【↑】日経平均 大引け| 小反発、一時マイナス圏も内需関連や半導体株が買われる (6月23日)
始値 26134.89
高値 26401.97(09:56)
安値 26039.57(13:09)
大引け 26171.25(前日比 +21.70 、 +0.08% )
売買高 10億8229万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆6528億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小反発、朝高後に値を消すも下値では押し目買い
2.前日の米国株はNYダウ、ナスダック指数ともに小幅な下げ
3.パウエルFRB議長の議会証言はタカ派的ではなく安心感も
4.食品・小売りなど内需株が堅調な一方、景気敏感株売られる
5.全体の6割の銘柄が上昇もTOPIXは小幅マイナスで着地
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比47ドル安と反落した。パウエルFRB議長の議会証言の通過から一時は200ドル超の上昇となる場面があったが上値は重く引けにかけて値を消した。
東京市場では、方向感の見えにくい展開となり、日経平均株価は朝高後にマイナス圏に沈んだが、下値抵抗力も発揮し、結局小幅高で取引を終了した。
23日の東京市場は、気迷いムードの強い展開だった。前日のパウエルFRB議長の米上院での議会証言は、警戒されたようなタカ派的な内容ではなかったことで投資家の過度な不安心理が後退している。しかし米株市場では上値も重く、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに小幅安で引けている。これを受けて東京市場でも積極的な買いは続かず、日経平均は朝高後に下げに転じる場面もあった。食品や小売り、不動産など内需関連が買われる一方、世界景気減速を懸念して景気敏感株に売りが目立った。半導体関連は買い戻しの動きがみられたものの、上値も重かった。値上がり銘柄数は値下がり銘柄数を大幅に上回り、プライム市場全体の6割を占めた。ただ、TOPIXはわずかながら安く引けている。
個別では、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>がいずれも小幅ながらプラス圏で引けたほか、ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>も上昇、東芝<6502>も物色人気を集めた。東京海上ホールディングス<8766>が高く、NTT<9432>も値を上げた。ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が急騰、ミクニ<7247>、ラクーンホールディングス<3031>、リンクアンドモチベーション<2170>なども値を飛ばした。
半面、日本郵船<9101>、商船三井<9104>などが安く、キーエンス<6861>も売られた。塩野義製薬<4507>は大幅安、三菱重工業<7011>も下値を探った。ADEKA<4401>が急落、メイコー<6787>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、住友金属鉱山<5713>も大きく水準を切り下げた。Gunosy<6047>、日立建機<6305>、ワイエイシイホールディングス<6298>などの下げも目立つ。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、ダイキン <6367>、KDDI <9433>、中外薬 <4519>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約88円。うち46円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063>、塩野義 <4507>、日立建機 <6305>、電通グループ <4324>、トヨタ <7203>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約57円。
東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)食料品、(3)保険業、(4)小売業、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉱業、(3)非鉄金属、(4)卸売業、(5)輸送用機器。
■個別材料株
△カルビー <2229> [東証P]
野村証券が投資判断を「ニュートラル→バイ」に格上げ。
△クシム <2345> [東証S]
子会社が開発支援している「Curecos」正式版が29日にローンチ。
△モノタロウ <3064> [東証P]
SMBC日興証券が投資評価を引き上げ。
△サツドラHD <3544> [東証P]
今期営業6割増益予想がポジティブサプライズ。
△チェンジ <3962> [東証P]
医療機関向け生産性測定・分析サービスを提供開始。
△ロート <4527> [東証P]
中国に再生医療事業の合弁会社設立。
△メディアS <4824> [東証G]
「アイコニットLite」ヒンディー語対応版の提供開始。
△モダリス <4883> [東証G]
共同出願の筋ジストロフィー治療法が米国で特許査定。
△東芝 <6502> [東証P]
買収プレミアムの高まりを意識。
△鴻池運輸 <9025> [東証P]
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を引き上げ。
▼塩野義 <4507> [東証P]
コロナ治療薬の継続審議をネガティブ視。
▼ニホンフラ <7820> [東証P]
23年3月期営業利益21%減益へ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ダイヤHD <6699>、(2)ミクニ <7247>、(3)ラクーンHD <3031>、(4)ハークスレイ <7561>、(5)LINK&M <2170>、(6)Sansan <4443>、(7)サツドラHD <3544>、(8)トレファク <3093>、(9)ODK <3839>、(10)カカクコム <2371>。
値下がり率上位10傑は(1)ADEKA <4401>、(2)メイコー <6787>、(3)大阪チタ <5726>、(4)住友鉱 <5713>、(5)塩野義 <4507>、(6)クミアイ化 <4996>、(7)Gunosy <6047>、(8)日立建機 <6305>、(9)ワイエイシイ <6298>、(10)信越化 <4063>。
【大引け】
日経平均は前日比21.70円(0.08%)高の2万6171.25円。TOPIXは前日比0.91(0.05%)安の1851.74。出来高は概算で10億8229万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1100、値下がり銘柄数は668となった。東証マザーズ指数は635.55円(5.73円高)。
[2022年6月23日]
株探ニュース