【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高や円安でリスク選好の買い優勢 (8月4日)

市況
2022年8月4日 18時36分

日経平均株価

始値  27930.94

高値  28005.59(09:31)

安値  27870.05(12:47)

大引け 27932.20(前日比 +190.30 、 +0.69% )

売買高  12億9540万株 (東証プライム概算)

売買代金  2兆8994億円 (東証プライム概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は続伸、米株大幅高を好感し上値追いが続く

2.朝方に2万8000円台回復も、その後は伸び悩む展開に

3.米ISM非製造業景況指数の上昇受け米経済への懸念後退

4.為替市場での一時1ドル134円台への円安進行も追い風

5.個別株は高安まちまちでTOPIXはわずかに安く引ける

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比416ドル高と3日ぶりに反発した。7月の非製造業景況感指数が予想外に改善し、景気後退懸念が和らいだ。

東京市場では、主力株をはじめリスクを取る動きが優勢で日経平均株価は続伸。朝方に2万8000円台を回復する場面もあったが、その後は伸び悩んだ。

4日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅高に買われたことを受け、主力株を中心にリスクを取る動きが優勢だった。米国では発表された7月のISM非製造業景況感指数が市場予想に反して上昇、米経済に対する不安心理が後退したことで、株価上昇要因となった。これを受けて東京市場でも市場のセンチメントが改善、日経平均は朝方に2万8000円台をつける場面があった。しかし、その後は戻り売り圧力も意識され伸び悩む形となり、後場後半は2万7900円台で売り買いを交える展開に終始した。外国為替市場で1ドル=134円台まで円安が進行したことはプラスに働いたが、個別では利益確定売りに押される銘柄も多く、TOPIXはマイナス圏で引けている。本日もプライム市場の売買代金は3兆円台に届かなかった。

個別では、東京エレクトロン<8035>が大きく上値を伸ばし、売買代金首位のレーザーテック<6920>も上昇した。日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など海運株が買われ、ファーストリテイリング<9983>も高い。ソフトバンクグループ<9984>も堅調。リクルートホールディングス<6098>が値を上げ、キーエンス<6861>、ダブル・スコープ<6619>なども上昇した。合同製鐵<5410>が急騰、ミマキエンジニアリング<6638>、クロスキャット<2307>はストップ高を演じた。日東紡績<3110>、飯野海運<9119>なども値を飛ばした。

半面、場中に決算を発表したトヨタ自動車<7203>が売られたほか、Zホールディングス<4689>が急落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が軟調、オリックス<8591>、JFEホールディングス<5411>なども安い。キューブシステム<2335>が大幅安、太陽誘電<6976>も下値を探った。JUKI<6440>、セガサミーホールディングス<6460>などの下げも目立つ。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約141円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はトヨタ <7203>、太陽誘電 <6976>、コナミG <9766>、オリックス <8591>、クボタ <6326>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約33円。

東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)非鉄金属、(3)医薬品、(4)サービス業、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)保険業、(4)水産・農林業、(5)その他金融業。

■個別材料株

△クロスキャト <2307> [東証P]

4-6月期営業利益が3倍化。

△ぐるなび <2440> [東証P]

上期最終を赤字縮小に上方修正、通期も増額。

△日東紡 <3110> [東証P]

上期予想を上方修正。

△BBSec <4398> [東証S]

22年6月期経常利益予想を上方修正。

△サイエンスA <4412> [東証G]

「デジちゃいむ」のワスドと資本・業務提携。

△合同鉄 <5410> [東証P]

非開示としていた23年3月期営業予想は70億円の黒字を見込む。

△北越メ <5446> [東証S]

23年3月期利益予想の増額修正を好感。

△文化シヤタ <5930> [東証P]

上限13%の自社株買いを好感。

△ミマキエンジ <6638> [東証P]

23年3月期業績予想を営業増益へ上方修正。

△ビプロジー <8056> [東証P]

第1四半期業績の最終2ケタ増益。

▼大末建 <1814> [東証P]

4-6月期営業70%減益。

▼ZHD <4689> [東証P]

4-6月期最終減益。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)合同鉄 <5410>、(2)ミマキエンジ <6638>、(3)クロスキャト <2307>、(4)日東紡 <3110>、(5)静ガス <9543>、(6)ぐるなび <2440>、(7)飯野海 <9119>、(8)ハードオフ <2674>、(9)WSCOPE <6619>、(10)ビプロジー <8056>

値下がり率上位10傑は(1)日本コークス <3315>、(2)ZHD <4689>、(3)JUKI <6440>、(4)大末建 <1814>、(5)セガサミー <6460>、(6)キューブシス <2335>、(7)森六 <4249>、(8)JCU <4975>、(9)デンヨー <6517>、(10)CLHD <4286>

【大引け】

日経平均は前日比190.30円(0.69%)高の2万7932.20円。TOPIXは前日比0.04(0.00%)安の1930.73。出来高は概算で12億9540万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1012、値下がり銘柄数は739となった。東証マザーズ指数は736.02円(12.13円高)。

[2022年8月4日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.