三越伊勢丹は利食い優勢も底堅さ発揮、4~6月期営業黒字化で通期予想も上方修正
三越伊勢丹ホールディングス<3099>は利食い優勢ながら、下値では押し目買いも入り、25日移動平均線近辺で売り買いを交錯させている。同社が1日取引終了後に発表した23年3月期第1四半期(22年4~6月)決算は営業損益が39億6500万円の黒字(前年同期は60億2700万円の赤字)と大きく黒字転換した。新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした経済規制の影響が一巡し、ラグジュアリーブランド及び宝飾や衣料品などを中心とした販売回復に加え、経費削減などの合理化努力が反映された。これを受けて通期の業績予想も修正、営業利益は従来計画の140億円から170億円(前期比2.9倍)に増額している。株価は7月下旬以降戻り足を継続してきたことで、きょうは全般地合い悪のなか目先利益確定売りも出ているが、下値では押し目買いニーズも旺盛のようだ。