今週の「妙味株」一本釣り! ─ 丸文

注目
2022年5月22日 9時00分

●丸文 <7537>  【目標株価】900円(20日終値787円)

「新中期計画を評価し底値圏離脱」

丸文 <7537> [東証P]は底値圏もみ合いからの離脱が鮮明、今月16日にマドを開けて上放れたが、目先の押し目形成場面は買いで対処してみたい。同社は独立系のエレクトロニクス商社だが、実質筆頭株主の米アロー<ARW>とは海外で合弁展開を行い、外国製品の取り扱いで優位性を持つ。世界的に半導体需給が逼迫するなか、半導体メーカーの増産設備投資需要などが追い風となっている。

また、有線ケーブルを使わずに電気を供給するワイヤレス給電分野での展開にも積極的だ。無線給電技術のIPベンダーである米オシア社と戦略的パートナーシップ契約を結び、同社が特許を有する空間伝送型ワイヤレス給電技術のライセンス提供を行っている。

直近の決算発表時に、25年3月期を最終年度とする新中期経営計画の策定を発表したが、最終年度の数値目標は売上高2100億円、経常利益60億円以上、ROE8.0%以上に設定されている。22年3月期の売上高は1677億9400万円、経常利益は41億600万円であり、今後の収益成長への期待が大きく膨らむ状況にある。株主還元にも積極的で23年3月期は45円配当を計画、5.7%前後の高配当利回りは特筆される。

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