今週の【早わかり株式市況】小幅続伸、強弱観対立のなか方向感欠く展開

市況
2022年5月28日 6時40分

■今週の相場ポイント

1.日経平均は2週連続で上昇、週初と週末に上昇も強弱観対立のなか方向感欠く

2.バイデン米大統領と岸田首相の日米首脳会談に絡み、政治的思惑も相場に反映

3.日経平均2万7000円近辺は戻り売り厚く、米国株との連動性が希薄な週に

4.週央発表のFOMC議事要旨の内容を見極めたいとの思惑が手控えムード醸成

5.週末は半導体関連など買い戻され4日ぶり反発、2万7000円台には届かず

■週間 市場概況

今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比42円高(0.16%高)の2万6781円と2週連続で上昇した。

今週はバイデン米大統領と岸田首相の日米首脳会談に絡み、防衛関連株が買われるなど政治的な思惑が株式市場にも反映された。米国は新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」を発足させ、対中国を念頭にアジア各国との連携強化を目指す構えだ。米国株市場は強い動きを示したが、東京市場はその割には狭いレンジの往来で、方向感の伴わない週となった。

週明け23日(月)は幅広く買い優勢となり日経平均は続伸。前週末の米株市場は高安まちまちの展開だったが、東京市場では上値追いを継続し、フシ目の2万7000円台を回復。しかし、リスクオンの地合いは続かず24日(火)は反落。日経平均は前日の上昇分をほぼ吐き出す格好に。前日の米株市場では大手金融株などが買い戻されNYダウが急伸し、ナスダック総合株価指数も満を持して反発したことで、リスク選好の地合いが期待されたが、2万7000円近辺は想定以上に戻り売り圧力が強い。25日(水)も前日に米ハイテク株が売り直されたことを受け、リスク回避の流れが続いた。ただ押し目買いニーズも強く、日経平均は後場になって上昇に転じる局面もあった。結局マイナス圏で引けたものの下げ幅は70円にとどまった。日本時間の翌日未明に開示されるFOMC議事要旨の内容を見極めたいとの思惑から、方向感が定まらなかった。26日(木)は朝方こそ高かったものの、半導体主力株が売られ全体指数を押し下げた。米エヌビディアが決算発表を受け時間外で売られたことが東京市場でも嫌気され、半導体セクターへの売りを誘発した。一方、個別株の物色意欲は旺盛で、この日の下げ幅も72円と限定的だった。そして27日(金)はようやく売り物が切れ、日経平均が4日ぶりに切り返す展開に。前日の米株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに急伸。半導体関連などが買い戻され、東京市場もこの流れに追随した。もっとも上値の重さは相変わらずで、2万7000円台には届かなかった。

■来週のポイント

来週は、6月10日のメジャーSQを意識した膠着が予想されるなか、2万7000円の壁を突破できるかが当面の目標となりそうだ。注目テーマの流れに乗った個別銘柄の物色が盛んになることも期待される。

重要イベントとしては、国内では31日朝に発表される4月完全失業率、4月有効求人倍率、4月鉱工業生産が注目される。海外では5月31日朝に発表される中国5月製造業PMI、31日夜の米国5月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数、6月1日に発表される米国5月ISM製造業景況指数、3日発表の米国5月雇用統計、米国5月ISM非製造業PMIに注視が必要だろう。

■日々の動き(5月23日~5月27日)

【↑】   5月23日(月)―― 続伸、対中関税の引き下げ言及で2万7000円台を回復

日経平均 27001.52( +262.49)  売買高10億9799万株 売買代金 2兆6714億円

【↓】   5月24日(火)―― 3日ぶり反落、米インフレへの警戒で売り優勢

日経平均 26748.14( -253.38)  売買高11億1351万株 売買代金 2兆6381億円

【↓】   5月25日(水)―― 続落、米ハイテク株安や円高を嫌気し売り優勢

日経平均 26677.80(  -70.34)  売買高11億6492万株 売買代金 2兆7190億円

【↓】   5月26日(木)―― 3日続落、朝高も半導体関連株への売りが響く

日経平均 26604.84(  -72.96)  売買高10億8581万株 売買代金 2兆7142億円

【↑】   5月27日(金)―― 4日ぶり反発、米株高好感も上値では売りに押される

日経平均 26781.68( +176.84)  売買高11億6839万株 売買代金 2兆9671億円

■セクター・トレンド

(1)全33業種中、23業種が値上がり

(2)値上がり率トップは郵船 <9101> など海運

(3)東京海上 <8766> など保険、日本取引所 <8697> などその他金融、野村 <8604> など証券といった金融株が買われた

(4)インバウンド期待からJAL <9201> など空運が大幅高

(5)内需株はまちまち

菱地所 <8802> など不動産、NTT <9432> など情報・通信は上昇もリクルート <6098> などサービスは値下がり率トップ

(6)輸出株はHOYA <7741> など精密機器、トヨタ <7203> など自動車が堅調な一方、荏原 <6361> など機械、ファナック <6954> など電機が低調

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)

1(1) インバウンド ── 水際対策緩和による需要復活に期待

2(6) 防衛 ── 日米首脳会談で日本の防衛力強化の思惑高まる

3(2) メタバース

4(3) 半導体

5(24) サイバーセキュリティ

※カッコは前週の順位

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