「サイバーセキュリティ」が18位にランク、人材育成に向けた連携相次ぐ<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 メタバース
3 PCR検査
4 半導体
5 円安メリット
6 海運
7 蓄電池
8 防衛
9 原子力発電
10 ディフェンシブ
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「サイバーセキュリティ」が18位となっている。
サイバー攻撃が高度化・巧妙化し、あらゆる企業が攻撃の対象となるなか、高いスキルを持つセキュリティー専門技術者の育成が急務となっている。これは国を挙げて取り組むべき重要課題の一つで、経済産業省は6月に必要な人材を確保するためのポイントをまとめた「サイバーセキュリティ体制構築・人材確保の手引き」(第2.0版)を公開している。
こうしたことを背景に直近では、Zホールディングス<4689>や大日本印刷<7912>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、中央大学、明治大学専門職大学院ガバナンス研究科、警視庁サイバーセキュリティ対策本部が26日、サイバーセキュリティー人材育成に関する教育・研究活動の交流及び連携・協力を推進することを目的とした産学官連携の協定を締結した。
6者はサイバーセキュリティー人材の育成を推進するうえで、「産」の強みである情報通信技術やリテラシー教育に関する知見、「学」の強みである学術研究に関する知見、「官」の強みである犯罪捜査及び犯罪情勢に関する知見を持ち寄ることで、相乗効果を高める考えだ。
また、NEC<6701>と国立高等専門学校機構(高専機構)は22日、サイバーセキュリティー分野における人材育成強化を目的とする包括連携協定を結んだ。これにより両者は、全国の国立高専を対象に、教職員とNECの専門技術者との情報交換などによる最新動向の共有、学生が活用できるサイバーセキュリティー演習環境の提供、体系的なセキュリティー知識習得のための教材作成などを行うことで、デジタル技術を担うエンジニアの人材育成・輩出につなげるとしている。