話題株ピックアップ【夕刊】(1):BASE、三井松島HD、IHI

注目
2022年5月18日 15時12分

■BASE <4477>  437円  +58 円 (+15.3%)  本日終値

BASE<4477>は大幅続伸。17日の取引終了後、運営するネットショップ作成サービス「BASE」を利用するネットショップ向けに、商品データをもとにショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」に広告掲載できる拡張機能「TikTok商品連携・広告App」の提供を開始したと発表したことが好感された。通常、TikTokへ広告を掲載するには自身でTikTok広告アカウントの設定や商品情報の登録を行う必要があるが、「TikTok商品連携・広告App」を利用し、自身のネットショップや販売している商品をTikTokクリエイティブツールと連携することで、自社の商品画像をもとにした動画広告を自動で作成し、TikTok上で掲載することができるようになるという。

■三井松島HD <1518>  3,165円  +320 円 (+11.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

三井松島ホールディングス<1518>の上げ足が止まらない。前日まで2日連続のストップ高で新値街道を走っていたが、きょうも一時値幅制限上限まであと50円に迫る450円高の3295円まで駆け上がる場面があった。時価はリーマン・ショック直前の2008年9月以来、約13年8カ月ぶりの高値圏を走る。市場では「(同社株は)実質的に青空圏で戻り売り圧力がない。きょうは、経産省が電力需給逼迫に関し『注意報』を新設する方針も伝わっており、石炭火力見直しの動きにつながるとの思惑を助長した。また、需給面では前日に日証金で貸株規制が入っており、売り方の撤退が株価上昇を後押しするとの観測もあるようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。同社の足もとの業績は絶好調で22年3月期営業利益が前の期比4.3倍となる84億1700万円と急拡大しただけでなく、23年3月期も前期比70%増の143億円を見込むなど驚異的な利益成長トレンドにあることも、物色人気を増幅させている。

■IHI <7013>  3,485円  +180 円 (+5.5%)  本日終値

IHI<7013>が大幅続伸し年初来高値を更新。17日の取引終了後、相生工場(兵庫県相生市)内の小型燃焼試験設備で、大気汚染物質である窒素酸化物(NOx)を抑制した状態でのアンモニア専焼に成功したと発表しており、これが好材料視された。新たなエネルギーとして注目されているアンモニアは、多量の窒素分を含んでいるため、燃焼する際にはNOxの排出濃度が上昇する懸念があるほか、難燃性であるため安定燃焼が課題となっていた。同技術では、バーナの構造やアンモニアの供給方法を工夫することで石炭専焼時と同程度にNOxの排出濃度を抑制すると同時に、有毒な未燃アンモニアの発生を抑制するアンモニア専焼に成功したという。今後は、バーナ構造の改善やボイラ性能に与える影響の評価を実施し、25年の専焼バーナの実証試験を目指すとしている。

■ルネサス <6723>  1,447円  +52 円 (+3.7%)  本日終値

ルネサスエレクトロニクス<6723>が買い人気を集め、4日続伸し5日移動平均線から上放れる動きをみせている。同社は17日取引終了後、2014年10月に閉鎖した甲府工場に900億円規模の設備投資を行い、300ミリウエハー対応のパワー半導体生産ラインとして24年に稼働再開を目指すことを発表した。世界的な脱炭素社会への取り組みが加速するなか、電気自動車(EV)を中心にパワー半導体市場は今後大幅な成長を示すことが予想され、その需要獲得に向け生産能力を増強する方針だ。甲府工場での量産開始に伴い、同社のパワー半導体の生産能力は現在の2倍になるとしており、足もとの株価を強く刺激する材料となっている。

■メンバーズ <2130>  3,170円  +110 円 (+3.6%)  本日終値

メンバーズ<2130>が反発。午前11時30分ごろ、DX推進責任者・次世代リーダーの人材育成・輩出支援サービス「PdM(プロダクトマネージャー)アカデミー」と、経営層向け情報提供サービス「デジタル内製化Lab」を開始すると発表しており、これが好感された。両サービスは、自社のデジタル組織内製化を希望している国内大手企業を対象としたサービス。同社の調査によると、企業のデジタル組織内製化意向は約5割に上るとされることから、これに資する人材確保のためカリキュラムを提供するとしている。

■シグマクシス <6088>  1,130円  +38 円 (+3.5%)  本日終値

シグマクシス・ホールディングス<6088>が続伸。17日の取引終了後、子会社シグマクシス・インベストメントが地産地消型の木質バイオマス発電所を運用するフォレストエナジー社に出資を行ったと発表しており、これが好材料視された。フォレストエナジー社は、ウッドチップで稼働するバイオマス発電所の開発からエンジニアリング、資金調達、プラント運営を一気通貫で手掛けており、これまでに国内で4カ所の発電所を開発し、約22メガワットの発電を行っている。なお、出資金額は約2億円としている。

■GAテクノ <3491>  920円  +29 円 (+3.3%)  本日終値

GA technologies<3491>は4日続伸。午前11時ごろ、グループ会社のイタンジが運営するネット不動産賃貸サービス「OHEYAGO(オヘヤゴー)」が電子契約を導入し、部屋探しから入居申し込み・契約までの完全電子化を実現したと発表しており、これを好感した買いが入った。18日に改正宅地建物取引業法が施行されたことにより、賃貸・売買契約における重要事項説明の非対面化及び書類の電子交付が可能となり、賃貸借契約のオンライン完結が実現したという。また、あわせてグループ会社のRENOSY ASSET MANAGEMENT(リノシーアセットマネジメント)も、イタンジが提供する不動産電子契約システム「電子契約くん」の導入により賃貸借契約の電子化を実現したと発表した。

■ソニーグループ <6758>  11,570円  +330 円 (+2.9%)  本日終値

ソニーグループ<6758>が6日続伸。この日、2022年度経営方針説明会を開催。「人の心を動かす」エンタテインメント3事業(ゲーム、音楽、映画)におけるコンテンツIP、DTC(ダイレクト・トゥ・コンシューマ)サービスの更なる強化と、「メタバース」「モビリティ」を中心とした感動空間での新しいエンタテインメント体験の創出、現実空間を捉えるセンシング技術と、捉えた世界から学ぶAIを中心としたテクノロジーについての取り組みを説明しており、メタバース分野などの成長を期待した買いが入ったようだ。

■豊田自動織機 <6201>  8,310円  +210 円 (+2.6%)  本日終値

豊田自動織機<6201>が3日ぶりに反発。17日の取引終了後、北米でのエンジン式フォークリフトの出荷を再開したと発表しており、これが好感された。同社では、北米で販売するエンジン式フォークリフト(LPG車及びガソリン/LPG併用車)について、米国の法定エンジン認証取得に遅れが生じたため、米国生産拠点における生産・出荷を停止していたが、主力機種である小型LPG車のエンジン認証を取得したことで、現地時間5月12日に出荷を再開したという。なお、同件による23年3月期業績予想に変更はないとしている。

■シュッピン <3179>  1,355円  +33 円 (+2.5%)  本日終値

シュッピン<3179>が反発。カメラや時計など専門性の高い高級商材の買い取りや販売をネットを軸に展開する。消費関連セクターでも影響を受けにくい業態で、コロナ禍でも収益を急拡大させている。時計はロレックス人気に乗る形でラインアップを強化し業績に反映、22年3月期の営業利益は前の期比95%増の31億4000万円とほぼ倍増し過去最高利益を更新した。AIを活用して顧客が関心の高い商品を導き出し、関連記事を配信する「AIコンテンツレコメンド」の導入で利益性を追求し、23年3月期も収益成長路線を走る。今期営業利益は前期比12%増の35億600万円と2ケタ成長を継続する見通し。

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