【↓】日経平均 大引け| 8日ぶり反落、欧米景気減速を警戒し売り優勢 (7月25日)
始値 27697.77
高値 27848.59(09:18)
安値 27663.16(10:58)
大引け 27699.25(前日比 -215.41 、 -0.77% )
売買高 8億2392万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆0613億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は8日ぶり反落、欧米景気減速懸念で売り優勢
2.前週末の米ハイテク株安が東京市場にも波及する格好に
3.為替市場のドル安・円高進行も輸出株に逆風材料となる
4.米10年債利回り急低下も半導体関連の弱い動きが続く
5.明後日にFOMCを控え、売買代金も2兆円強と低水準
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比137ドル安と4日ぶりに反落した。市場予想を下回る四半期決算を発表したスナップ<SNAP>の急落からハイテク株を中心に売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、終始利益確定売りが優勢の展開となり日経平均株価は下値を探る展開に。2万7600円台まで水準を切り下げた。
25日の東京市場は、久しぶりにリスク回避ムードが強まった。前週末の米国株市場ではハイテク株への売りがかさみナスダック総合株価指数の下げが目立つ展開だったほか、外国為替市場でも円高が進んだことから、輸出株中心に売りに晒される地合いだった。前週末発表された欧米のPMIが弱い数字で、景況感の悪化が確認され、これが米株市場では重荷となった。米10年債利回りが急低下したものの、半導体関連などハイテクセクターが弱い動きとなり、全体指数を押し下げた。東京市場でもこれを引き継ぐ格好となったが、日経平均の2万7600円台では押し目買い意欲も旺盛で、前日まで7日続伸した割に下げ幅は限定的だったともいえる。明後日までの日程で行われるFOMCの結果を見極めたいとの思惑もあり、売買代金も2兆円強にとどまるなど低調だった。
個別では、売買代金断トツとなったレーザーテック<6920>が安く、東京エレクトロン<8035>やソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>なども売りに押された。信越化学工業<4063>、ダイキン工業<6367>が軟調、日本電産<6594>も下落した。任天堂<7974>が安く、エーザイ<4523>も売られた。サーバーワークス<4434>が急落、東京製鐵<5423>も大幅安、HEROZ<4382>、ギフティ<4449>などの下げも顕著となった。
半面、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが底堅さを発揮した。JR東日本<9020>が高く、JT<2914>もしっかり。前週末まで2営業日連続でストップ高となっていたオーバル<7727>が終盤伸び悩んだとはいえ大幅高で値上がり率首位。ソラスト<6197>が値を飛ばし、トレジャー・ファクトリー<3093>、フィックスターズ<3687>も物色人気。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、塩野義 <4507>、第一三共 <4568>、京成 <9009>、アサヒ <2502>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約11円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、信越化 <4063>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約83円。
東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)陸運業、(3)食料品、(4)電気・ガス業、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)機械、(3)化学、(4)輸送用機器、(5)鉄鋼。
■個別材料株
△出前館 <2484> [東証S]
クレディ・スイス証券が投資判断を格上げ。
△トレファク <3093> [東証P]
猛暑でエアコンが払底状態の売れ行き。
△Fスターズ <3687> [東証P]
量子コンピューター関連株が全体相場に逆行高。
△オークネット <3964> [東証P]
「24年に中古EVの電池査定を開始」との報道。
△スキヤキ <3995> [東証G]
「Bitfan」でNFTサービスの提供開始を決定。
△エネチェンジ <4169> [東証G]
東証が信用取引に関する臨時措置を解除。
△WACUL <4173> [東証G]
「AIアナリスト・シリーズ」をソニービズネットワークスが採用。
△PSS <7707> [東証G]
WHOがサル痘に緊急事態宣言で思惑向かう。
△オーバル <7727> [東証P]
アントンパールによる株式大量取得。
△レーサム <8890> [東証S]
800万株の自社株を消却へ。
▼東京製鉄 <5423> [東証P]
23年3月期営業利益予想を上方修正もサプライズ感なし。
▼小野測器 <6858> [東証S]
案件先延ばしなど響き22年12月期業績予想を下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)オーバル <7727>、(2)ソラスト <6197>、(3)Gキッズ <6189>、(4)トレファク <3093>、(5)ジェイリース <7187>、(6)Fスターズ <3687>、(7)アジュバン <4929>、(8)エフピコ <7947>、(9)ファルコHD <4671>、(10)ブロドリーフ <3673>。
値下がり率上位10傑は(1)サーバワクス <4434>、(2)三井松島HD <1518>、(3)東京製鉄 <5423>、(4)HEROZ <4382>、(5)ギフティ <4449>、(6)三光合成 <7888>、(7)アイネス <9742>、(8)ナガワ <9663>、(9)フロンティM <7038>、(10)イオンファン <4343>。
【大引け】
日経平均は前日比215.41円(0.77%)安の2万7699.25円。TOPIXは前日比12.76(0.65%)安の1943.21。出来高は概算で8億2392万株。東証プライムの値上がり銘柄数は672、値下がり銘柄数は1088となった。東証マザーズ指数は698.93円(13.85円安)。
[2022年7月25日]
株探ニュース