明日の株式相場に向けて=アクティビストが巻き起こす相場の新潮流

市況
2022年8月22日 17時38分

22日の日経平均株価は前週末に比べ135円安の2万8794円と3日続落。朝方は一時340円を超える下落となっていたが、中国人民銀行の利下げの報道を受け下げ渋った。

言うまでもなく、今週は26日のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が最大の焦点であり、積極的な売買は手控えるというのが基本スタンスだ。このため、前週まで大幅に値を上げてきた日経平均株価は軟調な地合いとなりやすく、しかもこの見送り地合いは東京市場では今週いっぱい続くことになりそうなだけに、動きが取りにくい状況が続く。

となると個別株物色となる。そんななか、注目されているのが「物言う株主」と呼ばれるアクティビストだ。この日関心を集めたのが、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが富士石油<5017>保有株比率を10.11%から4.91%に引き下げたことが判明し、同社株が急落したことだ。売却目的は明らかになっていないが、同ファンドはコスモエネルギーホールディングス<5021>に対する株式の買い増しを進めていたことから、業界再編への思惑も膨らんでいた。それだけに、富士石油株売却に伴う今後の展開が気になるところだ。いずれにせよ富士石油の連結PERは1倍台、コスモHDは同3倍台と割安さは顕著だ。更に、シティインデックス絡みでは今月に入りジャフコ グループ<8595>の大株主に浮上したことも話題を呼んでいる。

同じくアクティビスト絡みでは、香港のオアシス・マネジメントは北越コーポレーション<3865>の買い増しを進めているほか、米バリューアクト・キャピタルはトレンドマイクロ<4704>の大株主となった。更に英シルチェスターが保有株比率を引き上げた住友ゴム工業<5110>などの動向にも注目したい。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.