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米国株
2022年8月5日 11時05分
特集

すご腕もびっくりの急成長! その裏に、とにかく上手くなると「練習の虫」

すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 お多福さんの場合-第3回

登場する銘柄
グローブライド<7990>

編集・構成/真弓重孝(株探編集部)、文・イラスト/福島由恵(ライター)

お多福さん(ハンドルネーム・女性)のプロフィール:
2018年に40万円を元手に株式投資を開始。2年ほどで利益を100倍、その後に5000万円の追加資金を経て4年で億り人になったすご腕ウーマン。本業では勤務時間が安定せず、時間のやりくりに追われる兼業投資家。2人の子どもの母でもある。
投資スタイルは、新高値を抜けた銘柄に着目し、期待値の高い銘柄にピラミッティングをしていくトレンドフォロー型。投資知識を身に付けるため、図書館でたくさんの投資本を借りて読み、成功者の記事をノートに貼って繰り返し確認するなど努力を積む。
現在も通勤時間に投資動画や自身作成の投資メモを読むなど学習を継続中。四半期決算時は手書きのノートで業績変化をメモして気づきを得る。実際に店舗や関連施設に足を運び、自身の目でも好業績につながる要素があるかも確認する。勉強会では自発的に学び、様々な考え方を貪欲に吸収し、自己研鑽中だ。

第1回「開始2年で利益100倍のパワフル女子、郵船トレードで7割増の技」を読む

第2回「100倍の原動力は身近な銘柄選び、でも本当に貢献したものは」を読む

お多福さん(ハンドルネーム)の日本郵船<9101>の取引を紹介する第1回目の記事が公開された後、

「短期間でこんな上手いトレードを会得するなんてすご過ぎる」

「さぞや投資センスが冴える人では」

――などの感想が取材班に複数寄せられた。

全くの投資ビギナーだったのに、わずか4年も待たずにお多福さんを億り人に成長させたものはなにか。その答えは、とにかく上手くなりたいとひたすら練習に励む「練習の虫」であること。投資のセオリーやノウハウをとことん理解し、銘柄分析をじっくり行ってから本番つまり実際の取引に臨んでいる。

当たり前といえば当たり前だが、お多福さんの場合、医療職の仕事に就き、主婦業もこなしていることもあり、投資に費やせる時間は限られている。漫然と練習していたら、時間ばかりが過ぎて、短期で成果を出すのは不可能と言っても過言ではない。

では、お多福さんは、日々どんな練習に取り組んでいるのか。本人の言葉と、お多福さんを評価するすご腕投資家のコメントを基に見ていこう。

「毎日」「休日」「決算時」の3つのシーンに分けて練習

投資に費やせる時間が限られているお多福さんは、練習のメリハリを付けるため、3つのシーンに分けて、それぞれでやることを決めている。その3つのシーンとは、

1. 毎日

2. 休日

3. 決算時および『会社四季報』(東洋経済新報社)の発売タイミング

――になる。それぞれのシーンごとの練習風景を見ていこう。

仕事のある平日は、通勤時間にトコトン集中

まずは平日のルーティンだ。お多福さんが平日に一人でじっくり過ごせる時間は、朝夕の通勤時間に限られる。往復で約3時間程度だ。本人曰く、「(投資の)勉強ができるのは、ここしかない」からこそ、集中力を高めて取り組める。

ハードルがあるからこそ、より強く、熱い気持ちになって立ち向かえることに共感を持つ人も多いはずだ。お多福さんはまさにこのタイプの人といえる。

平日に行っている具体的な練習は、

・ 投資ノウハウに関連した動画を音声で聴く
・ 『株探』を活用しての新高値銘柄チェック
・ 保有銘柄(最大3銘柄程度)の開示情報と株価チャートチェック
・ エンジェル出資実績あり
・ 監視銘柄(50銘柄程度)の開示情報と株価チャートチェック
・ 参加している投資塾の掲示板で、仲間がどんな意見発信をしているかをチェック

――となる。この時、保有銘柄は、監視銘柄より念入りにチェック。あまりに多いとさばききれなくなるため、普段から保有する銘柄数は3銘柄程度と絞っている。

また、投資の勉強会に参加した際、ある投資家さんから、「勉強する時間を確保したくて自動車通勤から電車通勤に変えて、電子書籍を読みまくった」と聞く。お多福さんは早速これを真似て、実行に移した。

『株探』で確認できる日々の年初来高値を更新した銘柄一覧

【タイトル】

注:2022年8月3日 午後4時時点

休日はオリジナルチャート集を作成

次に休日での練習風景だ。平日よりは時間を多めに割けることから、この日は「オリジナルチャート集」の作成に勤しむ(本記事3ページに見本を掲載)。これを繰り返し見て、動きや背景を頭に叩き込んでいく。

対象とするのは、所属する投資塾で注目される、強い動きをする銘柄。これらの株価チャートをプリントし、どうして株価が上がった、あるいは下がったかなど、気づいたことを書き出していく。それを持ち運びできるポケットサイズのノートに貼って、平日の空き時間に確認していくのだ。

さらに、ファンダメンタルズ面での企業分析メモもノートにまとめる。投資塾の仲間から話題に上がった注目企業を対象に、業種やビジネスモデルごとに銘柄を仕分け。企業比較をしつつ、要点をまとめていく。

その際、『株探』などで公開される「売上高」などの一般的な決算内容に加え、その企業のKPI(重要業績評価指標)は何か、GMV(流通取引総額)やLTV(顧客生涯価値)、受注残高等、指標となる数値をメモして競合他社間の比較を行い、強い企業や業界について、その内容や動きを掴む作業を繰り返している。

GMVとは、メルカリ<4385>やBASE<4477>などが提供するEC(電子商取引)等のプラットフォームにおいて、消費者が購入した商品の売り上げの合計を示すもの。

もう1つのLTVは、一人、あるいは一顧客が、特定の取引を始めてから終わりまでの期間(顧客のライフサイクル内)にどれだけ利益をもたらすのかを算出したものだ。これらの指標でマーケットそのものの規模や変化を見ていく。

決算時は四半期ごとの変化を洗い出す

そして3つ目が、決算発表の時期だ。中でも3月期企業の四半期決算の発表時期は、普段より睡眠時間を削って気合いを入れる。

お多福さんは、上方修正やサプライズ決算が出た銘柄などを中心に、自分なりの注目銘柄をピックアップ。職場や移動中、ネット環境が悪い場所でも、手が空いた時にどこでもスムーズに書き込めるよう、手書きのメモシートを使い、四半期ごとの変化について、気づいたことをまとめていく。

これを続けることで、やはり強い業界、企業を見極め、株価に反応が出たチャンスのタイミングで、すぐに行動に移せる体制を作り上げている。

グローブライドは駐車場の混み具合から着目

第1回で紹介した日本郵船<9101>第2回の神戸物産<3038>で好トレードができたのは、こうした練習の積み重ねゆえに手にした成功なのだ。

今回は昨年(2021年)に売買したグローブライド<7990>を例に、練習の内容などを見ていく。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。

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