東エレクは一時1800円近い下落、決算発表直前で米半導体株安も逆風に
東京エレクトロン<8035>は一時1800円近い下げとなり、その後は下げ渋っているものの1000円あまりの下落で5万4000円台を割り込んで推移している。前日の米国株市場では長期金利が低下したにもかかわらず、ハイテクセクターへの売り圧力が強まり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3%強の大幅安となった。半導体需給の逼迫で大手半導体メーカーの設備投資増強の動きが強まっているが、収益機会が膨らんでいるはずの製造装置メーカーの株価は冴えを欠く状況となっている。前日の米株市場では最大手アプライド・マテリアルズ<AMAT>も3%下落させており、この流れが東京市場にも波及している。そうしたなか、国内トップメーカーである東エレクにも売り注文が厚く、きょう決算発表を控えていることもあって、買い向かう動きは限定的となっている。