配当利回り“3%超”の【最高益】リスト〔第1弾〕33社選出 <成長株特集>
上場企業は業績の先行き不透明感が強まるなかでも株主還元を重視する姿勢を崩していない。23年3月期は原材料価格の高騰などが重荷となり、コロナ禍で落ち込んだ業績の回復にブレーキがかかる見通しだが、3月期決算企業の3割が増配する方針を示している。一方、減配予想は全体の約1割にとどまる。
本特集では、配当利回りが高水準で、かつ今期に最高益更新を見込んでいる企業に注目した。今回は時価総額1500億円以上の3月期決算企業(銀行を除く)を対象に、(1)23年3月期の配当利回りが3%を上回る、(2)今期の経常利益が過去最高益を更新する見通し、といった条件を満たす33社を選び出し、配当利回りが高い順に記した。
なかでも、連続して増配している企業は、株主還元に積極的で減配リスクが少なく、今後も安定した配当が期待できる銘柄として注目したい。みずほリース <8425> [東証P]、芙蓉リース <8424> [東証P]は18期連続、アイカ <4206> [東証P]は14期連続、長瀬産業 <8012> [東証P]は13期連続、NTT <9432> [東証P]は12期連続、野村不動産ホールディングス <3231> [東証P]は11期連続、全国保証 <7164> [東証P]は10期連続で今期増配する方針だ。
また、配当利回り4%以上と高水準にある一方、予想PERは10倍以下と割安感が強い、日本特殊陶業 <5334> [東証P]、東京精密 <7729> [東証P]、大和工業 <5444> [東証P]、マクニカ・富士エレホールディングス <3132> [東証P]、いすゞ自動車 <7202> [東証P]、デンカ <4061> [東証P]、インフロニア <5076> [東証P]、三菱ガス化学 <4182> [東証P]は、株価の水準訂正余地が大きい銘柄としてマークしておきたい。
年間配当 ┌ 今期計画 ┐ 予想
コード 銘柄名 利回り 増益率 経常益 PER
<5334> 特殊陶 5.48 16.9 97800 7.3 *
<7729> 東京精 4.95 5.8 31100 8.1
<6523> PHCHD 4.91 662 22864 10.3 *
<5444> 大和工 4.66 37.0 79000 4.9
<3132> マクニカ富士 4.56 8.2 38400 6.3
<4502> 武田 4.51 35.8 411000 21.2 *
<7202> いすゞ 4.51 0.8 210000 8.9
<4061> デンカ 4.35 12.4 41000 9.9
<5076> インフロニア 4.34 14.4 43500 7.5
<4182> 菱ガス化 4.31 9.9 81500 6.2
<8425> みずほリース 4.10 74.4 35000 5.9
<6436> アマノ 4.08 23.6 17200 15.6
<9934> 因幡電産 4.05 3.7 18200 11.6
<8424> 芙蓉リース 4.01 6.2 56000 6.6
<8035> 東エレク 3.94 19.0 716000 12.8
<8766> 東京海上 3.85 5.7 600000 12.2
<5384> フジミインコ 3.72 8.9 13600 13.3
<9682> DTS 3.69 1.7 11600 18.3
<4206> アイカ 3.67 0.7 22000 14.3
<7735> スクリン 3.66 22.8 73000 8.2
<3116> トヨタ紡織 3.53 25.5 81000 7.1 *
<5333> ガイシ 3.53 2.0 88000 9.0
<3231> 野村不HD 3.49 3.0 85000 9.8
<5929> 三和HD 3.47 11.4 38000 11.5
<5938> LIXIL 3.42 13.0 76000 14.9 *
<7164> 全国保証 3.41 4.1 42200 10.2
<9744> メイテック 3.39 19.7 15500 17.8
<8174> 日ガス 3.35 27.6 16500 20.1
<4088> エアウォータ 3.27 5.9 68000 8.8 *
<8439> 東京センチュ 3.22 10.5 100000 27.1
<8012> 長瀬産 3.14 6.9 39000 8.0
<9432> NTT 3.07 1.5 1822000 11.7 *
<4401> ADEKA 3.06 3.2 36900 10.7
※経常利益の単位は百万円。
※連続増配は上場以降の期数。過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース