【↓】日経平均 大引け| 続落、米ハイテク株安や円高を嫌気し売り優勢 (5月25日)
始値 26711.53
高値 26795.89(12:58)
安値 26578.03(09:20)
大引け 26677.80(前日比 -70.34 、 -0.26% )
売買高 11億6492万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆7190億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、米ハイテク株安を嫌気し買い手控え
2.外国為替市場で円高に振れたことも輸出株にマイナス材料
3.後場にプラス圏浮上の場面もあったが、結局買いは続かず
4.FOMC議事要旨発表を控え、見送りムードが助長される
5.値下がりは全体の6割、売買代金は3兆円未達の日が続く
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比48ドル高と3日続伸した。一時500ドル安となったもののマクドナルド<MCD>やベライゾンコミュニケーションズ<VZ>などディフェンシブ株が買われプラス圏に浮上した。
東京市場では、売り買い交錯、日経平均株価は朝安後にいったん下げ渋りプラス圏に浮上する場面もあったが、買いが続かず結局続落となった。
25日の東京市場は、前日の米国株市場で業績の先行き不透明感からハイテク株への売りが止まらず、投資家のセンチメントが悪化するなか買い手控えムードの強い地合いだった。外国為替市場で円高に振れていることもマイナスに働いている。ただ、日経平均は下値に対しても抵抗力を発揮。寄り後に下げ幅を広げたものの、その後は買い戻され、後場になって上昇に転じる場面もあった。一方、上値も重かった。日本時間の明日未明に発表されるFOMC議事要旨の内容を気にして積極的な買いは入らず、日経平均は戻し切れずに再びマイナス圏に沈む展開となった。値下がり銘柄数は1100を超え、プライム市場全体の60%の銘柄が下落、売買代金は2兆700億円台と3兆円台に届かない日が続いている。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、任天堂<7974>が大きく値を下げた。リクルートホールディングス<6098>が売られ、ソニーグループ<6758>も軟調。村田製作所<6981>も売りに押された。SREホールディングス<2980>が値下がり率トップとなり、ユニチカ<3103>が急落。電通グループ<4324>の下げも目立った。アウトソーシング<2427>、沖電気工業<6703>、KLab<3656>なども安い。
半面、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が売り買い交錯のなかも買いが優勢だった。日本郵船<9101>も堅調。オリエンタルランド<4661>が買われ、キーエンス<6861>も上値を追った。日東紡績<3110>が値上がり率トップとなり、東京計器<7721>も値を飛ばした。青山商事<8219>も高い。ワイエイシイホールディングス<6298>も値を上げた。中国電力<9504>が大幅高に買われるなど電力株にも買いが流入した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、第一三共 <4568>、ネクソン <3659>、テルモ <4543>、住友不 <8830>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約39円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、リクルート <6098>、電通グループ <4324>、ファストリ <9983>、任天堂 <7974>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約63円。
東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)不動産業、(2)海運業、(3)電気・ガス業、(4)精密機器、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)水産・農林業、(3)サービス業、(4)輸送用機器、(5)保険業。
■個別材料株
△メディネット <2370> [東証G]
慢性心不全治療の再生医療等製品に関して医師主導第2b相臨床試験開始。
△日東紡 <3110> [東証P]
273万株を上限とする自社株買いと消却を発表。
△マツオカ <3611> [東証P]
26年3月期に経常利益3.4倍目指す中計を評価。
△CRI <3698> [東証G]
コミュニケーションを活性化させる「CRI TeleXus」を提供へ。
△日ヒュム <5262> [東証P]
12万5000株を上限とする自社株取得枠を設定。
△QDレーザ <6613> [東証G]
「量子ドットレーザーに対応したエピウエハーやファウンドリーを市場開拓」との報道。
△スポーツF <7080> [東証G]
6月末を基準日に1→2の株式分割へ。
△新家工 <7305> [東証S]
24年3月期を最終年度とする中計の数値目標を上方修正。
△平山 <7781> [東証S]
6月30日を基準日に1→2の株式分割へ。
△さいか屋 <8254> [東証S]
3、4月の営業損益黒字化。
▼プラネット <2391> [東証S]
第3四半期4.8%営業減益。
▼BASE <4477> [東証G]
「フランスのEC構築支援大手が日本参入」との報道。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日東紡 <3110>、(2)マーケットE <3135>、(3)東京計器 <7721>、(4)青山商 <8219>、(5)東名 <4439>、(6)マツオカ <3611>、(7)菱地所 <8802>、(8)ニトリHD <9843>、(9)中国電 <9504>、(10)マネックスG <8698>。
値下がり率上位10傑は(1)SREHD <2980>、(2)ユニチカ <3103>、(3)RPA <6572>、(4)ローランド <7944>、(5)アカツキ <3932>、(6)エンジャパン <4849>、(7)電通グループ <4324>、(8)オーケストラ <6533>、(9)Jディスプレ <6740>、(10)アウトソシン <2427>。
【大引け】
日経平均は前日比70.34円(0.26%)安の2万6677.80円。TOPIXは前日比1.68(0.09%)安の1876.58。出来高は概算で11億6492万株。東証プライムの値上がり銘柄数は640、値下がり銘柄数は1114となった。東証マザーズ指数は636.88(16.59ポイント安)。
[2022年5月25日]
株探ニュース