話題株ピックアップ【夕刊】(2):ヤマトHD、ベビカレ、キャンバス

注目
2022年6月16日 15時14分

■ヤマトホールディングス <9064>  2,086円  +7 円 (+0.3%)  本日終値

ヤマトホールディングス<9064>は6日ぶりに反発。15日の取引終了後、875万700株(発行済み株数の2.25%)の自社株を6月23日付で消却すると発表しており、これが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は3億7982万4892株となる予定だ。

■星野Rリート <3287>  623,000円  -37,000 円 (-5.6%)  本日終値

星野リゾート・リート投資法人<3287>が大幅安で3日続落。15日の取引終了後、1万670口の公募と上限533口のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表。これを受けて投資口価値の希薄化を懸念した売りが出ているとみられ、REIT相場全体が切り返すなか同投資法人の下げが際立っている。発行価格は21日から23日までのいずれかの日に開催する投資法人役員会において決定する予定。調達資金約71億9600万円は、星野リゾートグループが運営するホテル「星のや沖縄」の取得資金などに充てるとしている。あわせて22年4月期決算を発表し、純利益は前の期比24.9%増の17億6100万円だった。今期以降の同利益予想については、22年10月期が前期比10.4%増の19億4500万円、来23年4月期が今期予想比9.5%増の21億3000万円と増益基調を続ける見通しを示した。分配金予想は今期7607円(前期実績7195円)、来期8331円を見込む。

■コスモス薬品 <3349>  11,450円  -130 円 (-1.1%)  本日終値

コスモス薬品<3349>が3日続落。SMBC日興証券は15日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は1万6400円から1万3000円に見直した。総需要が伸びない医薬品や化粧品、日用品に対して、高齢化などもあり食品は中期的にもドラッグストアの成長商材であり、同社は業界のなかでも食品を強みとする優位性は不変とみている。ただ、他社と同様に足もとの売り上げが弱く短期的な業績懸念を指摘している。同証券では、22年5月期の連結営業利益を296億円から293億円(会社計画332億円)に、23年5月期の同利益は327億円から305億円にそれぞれ下方修正している。

■ベビーカレンダー <7363>  2,558円  +500 円 (+24.3%) ストップ高   本日終値 (訂正)

ベビーカレンダー<7363>はストップ高。15日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を4万株(発行済み株数の4.38%)、または1億円としており、取得期間は6月16日から12月31日(約定日ベース)まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行のために取得するとしている。

■キャンバス <4575>  416円  +80 円 (+23.8%) ストップ高   本日終値

キャンバス<4575>がストップ高。15日の取引終了後、膵臓がん3次治療を対象とした新薬候補「CBP501」について、米国で実施している臨床第2相試験ステージ1の3剤併用投与群(CBP501・シスプラチン・ニボルマブ)で部分奏効1例が確認されたと発表。これを材料視した物色が向かったようだ。部分奏功とは、治療前に比べて標的病変の長径の合計が30%以上縮小した状態が一定期間継続すること。部分奏効が確認された患者は、現時点で4.5カ月にわたる無増悪生存が観察されており、同臨床試験の主要評価項目である3カ月無増悪生存をクリアした症例のひとつとなったという。会社側では、これにより第2相試験のステージ2をスキップして第3相試験を始められるシナリオの実現可能性が上昇したとしている。

■クックビズ <6558>  1,037円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

クックビズ<6558>はストップ高。15日の取引終了後、22年11月期の単独業績予想について、売上高を13億~14億円から14億5000万円(前期比40.1%増)へ、営業利益を5000万円から9000万円(前期3億3800万円の赤字)へ、純利益を3000万円から7500万円(同4億2200万円の赤字)へ上方修正しており、これを好感した買いが流入した。求人ニーズが想定より堅調に推移したことに加えて、今期から採用総合パッケージの受注が加わり顧客ニーズに合ったサービス展開を推進できていることが要因としている。また、コストコントロールを継続して徹底できていることも寄与する。

■タメニー <6181>  112円  +13 円 (+13.1%) 一時ストップ高   本日終値

タメニー<6181>が7日ぶりに急反発。15日の取引終了後、滋賀県からオンライン婚活支援センターの運営を受託したと発表しており、これが好材料視された。滋賀県では、少子化対策の一環として婚活支援を強化しており、オンライン型「(仮称)しが出会いサポートセンター」の運営と人工知能(AI)などを活用したマッチングシステムを構築する方針としていた。今回、オンライン婚活支援センターの運営受託と併せて、AIを活用した結婚支援システム「parms」を提供することも決定した。10月からセンターの運営とシステムの運用を開始する予定だ。

■リベロ <9245>  1,131円  +78 円 (+7.4%)  本日終値

リベロ<9245>が大幅高で10日ぶりに反発。15日の取引終了後、部屋探しアプリ「Canary(カナリー)」を運営するBluAge(東京都千代田区)と資本・業務提携すると発表しており、これが好感されたようだ。提携を通じて、同社が提供する「新生活ラクっとNAVI」などの新生活サービスプラットフォームとBluAgeが運営する「Canary」の連携を始めるほか、引越しの見積もりサービスでも協力する。また、資本面ではBluAgeが実施する第三者割当増資を同社が引き受けるとしている。

■ラオックス <8202>  288円  +18 円 (+6.7%)  本日終値

ラオックス<8202>が高い。同社はきょう、グループでギフト販売大手のシャディが16日に業界初となる「メタバースカタログ」を発行すると発表しており、これが株価を刺激したようだ。メタバースカタログは、実店舗空間のように直感的にギフト選びを楽しむことができるという。シャディはメタバースカタログ、全国47都道府県に展開する約2200の販売店、ECサイトのシャディギフトモールの各チャネルの連携を高めることで、オムニチャネル化を加速していくとしている。

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