三菱商など大手総合商社の下げ目立つ、原油安と「サハリン2」の先行き不透明感が重荷
三菱商事<8058>が200円を超える下げで、前場はほぼ安値引けとなったほか、三井物産<8031>も180円あまりの下げに見舞われるなど大手総合商社株への売りがかさんでいる。ここ世界景気の減速懸念から原油市況が急落、前日のWTI原油先物価格は再び急落しフシ目の1バレル=100ドル台を下回った。終値で100ドル台を割り込むのは5月10日以来約2カ月ぶりで、エネルギー価格と収益連動性がある商社株にはネガティブ材料となっている。更に、両銘柄ともロシアの石油・天然ガス開発プロジェクトである「サハリン2」に出資しており、ロシアによる同事業接収の動きが観測されるなか、先行き不透明感が売りを呼ぶ形となっている。