話題株ピックアップ【夕刊】(2):INPEX、ソフトバンクG、出光興産

注目
2022年7月26日 15時16分

■INPEX <1605>  1,440円  +46 円 (+3.3%)  本日終値

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。25日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の9月限が前営業日比2.00ドル高の1バレル=96.70ドルと上昇した。ロシアからドイツへ天然ガスを供給するノルドストリーム1の供給量が減少する可能性が浮上し、天然ガス価格が上昇。これに伴い原油価格も値を上げた。ロシアのガスプロムによると、業界団体の指示で現在稼働中のタービンを追加的に停止する必要がある、という。この原油価格上昇を受け、INPEXなどが値を上げている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,681円  +176 円 (+3.2%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が全体軟調地合いに抗して上値追い態勢を強めている。株価は上向きの5日移動平均線を足場に5000円台後半に歩を進めている。前日の米国株市場でナスダック総合株価指数は軟調だったが、同社が出資する中国電子商取引大手のアリババ集団<BABA>は前日比プラス圏で引け75日移動平均線をキープした。そしてアリババは26日に、香港市場の上場方式を変更することを発表。22年度末までに取引所のルールをすべて順守する「プライマリー上場」に切り替える方針で、米国市場と合わせたデュアルプライマリー上場実現に向けた期待が高まった。これを受けて、現在の香港株市場でアリババの株価は上げ足を強めており、ソフトバンクGの株価も刺激している。

■出光興産 <5019>  3,335円  +100 円 (+3.1%)  本日終値

出光興産<5019>が3日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「CO2を原料にしたアスファルトを使った合材で道路を舗装する実験を始めた」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、開発したアスファルトは石灰石の代わりにCO2とコンクリート廃棄物に含まれるカルシウムでつくる合成炭酸カルシウムを原料にし、市街地の道路に使うと1平方メートルあたり1キログラムのCO2を閉じ込める効果が期待できるという。土木や建築業界ではCO2を舗装・建設資材に閉じ込める技術の開発が進んでおり、同社も20年代の実用化を目指すとしている。

■ストライク <6196>  3,860円  +75 円 (+2.0%)  本日終値

ストライク<6196>が堅調推移。同社はきょう、NTT DX パートナー(東京都新宿区)と事業承継課題解決に関する連携を開始すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。事業承継コンサルを手掛けるストライクと、地域企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を用いた課題解決の経験・知見を持つNTT DX パートナーが連携し、地域社会の課題解決への更なる貢献を目指すとしている。

■エアトリ <6191>  2,416円  +38 円 (+1.6%)  本日終値

エアトリ<6191>は続伸。25日の取引終了後、総合旅行プラットフォーム「エアトリ」の国内・海外ホテルが、トラベルブック(東京都中央区)が運営するホテル・航空券の料金比較・予約サイト「トラベルブック」との連携を開始したと発表しており、これが好材料視された。「トラベルブック」に「エアトリ国内・海外ホテル」を掲載するというもので、これにより、訪日外国人観光客に向けた需要獲得並びに更なる販路の拡大、「エアトリ」ブランドの認知の向上が期待できるとしている。なお、同件による22年9月期業績への影響は軽微としている。

■ヒューリック <3003>  1,070円  +16 円 (+1.5%)  本日終値

ヒューリック<3003>は3日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2022年1~6月期の連結業績は、経常利益が前年同期に比べ2%増の580億円弱だったことが分かった」と報じられており、会社側の上期予想の開示はないものの、上期としては過去最高の営業利益となるとの観測が好材料視されたようだ。記事によると、東京都内など首都圏のオフィスビル売却が好調で利益を押し上げたほか、主力のオフィス賃貸事業で新たに取得した大型ビルの賃料収入が寄与したという。なお、決算発表は28日に予定されている。

■東陽テクニカ <8151>  1,216円  +18 円 (+1.5%)  本日終値

東陽テクニカ<8151>は反発し年初来高値を更新。同社はこの日、脅威インテリジェンス分析プラットフォームを開発するフィンランドのArctic Security社と国内代理店契約を締結し「サイバーリスク早期警戒サービス」を販売開始すると発表しており、これが好感された。「サイバーリスク早期警戒サービス」は、世界中のデータプロバイダーから収集した情報をもとに、外部公開された脆弱な情報資産や企業内部から外部へ発信される不正通信を検知し、関連する脅威を通知するサービス。東陽テクは、同サービスの提供を通して、高度化するサイバー攻撃に対処しセキュアで安定した社会の実現に貢献するとしている。

■帝国ホテル <9708>  1,838円  +27 円 (+1.5%)  本日終値

帝国ホテル<9708>が高い。午後2時ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高94億3400万円(前年同期比63.0%増)、営業損益5億5100万円の赤字(前年同期29億9600万円の赤字)となり、営業赤字が縮小し、上期計画を上回ったことが好感された。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が3月に終了し、営業の制限が緩和されたことで需要が徐々に回復に向かい、ホテル事業が大幅に伸長した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高431億円(前期比50.6%増)、営業利益2億円(前期111億2100万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■H2Oリテイ <8242>  1,008円  +6 円 (+0.6%)  本日終値

エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は高い。午前10時30分ごろ、兵庫県宝塚市と「地域活性化」「環境」など6つの分野で連携と協働に関する包括連携協定を締結したと発表しており、これが好感された。同協定の締結により、H2Oリテイグループは、宝塚市とともに地域社会の発展を実現することなどを目的とした取り組みを深化させていくとしている。

■三菱UFJ <8306>  739.6円  +3.9 円 (+0.5%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが頑強な値動き。前日の米国株市場ではFOMCの結果発表をあすに控え、全般様子見ムードの強い地合いだったが、市場では0.75%の政策金利引き上げをほぼ織り込む形となっており、長期金利の先高期待から大手金融株が総じて堅調だった。ここ米国株市場ではゴールドマン<GS>をはじめ大手金融株の戻り足が目立つ状況で、東京市場でもメガバンクはそれに追随する動き。配当利回りの高さに着目した買いも引き寄せている。

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