月25日につけた高値2220円を上抜き年初来高値に買われた。10日取引終了後に発表した22年3月期決算は最終利益が前の期比11%増の212億8200万円と好調だった。コロナ禍でも主力の制御機器などが旺盛な海外のプラント設備需要を取り込み、為替の円安メリットも反映された。23年3月期は中東やアフリカでの大口案件の需要獲得を背景に一段と収益を伸ばし、最終利益は前期比18%増の250億円と連続2ケタ増益を見込んでいる。これを手掛かり材料に買いを呼び込んでいる。

■丸和運輸機関 <9090>  1,690円  +191 円 (+12.7%)  本日終値

10日に決算を発表。「今期経常は26%増で8期連続最高益、4.5円増配へ」が好感された。

丸和運輸機関 <9090> [東証P] が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比10.6%増の91.3億円になり、23年3月期も前期比26.1%増の115億円に伸びを見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。13期連続増収、9期連続増益になる。

⇒⇒丸和運輸機関の詳しい業績推移表を見る

■オプテックスグループ <6914>  1,833円  +200 円 (+12.3%)  本日終値

オプテックスグループ<6914>が急反発し年初来高値を更新。10日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高139億100万円(前年同期比26.7%増)、営業利益21億2000万円(同59.8%増)、純利益17億4300万円(同64.8%増)と大幅増益となったことが好感された。既存各事業が好調に推移したことに加えて、21年11月に連結子会社化したミツテックも寄与した。また、販管費の低減を図ったことも利益を押し上げた。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高530億円(前期比15.6%増)、営業利益60億円(同29.6%増)、純利益46億円(同22.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■日本通信 <9424>  194円  +21 円 (+12.1%)  本日終値

日本通信<9424>が続伸。同社は10日取引終了後に、22年3月期通期の連結決算を発表し、営業損益が2億7900万円の黒字(前の期は2億4800万円の赤字)で着地したことが買い安心感につながったようだ。売上高は前の期比32.5%増の46億3400万円となった。20年7月から提供を開始した通話定額または準定額を備えた携帯通信サービスが安定的に伸長したことが寄与した。なお、23年3月期通期の連結業績予想については非開示としている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.