話題株ピックアップ【夕刊】(1):ロードスター、チェンジ、しまむら

注目
2022年6月28日 15時12分

■ロードスターキャピタル <3482>  1,986円  +200 円 (+11.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ロードスターキャピタル<3482>が急勾配の上昇トレンドを形成、約2カ月半ぶりに上場来高値を更新した。ここ不動産セクターの中小型株に投資資金の攻勢が顕著となっている。同社株はその先導役として存在感を示している。同社は不動産流動化ビジネスを手掛けるが、旺盛な個人投資家の投資意欲を背景に業績は好調に推移、22年12月期の営業利益は前期比27%増の71億5400万円と大幅な伸びを見込んでいる。PERは最高値圏にありながら依然として7倍前後と割安感が強い。24年12月期に売上高300億円(前期実績179億円)、税前利益100億円(同50億円)を数値目標とする中期経営計画を掲げており、これも投資マネーの食指を動かしているようだ。

■チェンジ <3962>  2,166円  +208 円 (+10.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

チェンジ<3962>が4連騰し年初来高値を更新した。SBIホールディングス<8473>が27日の取引終了後、同社株を追加取得し持ち分法適用関連会社化すると発表しており、これが好感された。両社は3月4日に資本・業務提携を発表し、SBIHDがチェンジの議決権所有割合の19.81%を保有する筆頭株主となっていたが、追加取得により20.13%に引き上げられる。チェンジにとっては、持ち分法適用関連会社化により信用力が増すなどのメリットが考えられ、これが好感されている。

■しまむら <8227>  11,850円  +910 円 (+8.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

しまむら<8227>が大幅高で年初来高値を更新。27日の取引終了後に23年2月期第1四半期(2月21日~5月20日)決算を発表。営業利益が前年同期比12.3%増の146億1500万円と好調な内容だったことから、これを好感した買いが入ったようだ。売上高は同4.8%増の1493億1900万円で着地した。自社開発ブランドやサプライヤーとの共同開発ブランドの品揃えを拡充したほか、インフルエンサー企画やキャラクター商品を積極的に展開したことが寄与し売り上げを伸ばした。また、効率的な在庫コントロールの実施や広告宣伝の取り組みも奏功した。

■ベイカレント <6532>  37,000円  +2,800 円 (+8.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

ベイカレント・コンサルティング<6532>が大幅高。総合コンサルティング会社として日本最大で、業績も大幅増収増益基調を続けている。株価は6月に入ってから、全体相場の下げに連動して大幅な調整を余儀なくされていたが、6月中旬以降はソーサーボトムを形成し、ここにきて戻り足を強めてきた。市場では「PERは30倍前後とやや割高だが、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資が活発化するなか、同社はそのニーズを取り込むことで業績成長路線を走っており、(指標面の割高感は)あまり気にならない。直近ではJPモルガンが27日付で新規にオーバーウェイトでフォローし、目標株価を4万6000円に設定したことでインパクトがあったようだ」(中堅証券ストラテジスト)としていた。

■東電HD <9501>  550円  +37 円 (+7.2%)  本日終値

東京電力ホールディングス<9501>が6連騰と上昇基調を強めている。経済産業省は27日、東電HD管内に出した電力需給逼迫注意報を28日も継続することを発表。猛暑が続くなか、今後も全国的に電力不足に対する懸念が取り沙汰されそうであり、同社株をはじめとする電力株には追い風材料となる。特に今は「脱炭素」という縛りがあるため、電力不足に対応した原発再稼働に向けた議論につながっていく可能性が意識され、世界最大級の柏崎刈羽原発を有する同社株は、そのシンボルストック的な位置づけで注目されやすい。

■エムティーアイ <9438>  502円  +26 円 (+5.5%)  本日終値

エムティーアイ<9438>は4日続伸し、底値離脱の動きをみせている。同社とグループ会社のカラダメディカはこの日、丸紅<8002>と新会社「LIFEM(ライフェム)」を設立すると発表しており、これが好感されたようだ。設立予定日は7月1日。女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決するフェムテックの知見やノウハウを活用して連携を強めることで、働く女性の健康課題改善を企業が支援する体制の構築を推進し、誰もが働きやすい社会を実現するとしている。

■オプテックスグループ <6914>  2,161円  +87 円 (+4.2%)  本日終値

オプテックスグループ<6914>が3日続伸。正午ごろ、高速LTEの一部周波数帯域を利用する通信規格であるLTE-Cat M1(LTE-M)を採用したIoT無線ユニット「マルチコンバーター OWU-300Mシリーズ」の販売を開始したと発表しており、これが好感された。新製品は、LTE-Mの採用でより広域の通信に対応するだけでなく、3チャンネルの同時接続を可能とするなど、現場の細かな要求に応えるスペックを備えているのが特徴。同社のIoT無線ユニットは、既設のセンサーやスイッチを接続するだけでIoT化し、遠隔地からのセンサーデータや稼働状況の簡易モニタリングを可能にする製品で、同社では同製品を活用した自治体や設備管理者向けのDX推進セミナーも開催し、モノ・コトの両面から現場課題の解決を支援するとしている。

■東急不HD <3289>  731円  +23 円 (+3.3%)  本日終値

東急不動産ホールディングス<3289>が3日ぶりに反発。大和証券は27日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に引き上げた。目標株価は790円から870円に見直した。同証券では23年3月期の連結営業利益を前期比7.1%増の898億円(会社計画900億円)と予想しており、投資家向け物件売却益の増加や管理事業の増益などを見込んでいる。24年3月期の同利益は967億円と試算。インバウンド顧客の回復でホテルなどが黒字化するとみている。特に、中期経営計画では26年3月期の同利益を1200億円としたことを予想以上と評価した。また、同社は北海道のニセコにスキー場や複数のホテルを保有しており、早ければ9月にも決定される2030年冬季オリンピック・パラリンピックの開催都市に札幌が選定されれば、注目される可能性があるとみている。

■小糸製作所 <7276>  4,470円  +130 円 (+3.0%)  本日終値

小糸製作所<7276>は3日続伸。27日の取引終了後、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転への対応として開発中の車載用LiDARに関して、米セプトン<CPTN>と協業関係を強化することで合意したと発表したことが好材料視された。両社は17年に中距離用LiDARの共同開発を開始し、20年2月にはセプトン社の株式取得、22年2月には追加出資を行うなど関係を強化しており、23年には中距離用LiDARを実用化する見通しとなっている。今回両社は、新たに短距離・長距離用LiDARの共同開発をすることで合意し、車載用並びに車載用以外にも対応できるLiDARのグローバルサプライヤーとして、センサー事業の拡大を目指すとしている。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。

■ハピネット <7552>  1,600円  +22 円 (+1.4%)  本日終値

ハピネット<7552>が高い。午後1時ごろ、音で光を制御する音波受信型ペンライト「SONIC STREAMING SYSTEM(ソニックストリーミングシステム)」を開発し、6月29日から7月1日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「第9回ライブ・エンターテイメントEXPO」に展示するとともに、製作受託を開始すると発表。新製品は、特殊な音波信号を受信することで会場全体のペンライトが同時に色鮮やかに光るシステム。音に反応して光が制御されるシステムを搭載しており、従来の電波受信型に必要だった設備投資やアプリ開発、使用者側のブルートゥース設定などは不要なことが特徴という。

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