話題株ピックアップ【夕刊】(2):キッコマン、レーザーテク、メルカリ

注目
2022年7月6日 15時19分

■キッコーマン <2801>  7,600円  +200 円 (+2.7%)  本日終値

キッコーマン<2801>、J-オイルミルズ<2613>、味の素<2802>、伊藤園<2593>など食品株が総じて頑強な値動き。全体相場が軟調に推移するなか、ディフェンシブストックとして資金シフトの動きを誘導している。また、原料コスト上昇が進むなか、食品は値上げの動きが広範囲にわたり顕在化している状況にあり、収益面で他業態に比べ相対的な優位性も指摘されている。既にスーパーなどの店頭価格が食用油や調味料をはじめ多くの商品で上昇傾向が確認されているほか、夏場以降はこれが更に加速することが濃厚視されている。

■テクマトリックス <3762>  1,795円  +43 円 (+2.5%)  本日終値

テクマトリックス<3762>が3日続伸。午前10時ごろ、子会社クロス・ヘッドがアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を活用して中堅企業のクラウド化への継続的な取り組みをワンストップで支援する次世代型クラウド総合支援サービス「Cloud Compass」の提供を開始すると発表しており、これが好感された。「Cloud Compass」はAWSを通じた安全・高性能かつ耐障害性を備えたクラウドの導入を短期間で実現するサービス。同社では3年間で20億円の売り上げを目指すとしている。

■レーザーテック <6920>  16,570円  +355 円 (+2.2%)  本日終値

レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が前日終値近辺で売りをこなし、底堅さを発揮している。前日の米国株市場では、取引後半にハイテク株が買い戻され、ナスダック総合株価指数は大幅プラス圏に転じ、エヌビディア<NVDA>が3%高に買われるなど半導体株も強さを発揮しフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6日ぶりに反発した。これを好感する形となっている。ただ、半導体市況の先行きに対する不透明感が意識されるなか戻り足も鈍い状況にあり、東京市場でもリバウンド狙いの買いは足もと限定的となっている。足もと外国為替市場で円高方向に振れていることも手控えムードを助長している。

■メルカリ <4385>  2,087円  +41 円 (+2.0%)  本日終値

プライム市場の主力銘柄に売りがかさみ、日経平均株価が2万6000円台前半で売り優勢に傾く一方、マザーズ指数が3日続伸と強さを発揮している。マザーズ指数は昨年12月以降急速に値を崩し、多くの個人投資家が含み損を抱える展開に陥り、「足もとの信用評価損益率も追い証多発を示唆するほどに悪化している」(国内ネット証券)状況にあるが、きょうは旧マザーズ市場の時価総額上位の主力銘柄が頑強な展開をみせていることで、プラス圏で推移している。時価総額上位銘柄では、今月28日までマザーズ指数に組み入れられるメルカリ<4385>が3日続伸しているほか、ビジョナル<4194>やフリー<4478>、そーせいグループ<4565>、Appier Group<4180>などが買い優勢の展開となっている。

■インフォマート <2492>  390円  +6 円 (+1.6%)  本日終値

インフォマート<2492>が3日続伸。午前11時ごろ、兵庫県と電子契約書の実証実験を開始したと発表しており、これが好材料視された。今回の実証実験は、契約事務のデジタル化による事業者及び庁内の負担軽減・事務効率化などの効果や課題の検証を目的としたもの。まずは書面契約と電子契約(模擬契約)を比較し、所要時間の測定や業務プロセス上の課題などの抽出を行う。

■明治ホールディングス <2269>  6,900円  +90 円 (+1.3%)  本日終値

明治ホールディングス<2269>は堅調。きょう午前、子会社のKMバイオロジクスとMeiji Seika ファルマが昨年開始した新型コロナウイルスに対する不活化ワクチンの国内第2/3相臨床試験について、良好な結果が得られたことを発表。これを好感した買いも入り、同社株は全体軟調相場のなか底堅い値動きとなった。国内で新型コロナワクチンの接種歴がない18歳以上の健康成人2500人を対象に臨床試験を実施した。その結果、18歳以上40歳以下の年齢層において高い中和抗体価が得られたとし、安全性については従来の不活化ワクチンと同様の高い忍容性と安全性が確認されたという。また、副反応発現のプロファイルはインフルエンザワクチンと同程度で、接種回数の増加に伴う副反応の増加も認められなかったとした。

■ユー・エス・エス <4732>  2,395円  +7 円 (+0.3%)  本日終値

ユー・エス・エス<4732>はしっかり。5日の取引終了後に発表した23年3月期第1四半期(4~6月)中古車オークション実績(速報)で、成約台数が前年同期比1.3%増と前年実績を上回ったことが好感された。なお、出品台数は同0.3%減だった。

■INPEX <1605>  1,333円  -149 円 (-10.1%)  本日終値  東証プライム 下落率3位

INPEX<1605>、石油資源開発<1662>やENEOSホールディングス<5020>、出光興産<5019>など石油関連株が軒並み安。5日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が前日比8.93ドル安の1バレル=99.50ドルと急落した。一時、97.43ドルまで売られた。世界的な景気減速懸念が強まるなか原油需要が減ることを警戒する売りが膨らんだ。この原油急落を受け、石油関連株には業績悪化懸念が台頭している。

■オープンドア <3926>  1,582円  -144 円 (-8.3%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

旅行サイト運営のオープンドア<3926>やアドベンチャー<6030>のほか、空運株の日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>、ホテル株のリゾートトラスト<4681>など一連の旅行関連株が下落。国内の新型コロナウイルス感染者数が再び増加傾向となっている。前日5日の新規感染者数は3万6189人となり、前週の同じ曜日と比べ約1.9倍に増加した。今後の感染状況への懸念が強まるなか、きょうは旅行関連に位置づけられる銘柄群に売りが出たようだ。

■住友金属鉱山 <5713>  3,878円  -244 円 (-5.9%)  本日終値

住友金属鉱山<5713>、DOWAホールディングス<5714>、三菱マテリアル<5711>、三井金属<5706>など非鉄株が軒並み安。前日の海外市場で、銅や金相場が売られたことを嫌気する売りが膨らんだ。世界的な景気減速懸念で非鉄需要が減少することへの警戒感が強まっている。また、ドル高が進むなか、ドル価格と逆相関しやすい金価格も下落している。

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