話題株ピックアップ【夕刊】(3):デジプラ、Tアルファ、ブイキューブ

注目
2022年7月1日 15時19分

■デジタルプラス <3691>  808円  +96 円 (+13.5%)  本日終値

デジタルプラス<3691>は急騰。6月30日の取引終了後、上限を10万株(発行済み株数の2.7%)、または1億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は7月1日から29日までで、資本効率の向上を通じた株主への利益還元、M&Aにおける活用及び経営環境に応じた機動的な資本政策の遂行が目的。あわせて22年9月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表した。9月末時点で2単元(200株)以上を保有する株主を対象に、同社サービスのデジタルギフトを贈呈する。また、23年9月期以降は、長期保有の株主に対する株主優待制度も検討する予定としている。

■テクノアルファ <3089>  1,200円  +130 円 (+12.2%)  本日終値

テクノアルファ<3089>が急反騰し年初来高値を更新。6月30日の取引終了後に発表した第2四半期累計(21年12月~22年5月)連結決算で、売上高20億2800万円(前年同期比58.3%増)、営業利益1億5900万円(同2.7倍)、純利益1億800万円(同97.0%増)と大幅増益となったことが好感された。エレクトロニクス事業で顧客の設備投資の増大傾向が継続しており、パワー半導体装置類の受注や販売が順調に推移した。また、SI事業でシステムインテグレーション及びハードウェアの調達を伴わないソフトウェア開発ビジネスの強化が順調に進んだことも寄与した。なお、22年11月期通期業績予想は引き続き非開示としている。

■ダントーHD <5337>  311円  +31 円 (+11.1%)  本日終値

ダントーホールディングス<5337>が急反発。同社は6月30日の取引終了後に、子会社「ダントーテクノロジーズ」を7月1日付で設立すると発表しており、今後の展開などが期待されているようだ。新会社の事業内容は、「高分子不燃発泡スチロールとタイルの融合商品の開発」や「射出成型製造による新たなタイル製造の開発」、「セラミックと高分子との融合による道路骨材の開発」など。なお、22年12月期の連結業績に与える影響については、8月12日公表予定の第2四半期決算に織り込んで開示するとしている。

■マーケットE <3135>  1,192円  +106 円 (+9.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

マーケットエンタープライズ<3135>が大幅反発。6月30日の取引終了後、埼玉県川越市と楽器寄附ふるさと納税を7月1日に開始すると発表しており、これが好材料視された。「楽器寄附ふるさと納税」は、全国から楽器が不足している自治体へ使われていない休眠楽器を寄附してもらい、教育機関及び音楽団体などへ届ける仕組み。従来のふるさと納税と同様、寄附した楽器の査定金額が税金として控除される全国初の取り組みだが、通常のふるさと納税制度とは異なり「返礼品」と呼ばれるものがなく、児童・生徒たちからの感謝の手紙や演奏会への招待状などが届くという。マーケットEでは、今回の取り組みにより、教育機関の楽器不足解消を図るとしている。

■ブイキューブ <3681>  1,190円  +53 円 (+4.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

ブイキューブ<3681>が急反発し年初来高値を更新。6月30日の取引終了後、ハシラス(東京都北区)が開発・提供するメタバース「めちゃバース」にビデオ通話・ライブ配信SDK(ソフトウェア開発キット)の「Agora」を提供したと発表しており、これが好感された。「めちゃバース」は、Webブラウザ上で数千人規模の同時参加を可能にしたメタバースで、イベントのオンライン化で失われがちな「臨場感」や「大勢の参加者が生む熱気」を生み出すサービスとして評価されているサービス。ブイキューブでは今回の「Agora」の提供により、バーチャル空間内でユーザー同士が通話をしたり、プレゼンテーションなどを傍聴したりするなど、よりリアルでインタラクティブなイベント体験の実現に貢献したとしている。

■DWセラピ研 <4576>  208円  +6 円 (+3.0%)  本日終値

デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>が反発。6月30日の取引終了後、バイオベンチャーのアクチュアライズ(京都府京田辺市)との間で共同開発契約の締結と資本提携を行うと発表しており、これが材料視されたようだ。アクチュアライズが開発中の角膜内皮障害を対象とした再生医療用細胞製品「AE-101」について、共同で開発を進めていく。資本提携については、DWTIがアクチュアライズの第三者割当増資を引き受け、発行済み株式総数の7.0%を保有するとしている。

■ギガプライズ <3830>  956円  +24 円 (+2.6%)  本日終値

ギガプライズ<3830>が反発。6月30日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を20万株(発行済み株数の1.35%)、または3億円としており、取得期間は7月1日から12月31日まで。株式市場の変化に対応し1株あたりの価値を高めるとともに、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を実行するためとしている。

■INEST <3390>  65円  +1 円 (+1.6%)  本日終値

INEST<3390>が動意。きょう午前10時ごろ、グループ会社のRenxaがNIPPON EXPRESS ホールディングス<9147>傘下の日本通運と業務提携したと発表しており、これが好感されたようだ。この提携では、Renxaの新生活向け各種手続きサービス「Lifeline Advisor(ライフラインアドバイザー)」を日本通運の顧客に向けて提供する。日本通運で引っ越しの見積もりをした顧客のうち、承諾をした顧客を対象に電気やガス、水道、インターネットの利用開始手続きを無料で案内するという。

■宝&CO <7921>  1,861円  +26 円 (+1.4%)  本日終値

TAKARA & COMPANY<7921>が3日ぶりに反発。6月30日の取引終了後、集計中の22年5月期連結業績について、営業利益が28億円から35億5000万円(前の期比31.1%増)へ、純利益が17億円から22億4000万円(同36.7%増)へ上振れて着地したようだと発表した。売上高は収益認識に関する会計基準を適用したことにより260億円から253億円(同2.1%増)へ下振れたものの、次世代の決算プロセス自動化ツール「WizLabo(ウィズラボ)」の導入顧客数が増加したことや株主総会招集通知及び統合報告書の受注増加、それに伴う翻訳の増加、「interprefy」を活用したオンライン会議形式が普及したことなどが要因としている。

■アピリッツ <4174>  975円  +12 円 (+1.3%) 一時ストップ高   本日終値

アピリッツ<4174>は一時急騰。6月30日の取引終了後、23年1月期業績予想の上方修正を発表。売上高を56億5400万円から70億円(前期比46.0%増)へ、営業利益を4億1300万円から4億5000万円(同93.1%増)へ引き上げており、これが好感されたようだ。IT人材派遣やウェブサイト・動画制作を手掛けるY’sの完全子会社化をはじめ、アカツキ<3932>が運営するゲーム「UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)」の共同運営権を取得したことが寄与する。

●ストップ高銘柄

ディー・エル・イー <3686>  404円  +80 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値

ホーブ <1382>  1,612円  +300 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値

コーアツ工業 <1743>  6,100円  +1,000 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

Waqoo <4937>  969円  +150 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

三共生興 <8018>  535円  -100 円 (-15.8%) ストップ安   本日終値

クシム <2345>  576円  -100 円 (-14.8%) ストップ安   本日終値

シダックス <4837>  588円  -100 円 (-14.5%) ストップ安   本日終値

以上、3銘柄

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