明日の株式相場に向けて=ハイテク株反騰の狼煙は上がったか

市況
2022年7月20日 17時32分

20日の東京市場は前日比718円高の2万7680円と大幅に5日続伸。この日の上昇幅は今年に入り4番目で、6月10日以来、約1カ月半ぶりの2万7600円台乗せを達成と久々の急反騰に市場は沸いた。

この大幅高の背景にあるのは、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅が0.75%にとどまりそうだ、という安心感だ。市場に浮上していた1%利上げの懸念が後退した分、買い余地が膨らんだ。あすの日銀金融政策決定会合と欧州中央銀行(ECB)理事会が注目されるが、最大の焦点である26~27日のFOMCをこなせば、8月から9月初頭まで日米欧の中銀は決定会合の空白期間に入る。

この間、状況次第ではインフレ懸念をいったんは横に置いておくことも可能な時期となるわけだ。となると、インフレ懸念で最も売られたセクターである電機、半導体などのハイテク株は戻りを試す局面とみることもできそうだ。

足もとでは、長らく上値抵抗線として意識されてきた日経平均株価の2万7000円を一気に突破してきた。同時に200日移動平均線も抜いてきている。この日、チャート上では大陽線が形成され、上昇相場への転換も期待される。

日本の決算シーズン本番を告げる日本電産<6594>はきょうの引け後、第1四半期の決算を公表した。もちろん米国の決算も要注目で昨日のネットフリックス<NFLX>に続いて、今晩はテスラ<TSLA>の決算が予定されている。

この決算発表シーズンで業績の底堅さが示されれば、この夏は東京エレクトロン<8035>や村田製作所<6981>などのハイテク株復活の狼煙が上がることも期待できるかもしれない。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.