話題株ピックアップ【夕刊】(3):不二ラテ、Mipox、Eストアー

注目
2022年7月26日 15時20分

■コーテクHD <3635>  4,730円  -165 円 (-3.4%)  本日終値

コーエーテクモホールディングス<3635>が大幅続落。25日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算で、純利益が67億5000万円(前年同期比49.6%減)と大幅減益となったことが嫌気された。営業外収支でポートフォリオの組み換えを行った結果、営業外費用が膨らんだことが響いた。売上高は186億5300万円(同9.1%減)、営業利益は116億5700万円(同19.9%増)となり、営業利益は四半期として過去最高を更新した。パッケージゲームで大型のコラボレーションタイトルをはじめ3タイトルを発売したほか、スマートフォンゲームで運営中の自社開発タイトル、IP許諾タイトルが安定して推移した。また、協業先による開発費負担を一部計上したことで、営業利益率が向上した。23年3月期通期業績予想は、売上高770億円(前期比5.8%増)、営業利益325億円(同5.9%減)、純利益315億円(同10.9%減)の従来見通しを据え置いている。

■日本ケミコン <6997>  1,708円  -47 円 (-2.7%)  本日終値

日本ケミコン<6997>は3日続落。25日の取引終了後、同社と同社の子会社ユナイテッド・ケミコンが米国における民事訴訟について一部の原告との間で和解したと発表。これに伴い特別損失を計上するとしており、これが嫌気されたようだ。電解コンデンサーとフィルムコンデンサーに関する米国反トラスト法違反などを巡る訴訟に関し、クラス原告(直接購入者型)に参加しない複数の原告との間で民事訴訟が係属しており、原告の一部との間で和解することに合意したという。和解金3150万ドル(約43億円)を支払うとし、同額を特別損失に計上する予定としている。

■不二ラテックス <5199>  2,677円  +500 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値

不二ラテックス<5199>が連騰しているほか、相模ゴム工業<5194>、オカモト<5122>などが大幅高している。世界保健機関(WHO)が23日、最高レベルの警告である「緊急事態」を宣言した「サル痘」に関して、25日に国内でも初めての感染者が確認されたことを受けて、性的接触を含む体液・血液との接触が感染経路の一つとなっていることから、コンドームを手掛ける各社に買いが入っているようだ。

■Mipox <5381>  691円  +52 円 (+8.1%) 一時ストップ高   本日終値

Mipox<5381>が一時ストップ高まで買われた。同社はきょう、世界最薄・最軽量のリフレクタークロス(再帰性反射布)「レフライトウルトラライトリフレクター」を、カジレーネ(石川県かほく市)と共同開発したと発表。現在、同技術は特許出願中で、販売開始は9月を予定。スポーツウエアや作業服といった負担軽減が求められるファッションをはじめ、快適性を追求する衣類や雑貨への用途が期待できるという。

■Eストアー <4304>  1,665円  +113 円 (+7.3%)  本日終値

Eストアー<4304>は3日ぶりに大きく切り返す展開。同社はeコマース支援ビジネスを展開するが、Web店舗運営支援事業が好調で業績は2ケタ利益成長路線を走っている。M&A戦略にも積極的な姿勢をみせ、25日取引終了後にファッション・スキー、スノーボード、ランドセルなどの企画生産や販売事業を手掛ける志風音(東京都中央区)の株式を取得し子会社化することを発表。これによる業容拡大期待から投資資金の流入を誘っている。株価は今月20日に1624円の年初来高値を形成した後、調整を入れていたが、きょうは改めて買い直される展開で新値街道復帰をにらんでいる。

■SMK <6798>  2,351円  +146 円 (+6.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

SMK<6798>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高126億1600万円(前年同期比10.6%増)、営業利益2億1600万円(前年同期7600万円の赤字)、純利益15億2600万円(前年同期比12.1倍)となり、営業損益が黒字転換したことが好感された。一部製品で中国ロックダウンの影響を受けたものの、車載向けやゲーム機・VR用コネクターが伸長した。また、車載向けのカメラモジュール、操作ユニットなども好調に推移した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高550億円(前期比14.0%増)、営業利益15億円(同2.1倍)、純利益14億円(同53.2%減)の従来見通しを据え置いている。

■Abalance <3856>  4,395円  +260 円 (+6.3%)  本日終値

Abalance<3856>が続急伸。25日の取引終了後、8月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的としている。効力発生日は9月1日。

■Kudan <4425>  2,773円  +148 円 (+5.6%)  本日終値

Kudan<4425>が続伸、7月22日の戻り高値2669円を上回り、今年1月上旬以来約半年ぶりの高値をつけた。同社は人工知覚(AP)技術の研究開発に傾注し、独自アルゴリズムによるソフトウェア技術のライセンス提供を行っている。同技術はメタバース分野での応用が見込まれ、同社も同分野を新たなビジネスエリアとして需要開拓を進めている。業績面では営業赤字が続いているものの、トップラインの伸びは目を見張る。22年3月期売上高は前の期比2.2倍の2億7100万円と急回復を果たしたが、23年3月期も前期比85%増の5億円を見込み、過去最高を更新する見通しにある。

■中京医薬品 <4558>  281円  +14 円 (+5.2%)  本日終値

中京医薬品<4558>がマドを開けて買われ一時9%高と値を飛ばしたほか、アゼアス<3161>も8.8%高と急伸。このほかニイタカ<4465>、興研<7963>、ホギメディカル<3593>など一連の新型コロナウイルス関連株が投資資金を集めている。国内でコロナ感染者数が急増しており、「第7波」はかつてないスピードと規模で経済活動への影響が警戒されている。日本は新規感染者数が群を抜いて世界一となっていることもあり、消毒薬やマスク、防護服などを手掛ける銘柄群に改めて物色の矛先が向かっている。

●ストップ高銘柄

三ッ星 <5820>  10,080円  +1,500 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

不二硝子 <5212>  1,120円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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