話題株ピックアップ【昼刊】:イーレックス、三井松島HD、マツキヨココ

注目
2022年5月16日 11時42分

■日東工業 <6651>  1,986円  +400 円 (+25.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

日東工業<6651>がストップ高の1986円水準でカイ気配となっている。前週末13日の取引終了後に発表した23年3月期の連結業績予想で、売上高1450億円(前期比9.2%増)、営業利益96億円(同11.1%増)、純利益67億円(同1.4%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比127円増の177円を予定していることが好感されている。新型コロナウイルス感染拡大の市況影響が緩やかに回復していく前提のほか、材料調達難も徐々に緩和されると予想。なお、22年3月期決算は、売上高1327億3500万円(前の期比3.7%減)、営業利益86億3700万円(同30.0%減)、純利益66億700万円(同25.1%減)だった。

■Dmミックス <7354>  1,991円  +399 円 (+25.1%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位

13日に決算を発表。「1-3月期(1Q)最終は87%増益で着地」が好感された。

ダイレクトマーケティングミックス <7354> [東証P] が5月13日大引け後(15:01)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比87.1%増の17.3億円に拡大し、通期計画の34.3億円に対する進捗率は50.5%に達し、さらに前年同期の28.8%も上回った。

⇒⇒Dmミックスの詳しい業績推移表を見る

■上組 <9364>  2,695円  +497 円 (+22.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率3位

上組<9364>は一時ストップ高に買われ年初来高値を更新。前週末13日の取引終了後、25年3月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値について、売上高を2800億円から3100億円へ、営業利益を300億円から330億円へ上方修正したことが好感されている。従来は不透明な新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し保守的な目標を設定したが、物流市場は総じて底堅く業績の堅調推移を踏まえ、新たに「DX(デジタルトランスフォーメーション)による事業の強化」を重点戦略に追加し、計画目標値を引き上げたという。また、30%を目安としていた連結配当性向を40%へ引き上げ、自社株買いなどを合わせた総還元性向90%を実施するとした。同時に発表した23年3月期業績予想は、売上高2700億円(前期比3.2%増)、営業利益295億円(同3.4%増)、純利益220億円(同5.5%増)と2期連続で最高益更新を見込み、年間配当予想は前期比5円増の78円を予定している。なお、22年3月期の連結決算は、売上高2616億8100万円(前の期比9.3%増)、営業利益285億2400万円(同16.7%増)、純利益208億6100万円(同16.3%増)となり、営業利益が従来予想の265億円を上回って着地した。あわせて、自社株買いを実施すると発表したことも好材料視されている。上限を500万株(発行済み株数の4.36%)、または110億円としており、取得期間は5月16日から12月23日まで。同時に、5月24日付で自社株677万株(発行済み株数の5.3%)を消却すると発表した。消却後の発行済み株数は1億2072万6837株となる予定だ。

■イーレックス <9517>  2,157円  +370 円 (+20.7%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率6位

イーレックス<9517>は3日ぶりに急反騰。同社は4月11日に2190円の年初来高値をつけているが、早晩その更新も視野に入る状況にある。余剰電力を買い取り再販する電力小売り事業を行うが、バイオマス発電所も複数運営するなど再生可能エネルギー関連の一角としてマーケットの注目度が高い。足もとの業績も好調で、改めて脚光を浴びている。前週末13日取引終了後に発表した23年3月期の業績見通しは、減収予想ながら営業利益が前期比19%増の149億円と大幅増益を見込んでいる。これが買い手掛かり材料となったが、株式需給面では貸株調達による空売り買い戻しを誘発しているとみられ、上げ足が一気に加速した。

■三井松島HD <1518>  2,345円  +400 円 (+20.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

三井松島ホールディングス<1518>に人気集中。株価は前週に75日移動平均線近辺でもみ合っていたが、きょうはマドを開けて一気に上放れる展開にある。前週末13日に発表した22年3月期決算は石炭市況の高騰を背景に営業利益が前の期比4.3倍となる84億1700万円と急拡大、過去最高利益を更新した。更に、続く23年3月期も大幅増益基調は変わらず、前期比70%増の143億円を見込んでおり、これがポジティブサプライズとなった。また、株主還元にも極めて積極的だ。今期の年間配当は前期比倍増の160円を計画しており、配当利回りは前週末終値換算で4%を超えていることで、物色人気を増幅させている。

■ウィズメタク <9260>  2,974円  +500 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率9位

西本Wismettacホールディングス<9260>がストップ高の2974円水準でカイ気配となっている。前週末13日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を2400億円から2540億円(前期比19.1%増)へ、営業利益を50億円から90億円(同23.3%増)へ、純利益を33億円から60億円(同19.3%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各35円の年70円としていた配当予想を中間65円・期末60円の年125円としたことが好感されている。従来予想では、価格競争などによる価格調整局面が想定されることに加えて、原材料及び海上運賃を中心とした費用の増加などが粗利益に影響することを想定していたが、第1四半期において、主力の北米地域を中心にタイトな需給バランスを反映した価格調整などにより、原価の上昇も一定程度吸収可能な利益水準で推移していることが要因としている。同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高590億500万円(前年同期比32.3%増)、営業利益29億200万円(同2.6倍)、純利益21億6300万円(同2.4倍)だった。北米・欧州地域を中心に新型コロナウイルス関連の規制緩和に伴い経済活動が促進され消費需要が回復し、主にアジア食グローバル事業が伸長した。

■パークシャ <3993>  2,081円  +348 円 (+20.1%)  11:30現在

PKSHA Technology<3993>は寄り付き大口の買い注文が入り、気配値で株価を切り上げる展開となった。同社が前週末13日取引終了後に発表した22年9月期上期(21年10月~22年3月)の決算は営業利益が前年同期比91%増の9億1600万円と大幅な伸びをみせており、これを好感する買いを呼び込んでいる。同社は通期の営業利益を10億円(前期比40%増)と急拡大を見込んでいるが、上期時点で既に進捗率は9割を超えており、これが株価を強く刺激している。前週12日に年初来安値1686円をつけるなど底値圏にあり、値ごろ感も強く意識されているようだ。

■バイセル <7685>  3,315円  +502 円 (+17.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

BuySell Technologies<7685>はストップ高の3315円水準でカイ気配となっている。前週末13日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高69億8900万円(前年同期比20.6%増)、営業利益7億7100万円(同21.3%増)、純利益4億5900万円(同22.7%増)と2割を超える営業増益となったことが好感されている。第1四半期は、前年同期に出張訪問当たり買取量の増加などによる一過性の利益計上があり、その反動から減益を計画していたという。ただ、2月後半以降の新型コロナウイルス感染者減少による買い取りの反動需要や金相場価格の高騰に伴う換金ニーズの増加、継続的なtoC販売の増加などより買い取り・販売ともに順調に進捗し、売上高・利益ともに四半期での最高額を更新した。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高325億円(前期比31.1%増)、営業利益31億円(同33.9%増)、純利益17億3000万円(同31.6%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、ブランドバッグや時計、ジュエリー・貴金属などの買い取りを行う「Reuse Shop WAKABA」を展開するフォーナイン(東京都千代田区)の株式を取得し、子会社化することで基本合意したと発表した。取得株数などは今後決定し、7月中に株式を取得する予定。なお、同件による業績への影響は精査中としている。

■近鉄エクスプレス <9375>  3,400円  +504 円 (+17.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

近鉄エクスプレス<9375>がストップ高カイ気配。前週末13日の取引終了後、近鉄グループホールディングス<9041>が近鉄エクスに対し、完全子会社化を目的にTOBを実施することを明らかにした。TOB価格を1株4175円としていることから、これにサヤ寄せする格好となっているようだ。近鉄GHDは現在、子会社の持ち分も含めた合計で近鉄エクス株の47.09%を所有している。買い付け予定数は4024万1756株(下限1624万2600株、上限設定なし)で、買い付け期間は16日から7月5日まで。なお、TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は13日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■マツキヨココ <3088>  4,960円  +700 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在

13日に決算を発表。「今期経常は27%増で2期連続最高益、10円増配へ」が好感された。

マツキヨココカラ&カンパニー <3088> [東証P] が5月13日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比31.5%増の448億円に拡大し、23年3月期も前期比27.0%増の570億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

⇒⇒マツキヨココの詳しい業績推移表を見る

■エンビプロ <5698>  1,027円  +135 円 (+15.1%) 一時ストップ高   11:30現在

エンビプロ・ホールディングス<5698>が続急伸し一時ストップ高の1042円に買われている。前週末13日の取引終了後、22年6月期の連結業績予想について、売上高を550億円から570億円(前期比39.2%増)へ、営業利益を27億2000万円から33億1000万円(同55.4%増)へ、純利益を23億円から28億7000万円(同92.4%増)へ上方修正し、あわせて23円を予定していた期末一括配当予想を25円に引き上げたことが好感されている。世界的な脱炭素の動きを背景に金属スクラップなどのリサイクル原料を活用することへの評価が高まっていることや、ロシアによるウクライナ侵略の影響による鉄鋼半製品などの供給減少懸念の継続などを受けて、金属スクラップ価格が業績予想の前提条件を上回って推移していることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(21年7月~22年3月)決算は、売上高406億1500万円(前年同期比51.1%増)、営業利益23億600万円(同84.4%増)、純利益19億7300万円(同2.9倍)だった。

■ミダックHD <6564>  2,384円  +306 円 (+14.7%)  11:30現在

13日に決算を発表。「今期経常は32%増で8期連続最高益更新へ」が好感された。

ミダックホールディングス <6564> [東証P] が5月13日大引け後(15:30)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比18.4%増の21.8億円に伸び、23年3月期も前期比31.9%増の28.8億円に拡大を見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、増益になる。

⇒⇒ミダックHDの詳しい業績推移表を見る

■エムアップ <3661>  1,098円  +140 円 (+14.6%) 一時ストップ高   11:30現在

エムアップホールディングス<3661>が急伸し、ストップ高の1108円に買われている。前週末13日の取引終了後に発表した23年3月期の連結業績予想で、売上高150億円(前期比10.5%増)、営業利益22億円(同31.0%増)、純利益13億5000万円(同38.3%増)と大幅増益を見込むことが好感されている。新規に開設したファンクラブ/ファンサイトの会員獲得が順調に進み、既存のサイトでもアーティストの活動状況と歩調をあわせて会員の戻りが見られるなど、会員数が着実に増加していることに加えて、一次流通及び二次流通の電子チケットなど収益性の高い事業の売上構成割合が拡大していることが利益を押し上げる。なお、22年3月期決算は、売上高135億7400万円(前の期比10.1%増)、営業利益16億7900万円(同51.6%増)、純利益9億7600万円(同54.2%増)となった。

■アクリート <4395>  1,454円  +300 円 (+26.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

アクリート<4395>は続急騰。物色人気集中で前場は値がつかず、ストップ高カイ気配に張り付く異彩人気となった。同社はスマートフォンのショートメッセージサービス(SMS)配信代行業務で最大手に位置しており、認証用途の需要が高まるなか収益環境には強い追い風が吹いている。13日取引終了後に発表した22年12月期第1四半期(22年1~3月)決算は営業利益が3億2900万円(前年同期は単独ベースで1億2400万円)と急増、これを手掛かり材料に短期値幅取り狙いの投資マネーが流入。小型株特有の足の軽さがあり、4月以降は信用買い残も減少傾向にあることで、ストップ高後も一段の上値を見込んだ短期筋の参戦が活発化している。

■エフアンドエム <4771>  1,644円  +300 円 (+22.3%) ストップ高   11:30現在

エフアンドエム<4771>がストップ高。同社は13日取引終了後に、23年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比19.4%増の26億7700万円としたほか、年間配当計画を前期比4円増配の34円としていることが好感されているようだ。売上高は同18.7%増の129億1100万円を見込む。アカウンティングサービス事業は生命保険営業職員を中心とした既存チャネルの深耕に努めるほか、コンサルティング事業では地域金融機関とのパートナーシップを強化することで営業機会を増強する方針。また、ビジネスソリューション事業ではカスタマーサクセスとの連携を強化することで年間経常収益(ARR)や顧客生涯価値(LTV)の最大化を目指すとしている。

●ストップ高銘柄

スポーツフィールド <7080>  1,516円  +300 円 (+24.7%) ストップ高   11:30現在

TOREX <6616>  2,775円  +500 円 (+22.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、20銘柄

●ストップ安銘柄

いつも <7694>  943円  -300 円 (-24.1%) ストップ安   11:30現在

セレスポ <9625>  969円  -300 円 (-23.6%) ストップ安   11:30現在

ZUU <4387>  1,370円  -400 円 (-22.6%) ストップ安   11:30現在

UFHD <4235>  2,775円  -700 円 (-20.1%) ストップ安売り気配   11:30現在

サニーサイド <2180>  643円  -150 円 (-18.9%) ストップ安売り気配   11:30現在

など、6銘柄

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