日経平均VIは低下、株価底堅く警戒感は広がらず
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は13時50分現在、前日比-0.33(低下率1.60%)の20.27と低下している。なお、今日ここまでの高値は20.59、安値は19.99。
ペロシ米下院議長の台湾訪問を受け地政学リスクが高まったことなどから、昨日の米株式市場で主要指数が下落したが、日経平均は昨日400円近く下げており、米中関係の悪化はすでに株価に織り込み済みとの見方もあり、今日の東京市場は買いが先行し、日経225先物は上昇、日経VIは低下して始まった。その後、日経225先物は方向感が定まらず、下げに転じる場面があるものの概ね底堅く、ボラティリティーの高まりを警戒するムードが広がることはなく、日経VIは昨日の水準を下回って推移している。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っている。
《FA》