【↑】日経平均 大引け| 6日続伸、日銀決定会合受け後場プラス圏に切り返す (7月21日)

市況
2022年7月21日 17時48分

日経平均株価

始値  27627.88

高値  27803.00(15:00)

安値  27549.56(10:30)

大引け 27803.00(前日比 +122.74 、 +0.44% )

売買高  9億7053万株 (東証プライム概算)

売買代金 2兆5079億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は6日続伸、前場軟調も後場プラス圏に切り返す

2.米ハイテク株高とドル高円安進行がポジティブ材料として働く

3.日銀の金融政策決定会合では大規模緩和策の継続発表で安心感

4.アジア株市場は高安まちまちも、米株先物の堅調な値動き好感

5.値上がり銘柄数は1300を超え、全体の7割強の銘柄が上昇

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比47ドル高と続伸した。業績の悪化懸念が後退するなか、ハイテク株を中心に買いが優勢となった。

東京市場では、前場は日経平均株価がマイナス圏で推移していたものの、後場は上昇に転じ2万7800円台で引けた。

前日の欧州株市場が総じて軟調だったものの、米国株市場ではハイテク株に根強い買いが入り主要株価指数が揃って上昇、外国為替市場でも1ドル=138円台の推移と円安水準がキープされていることから、東京市場でもリスク選好の地合いが継続した。日経平均は3月以来となる6連騰を記録。前場は利益確定売りに押され、前引け時点では小幅安だったが、前場取引終了後に日銀の金融政策決定会合で大規模緩和策の維持が発表され、これが市場に買い安心感を与え、後場はプラス圏に切り返した。アジア株市場は高安まちまちだったものの、米株価指数先物が底堅い値動きを維持したことも追い風となった。業種別では水産や海運株などをはじめ33業種中19業種が上昇、個別では値上がり銘柄数が1300を超え、プライム市場全体の7割強が上昇した。

個別では、ダイキン工業<6367>が堅調、川崎汽船<9107>も値を上げた。三井松島ホールディングス<1518>が大幅高。メルカリ<4385>も上昇し、富士通<6702>も高い。オーバル<7727>がストップ高に買われ、サーバーワークス<4434>が急騰、Gunosy<6047>、フィックスターズ<3687>が値を飛ばし、インフォマート<2492>も大きく上値を伸ばした。マネーフォワード<3994>も物色人気となった。

半面、東京エレクトロン<8035>が反落、塩野義製薬<4507>は急落した。任天堂<7974>が下値を試し、ベイカレント・コンサルティング<6532>も大幅安。日本電産<6594>の下げも目立つ。日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株も売りに晒された。北の達人コーポレーション<2930>、東邦チタニウム<5727>なども利食われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ファナック <6954>、ダイキン <6367>、TDK <6762>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約66円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は塩野義 <4507>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、信越化 <4063>、任天堂 <7974>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約45円。

東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)海運業、(3)精密機器、(4)パルプ・紙、(5)金属製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)電気・ガス業、(3)空運業、(4)証券商品先物、(5)ゴム製品。

■個別材料株

△フロンテオ <2158> [東証G]

介護施設向け転倒転落予測AIシステムを販売開始。

△CDS <2169> [東証S]

予想以上の受注で上期業績は計画上振れ。

△インフォMT <2492> [東証P]

22年12月期業績及び配当予想を上方修正。

△Fスターズ <3687> [東証P]

22年9月期営業利益及び配当予想を上方修正。

△ロボペイ <4374> [東証G]

「請求管理ロボ」が3期連続で「Leader」に選出。

△モイ <5031> [東証G]

3Dバーチャル空間「ツイキャスVV」をβリリース。

△アルインコ <5933> [東証P]

4~6月期最終利益3割増で上期計画を大幅超過。

△スポーツF <7080> [東証G]

22年12月期業績予想を上方修正。

△オーバル <7727> [東証P]

アントンパールの買い増しで思惑錯綜。

△第一商品 <8746> [東証S]

金連動の暗号資産に関する開発進捗に期待。

▼塩野義 <4507> [東証P]

新型コロナ治療薬の承認は継続審議に。

▼日電産 <6594> [東証P]

第1四半期純利益は24%増で過去最高更新も材料出尽くし感。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)オーバル <7727>、(2)サーバワクス <4434>、(3)インフォMT <2492>、(4)Fスターズ <3687>、(5)Gunosy <6047>、(6)三井松島HD <1518>、(7)ラクスル <4384>、(8)HEROZ <4382>、(9)サインポスト <3996>、(10)ライク <2462>

値下がり率上位10傑は(1)塩野義 <4507>、(2)ベイカレント <6532>、(3)ヤマエGHD <7130>、(4)北の達人 <2930>、(5)邦チタ <5727>、(6)ロードスター <3482>、(7)神戸鋼 <5406>、(8)JFE <5411>、(9)ジェイリース <7187>、(10)日本製鉄 <5401>

【大引け】

日経平均は前日比122.74円(0.44%)高の2万7803.00円。TOPIXは前日比4.15(0.21%)高の1950.59。出来高は概算で9億7053万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1312、値下がり銘柄数は441となった。東証マザーズ指数は714.67円(19.40円高)。

[2022年7月21日]

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