大日印に強気評価、国内有力証券は目標株価3500円に引き上げ
大日本印刷<7912>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は16日、同社株の投資判断「A」を継続し、目標株価は3200円から3500円に引き上げた。同社は印刷業界大手で、印刷技術を応用した液晶用カラーフィルターや半導体製造用フォトマスク、有機EL製造用メタルマスクなどを手掛ける。原料価格の高騰の影響が懸念されるが、過去において転嫁値上げと合理化で吸収してきた実績があるほか、好調な半導体材料やリチウムイオン2次電池用バッテリーパウチへの成長期待が株価を押し上げるとみている。為替の円安も追い風で23年3月期の連結営業利益は、会社計画670億円に対し700億円への増額修正を予想している。