話題株ピックアップ【夕刊】(1):Aバランス、日機装、ジャフコG

注目
2022年8月16日 15時14分

■Abalance <3856>  6,160円  +870 円 (+16.5%) 一時ストップ高   本日終値

Abalance<3856>がカイ気配で始まり、気配値のまま高値圏もみ合いを一気に上放れてきた。法人向けソフトウェア開発を祖業とするが、太陽光パネル製造を中心とした再生可能エネルギー事業に経営の軸足を移し、業績は21年6月期を境に急拡大を続けている。15日引け後に発表した22年6月期決算は、傘下のベトナム太陽光パネル会社の寄与で売上高が前の期比3.4倍の924億3500万円と変貌、営業利益が同25%増の16億9700万円と大幅な伸びを示した。また23年6月期については、太陽光パネルの利益率改善を背景に営業利益段階で前期比71%増の29億円を見込んでおり、連続で大幅ピーク利益更新となる。これを評価する形で投資資金が流入した。

■日機装 <6376>  1,034円  +123 円 (+13.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

日機装<6376>は急騰で年初来高値を更新。15日の取引終了後、大規模な自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を835万株(発行済み株数の11.24%)、または50億円としており、取得期間は8月16日から12月31日まで。これにより取得する全ての自社株は23年1月31日付で消却するという。同時に22年12月期の連結業績予想について、売上高を1700億円から1800億円(前期比7.3%増)へ、純利益を150億円から165億円(同75倍)へ上方修正したことも好材料視された。業績予想の前提となる為替レートを1ドル=114円から129円へ、1ユーロ=125円から136円へ見直したことが要因。また、4月に予定していたドイツのレーバ社及びオランダのゲベケ社の2子会社の譲渡実行日が8月に遅延し、円安の影響による株式譲渡益の増加も寄与する。あわせて発表した第2四半期累計(1~6)決算は、売上高875億5400万円(前年同期比12.9%増)、純利益19億1100万円(同2.5倍)だった。

■ジャフコ グループ <8595>  2,380円  +262 円 (+12.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

ジャフコ グループ<8595>がカイ気配スタートで急騰。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が15日の取引終了後に関東財務局に提出した変更報告書で、シティインデックスと共同保有者のジャフコG株式保有割合が6.54%から11.87%に増加したことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。ジャフコGでは、シティインデックスなどの大規模買い付けに対し、15日に対応方針を導入すると発表。十分な情報提供、株主の検討時間を確保するとともに、一定の手続きを経ない大規模な買い付けには、対抗措置として新株予約権の無償割り当ての利用などを検討するとしている。

■メドピア <6095>  1,885円  +202 円 (+12.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

メドピア<6095>が急動意、一時13.3%高の1906円まで上値を伸ばす場面があった。医師向けコミュニティーサイトを運営するが、前週9日に22年9月期業績予想の下方修正を発表し、翌10日にストップ安に売り込まれた経緯がある。今9月期は「Web講演会」の開催数が一時的に減少していることを受け、営業利益見通しを従来計画の25億円から10億円(前期実績は17億8300万円)に減額、これを嫌気する売りが集中した。ただ、市場筋によると「この急落過程では外資系証券経由の貸株調達に伴う空売りもかなりのウエートで乗せられていた。目先はこのショートカバーで切り返しに転じている」(ネット証券マーケットアナリスト)としている。足もとの相場ではPERの高いグロース系銘柄の買い戻しが、一つの物色の流れを形成している。

■オプティム <3694>  933円  +70 円 (+8.1%)  本日終値

オプティム<3694>が急反発。15日の取引終了後、同社のクラウド認証基盤サービス「OPTiM ID+」が、オービックビジネスコンサルタント<4733>の「奉行クラウド」及び「奉行クラウドEdge」と連携したと発表しており、これが好材料視された。今回の連携により、「OPTiM ID+」上で作成されたアカウントで「奉行クラウド」と「奉行クラウドEdge」へシングルサインオンすることができるようになる。また、MDM(モバイルデバイス管理)サービス「Optimal Biz」も契約している場合、「Optimal Biz」で管理された端末からのみ「奉行クラウド」と「奉行クラウドEdge」へシングルサインオンすることができ、よりセキュアに「奉行クラウド」と「奉行クラウドEdge」を利用することができるとしている。

■第一稀元素化学工業 <4082>  1,379円  +88 円 (+6.8%)  本日終値

第一稀元素化学工業<4082>が急反発。株価は一時、前日に比べ7%超高に買われた。岩井コスモ証券は15日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を1150円から1550円に引き上げた。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比63.3%増の17億2000万円と大幅増益となった。円安や在庫販売効果などが寄与し、触媒用途などの販売が伸びた。23年3月期通期の同利益は48億円(前期比27.4%増)の見通しで据え置かれたが、第1四半期時点での進捗率は35.9%と順調であり、同証券では50億円への増額修正を予想している。

■ゲオホールディングス <2681>  1,589円  +62 円 (+4.1%)  本日終値

ゲオホールディングス<2681>は反発。子会社のセカンドストリート台湾(台北市)がこの日、台湾南部にある高雄市の初の店舗として「2nd STREET高雄夢時代店」を9月にオープンすると発表しており、海外事業の更なる拡大に期待した買いが入った。2nd STREET高雄夢時代店は台湾12号店となり、取扱商材は日本全国のセカンドストリート約750店舗で買い取りした在庫の中から厳選した約1万点のリユース商品。日本のデザイナーズブランドやラグジュアリーブランドなどの商品を高品質かつリーズナブルな価格でラインアップしており、オープンと同時に買取サービスも行うとしている。

■エスプール <2471>  1,121円  +27 円 (+2.5%)  本日終値

エスプール<2471>は3日続伸。15日の取引終了後、埼玉県さいたま市に障がい者の雇用創出を目的とした「ソーシャルファーム わーくはぴねす農園 さいたま浦和」を開設すると発表しており、これが好感された。同農園は、障がい者の安心安全に配慮した仕様となっており、全国34施設目、知的障がい者を中心に約80人の雇用が創出される見込みという。

■ナガイレーベン <7447>  2,083円  +17 円 (+0.8%)  本日終値

ナガイレーベン<7447>は小幅反発。15日の取引終了後、250万株(発行済み株数の6.54%)の自社株を8月31日付で消却すると発表したことが好感された。なお、消却後の発行済み株数は3573万6000株となる。

■FRONTEO <2158>  828円  -150 円 (-15.3%) ストップ安   本日終値

FRONTEO<2158>はストップ安。15日の取引終了後に23年3月期業績予想の下方修正を発表。売上高を100億円から92億円(前期比15.8%減)へ、営業利益を10億円から2億円(同88.4%減)へ減額しており、これを嫌気した売りが膨らんでいるようだ。電子情報開示支援やフォレンジック(電子鑑識)を手掛けるリーガルテックAI事業で大型案件の積み上げが低調に推移していることや、米国子会社が不正アクセスを受けた影響が響く。業績修正に伴い、年間配当予想を3円から無配(前期7円)に見直した。同時に発表した第1四半期(4~6月)の決算は、売上高が21億1100万円(前年同期比31.2%減)、営業損益が1億6700万円の赤字(前年同期5億9800万円の黒字)だった。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.