住友精密が急反騰、22年3月期営業利益の計画上振れと23年3月期の大幅増益及び増配を好感
住友精密工業<6355>が急反騰し年初来高値を更新している。12日の取引終了後に発表した22年3月期連結決算が、売上高438億100万円、営業利益18億8700万円となり、営業利益が従来予想の11億4000万円を大きく上回って着地したことに加えて、23年3月期業績予想で売上高521億8000万円(前期比19.1%増)、営業利益32億1000万円(同70.1%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想50円(前期比25円増)を予定していることが好感されている。
前期は、会計基準の変更に伴い前の期との比較はないものの、採算性の良い民間航空機向け補用品の販売が想定を上回ったほか、円安に伴う輸出品の採算性改善などが寄与し、従来予想を上回った。続く今期は、引き続き民間航空機向け機器の販売増加が見込まれるほか、半導体市場の好調を受けてオゾン発生装置及びMEMS・半導体製造装置の需要が増加していることなどが牽引役となる見通しだ。