菊水電子が急反落、前期好調も今期営業減益で売り優勢に
菊水電子工業<6912>が急反落。前週末17日の取引終了後に公表を延期していた22年3月期決算を発表し、売上高が100億7600万円(前の期81億6300万円)、営業利益が10億3300万円(同4億1800万円)と好調な内容となった。ただ、あわせて発表した23年3月期見通しについて小幅増収、営業減益としたことから、目先利益確定売りが優勢となっているようだ。
前期は、自動車や半導体、5G関連市場の回復を追い風に、電子計測器や電源機器の売り上げが大きく伸びた。今期は引き続き業容拡大を図っていくものの、資源価格高騰による影響などを予想しており、これらを踏まえて売上高を103億円(前期比2.2%増)、営業利益を9億3000万円(同10.0%減)とした。年間配当予想は前期比据え置きの30円を見込む。