話題株ピックアップ【夕刊】(2):OLC、小田急、商船三井

注目
2022年7月29日 15時16分

■オリエンタルランド <4661>  20,150円  +705 円 (+3.6%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>が反発。28日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高981億6600万円(前年同期比97.0%増)、営業利益170億6200万円(前年同期88億3200万円の赤字)、最終利益121億500万円(同60億5900万円の赤字)となり、営業損益段階から黒字に転換したことが好感された。行動制限の緩和を受けて入園者数が増加したことに加えて、変動価格制による高価格帯チケットの構成比の増加や東京ディズニーリゾート・バケーションパッケージの好調、東京ディズニーシー20周年関連商品の増加などでゲスト1人当たり売上高が増加したことも寄与した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高4079億2200万円(前期比47.9%増)、営業利益502億5100万円(同6.5倍)、最終利益352億4400万円(同4.4倍)の従来見通しを据え置いている。

■小田急電鉄 <9007>  1,900円  +54 円 (+2.9%)  本日終値

小田急電鉄<9007>が後場一段高。午後1時15分ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高914億6900万円(前年同期比3.5%増)、営業利益72億5200万円(同2.3倍)と大幅営業増益となったことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う行動制限が解除されたことで事業環境が改善し、鉄道事業で定期・定期外ともに輸送人員が前年を上回った。また同様に、流通事業、ホテル業、レストラン飲食業なども増収となった。なお、純利益は前年同期に投資有価証券売却益を計上した反動などで55億9300万円(同23.8%減)と減益となった。23年3月期通期業績予想は、売上高4011億円(前期比11.8%増)、営業利益246億円(同4.0倍)、純利益100億円(同17.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■FPG <7148>  1,034円  +22 円 (+2.2%)  本日終値

FPG<7148>は3日ぶりに反発。28日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、売上高を490億円から565億円へ、営業利益を97億円から110億円(前期比2.1倍)へ、純利益を67億円から77億円(同2.6倍)へ上方修正し、あわせて40円としていた期末一括配当予想を46円(前期18円50銭)にするとしたことが好感された。リースファンド事業で収益率の高い案件の出資金の販売が好調に推移していることに加えて、不動産ファンド事業においても旺盛な需要を背景に、積極的な組成を行うとともに販売が増加していることが要因としている。なお、会計基準の変更に伴い、売上高の前期比較はない。

■タチエス <7239>  1,182円  +24 円 (+2.1%)  本日終値

タチエス<7239>は3日ぶりに反発。28日の取引終了後、23年3月期連結業績予想について、最終利益を2億円から45億円(前期20億5900万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。工場・事業所の再編、物流効率化を含む収益構造の改善に取り組んでおり、その一環として保有する東京都昭島市の土地、建物を譲渡するのに伴い、固定資産売却益約53億円を特別利益として計上することが要因。なお、売上高2480億円(前期比20.1%増)、営業損益12億円の黒字(前期42億300万円の赤字)は従来見通しを据え置いている。

■商船三井 <9104>  3,635円  +55 円 (+1.5%)  本日終値

商船三井<9104>が後場上げ幅拡大。昼ごろ、23年3月期配当予想について350円から500円に上方修正すると発表。前期実績が400円(株式分割後修正値)だったことから一転増配となる見通しで、これを好感した買いが流入したようだ。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高が前年同期比29.7%増の3747億8300万円、純利益が同2.7倍の2857億7900万円だった。持ち分法適用関連会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレスの大幅増益のほか、急激な円安進行による運賃や貸船料の収益上振れが寄与した。

■六甲バター <2266>  1,447円  +20 円 (+1.4%)  本日終値

六甲バター<2266>は続伸。28日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)の単独業績について、営業利益が2億4000万円から3億7000万円(前年同期比62.8%減)へ、純利益が1億3000万円から3億円(同86.3%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高は200億円の従来見通しを据え置いたものの、原材料価格の上昇を抑制したことによる原価低減や設備メンテナンスの計画変更による修繕費の減少が奏功した。また、円安進行に伴い外貨建て預金に為替差益を計上したことも利益を押し上げた。なお、売上高は収益認識に関する会計基準の適用により前年比較はない。あわせて、主力のベビーチーズを含む家庭用商品51品目について、9月1日納品分から平均約8.2%値上げすると発表した。ほか7品目について、価格は据え置くが商品あたり約10.0~26.5%減量する。また、業務用商品115品目も10月1日納品分から値上げするという。世界的な天候変動による生乳生産量の減少に加え、飼料・エネルギーコストなどの高騰により海外原料の価格上昇が継続しており、またコロナ禍を背景とした物流の混乱や遅延の長期化による海外輸送費の高騰も価格上昇の要因となっており、企業努力による吸収が困難であるとしている。

■ISID <4812>  4,450円  +50 円 (+1.1%)  本日終値

ISID<4812>が続伸し年初来高値を更新。28日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を1200億円から1230億円(前期比9.7%増)へ、営業利益を150億円から175億円(同27.4%増)へ、純利益を105億円から125億円(同39.8%増)へ上方修正し、あわせて33円としていた期末配当予想を45円に引き上げたことが好感された。上期業績で4つの事業セグメント全てが好調に推移したことに加えて、顧客のデジタル投資に対する意欲が引き続き強く、6月末の受注残高が高い水準にあることが要因としている。なお、年間配当予想は78円(前期56円)となる。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高614億5800万円(前年同期比13.2%増)、営業利益96億3400万円(同47.6%増)、純利益70億2800万円(同60.0%増)だった。

■三菱倉庫 <9301>  3,555円  +35 円 (+1.0%)  本日終値

三菱倉庫<9301>は高い。午後1時ごろ、23年3月期の連結業績予想について、売上高を2500億円から2700億円(前期比5.0%増)へ、営業利益を168億円から188億円(同3.6%増)へ、純利益を214億円から240億円(同34.1%増)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益を見込むとしたことが好感された。物流事業を中心に全体として堅調に推移しているほか、固定資産処分益の計上や政策保有株式の縮減に伴う投資有価証券売却益の増加などが見込まれることが要因。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高761億8700万円(前年同期比33.9%増)、営業利益61億1800万円(同2.0倍)、純利益84億4900万円(同2.6倍)だった。

■東邦チタニウム <5727>  2,220円  -263 円 (-10.6%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

東邦チタニウム<5727>が急落。株価は前日に比べ約10%安に売られた。28日取引終了後、第2四半期(4~9月)の連結利益予想の上方修正を発表した。売上高は416億円(前年同期比58.3%増)で据え置いたが、営業利益は46億円から48億円(同83.0%増)、純利益は28億円から34億円(同81.6%増)にそれぞれ増額した。金属チタン製品の販売価格上昇や円安進行などを主因として見直した。ただ、世界経済の先行きは不透明として23年3月期通期の業績見通しは据え置いた。この日は、通期見通しの据え置きを嫌気する売りが優勢となっている。

■フタバ産業 <7241>  370円  -30 円 (-7.5%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

フタバ産業<7241>が下落。28日の取引終了後に23年3月期業績予想の下方修正を発表。売上高を7200億円から7000億円(前期比22.4%増)へ、営業利益を100億円から70億円(同14.5%増)へ引き下げており、増加幅縮小となったことが嫌気されたようだ。部品供給不足に伴う顧客先の稼働停止の影響が響いた。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高が1534億8800万円(前年同期比12.1%増)、営業損益が20億900万円の赤字(前年同期32億600万円の黒字)だった。

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