話題株ピックアップ【夕刊】(2):大阪ソーダ、オープンドア、レーザーテク

注目
2022年8月8日 15時19分

■日本セラミック <6929>  2,377円  +236 円 (+11.0%)  本日終値

日本セラミック<6929>が4連騰。前週末5日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、最終利益を33億円から58億円(前期比2.1倍)へ上方修正したことが好感された。連結子会社である昆山日セラ電子器材の収用による補償金並びに生産停止に伴う損失額を精査した結果、上期に補償金収入30億5400万円並びに損失額9億3800万円を計上したことが要因としている。なお、売上高225億円(同5.3%増)、営業利益42億円(同24.3%増)は従来見通しを据え置いている。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高109億7600万円(前年同期比5.7%増)、営業利益19億6100万円(同1.2%増)、純利益31億5300万円(同2.0倍)だった。引き続き好調な自動車向けセンサー製品を中心に、本社工場とフィリピン工場に生産が分散できていたことにより出荷量が確保できたことが寄与した。同時に、上限を90万株(発行済み株数の3.69%)、または20億円とする自社株買いを実施すると発表したことも好材料視された。取得期間は22年8月8日から23年1月31日まで。

■大阪ソーダ <4046>  3,700円  +340 円 (+10.1%)  本日終値

大阪ソーダ<4046>が続急伸し年初来高値を更新。前週末5日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を940億円から980億円(前期比11.3%増)へ、営業利益を130億円から157億円(同26.6%増)へ、純利益を95億円から117億円(同23.9%増)へ上方修正し、中間・期末各41円の年82円としていた配当予想を各45円の年90円に引き上げたことが好感された。上期において、エピクロルヒドリン、アリルエーテル類などの電子材料関係向け製品や、医薬品精製材料、医薬品原薬・中間体などのヘルスケア関連製品の販売が想定を上回っていることが要因としている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高257億3800万円(前年同期比20.1%増)、営業利益51億4900万円(同68.4%増)、純利益41億4900万円(同57.5%増)だった。

■オープンドア <3926>  1,960円  +170 円 (+9.5%)  本日終値

5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字縮小で着地」が好感された。

オープンドア <3926> [東証P] が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は3400万円の赤字(前年同期は1億9600万円の赤字)に赤字幅が縮小した。

⇒⇒オープンドアの詳しい業績推移表を見る

■レーザーテック <6920>  21,550円  +1,865 円 (+9.5%)  本日終値

レーザーテック<6920>はカイ気配スタートで4連騰、フシ目の2万円大台回復から一段の上値を指向する動き。同社は半導体向けマスクブランクス検査装置で世界シェアを独占しており、EUV関連を中心に高水準の需要獲得が続いている。前週末5日取引終了後に発表した22年6月期決算は営業利益が前の期比25%増の324億9200万円と大幅な伸びを達成、会社側の従来計画を大幅に上回った。また、23年6月期の営業利益は前期比29%増の420億円予想と更に伸び率が加速する見込みで、これを材料視する買いを呼び込んでいる。半導体メーカーによる最先端半導体やパワー半導体などへの積極的な設備投資需要が同社の収益を後押しする見通しだ。なお、好決算を背景に前期年間配当は82円から97円(前の期実績は75円)に増額、今期は129円と更に大幅な増配を計画している。

■アートSHD <3663>  872円  +75 円 (+9.4%)  本日終値

アートスパークホールディングス<3663>が急反発。前週末5日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高37億5300万円(前年同期比7.1%増)、営業利益9億6400万円(同23.3%増)、純利益6億8800万円(同20.2%減)となり、従来予想の営業利益7億3900万円を大きく上回って着地したことが好感された。イラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」のサブスクリプション契約や海外利用ユーザーが増加した。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高77億2700万円(前期比12.1%増)、営業利益19億4200万円(同40.9%増)、純利益13億5200万円(同10.6%増)の従来見通しを据え置いている。同時に上限を160万株(発行済み株数の4.44%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表したことも好材料視された。取得期間は8月8日から10月31日まで。資本効率の一層の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■旭ダイヤモンド工業 <6140>  694円  +56 円 (+8.8%)  本日終値

旭ダイヤモンド工業<6140>が急騰し、年初来高値を更新。前週末5日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高96億100万円(前年同期比10.2%増)、営業利益8億3800万円(同2.1倍)、純利益8億400万円(同2.0倍)と大幅増益となったことが好感された。半導体や通信関連での需要増加により電子・半導体向け関連工具が伸長したほか、工作機械や軸受向けの関連工具が好調に推移したことが全体を牽引した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高410億円(前期比10.3%増)、営業利益32億円(同13.8%増)、純利益25億円(同24.0%減)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を200万株(発行済み株数の3.60%)、または14億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は8月8日から9月30日までで、資本効率と株主への価値の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的としている。

■関西ペイント <4613>  2,179円  +167 円 (+8.3%)  本日終値

5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は14%増益で着地」が好感された。

関西ペイント <4613> [東証P] が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比13.7%増の131億円に伸び、通期計画の360億円に対する進捗率は36.7%に達し、5年平均の26.4%も上回った。

⇒⇒関西ペイントの詳しい業績推移表を見る

■山一電機 <6941>  2,100円  +158 円 (+8.1%)  本日終値

5日に決算を発表。「上期経常を56%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。

山一電機 <6941> [東証P] が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比98.8%増の36.5億円に拡大した。併せて、4-9月期(上期)の同利益を従来予想の43.5億円→68億円(前年同期は37.6億円)に56.3%上方修正し、増益率が15.7%増→80.8%増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。

⇒⇒山一電機の詳しい業績推移表を見る

■ASB機械 <6284>  3,950円  +250 円 (+6.8%)  本日終値

5日に決算を発表。「今期経常を44%上方修正」が好感された。

日精エー・エス・ビー機械 <6284> [東証P] が8月5日大引け後(17:00)に決算を発表。22年9月期第3四半期累計(21年10月-22年6月)の連結経常利益は前年同期比13.4%減の69.1億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の55億円→79億円(前期は95.7億円)に43.6%上方修正し、減益率が42.6%減→17.5%減に縮小する見通しとなった。

⇒⇒ASB機械の詳しい業績推移表を見る

■インテージH <4326>  1,571円  +96 円 (+6.5%)  本日終値

5日に決算を発表。「今期経常は13%増で2期ぶり最高益、前期配当を3円増額・今期は4円増配へ」が好感された。

インテージホールディングス <4326> [東証P] が8月5日大引け後(15:30)に決算を発表。22年6月期の連結経常利益は前の期比2.5%減の49.5億円になったが、23年6月期は前期比13.1%増の56億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。同時に、前期の年間配当を35円→38円(前の期は35円)に増額し、今期も前期比4円増の42円に増配する方針とした。

同時に発表した「4.0%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の4.0%にあたる160万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月8日から23年2月28日まで。

⇒⇒インテージHの詳しい業績推移表を見る

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