話題株ピックアップ【夕刊】(1):日電波、タムラ、大阪チタ

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2022年8月25日 15時12分

■日本電波工業 <6779>  1,559円  +171 円 (+12.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

日本電波工業<6779>がマドを開けて急騰。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を据え置き、目標株価を前回の2200円から2400円へ引き上げたことが好材料視された。レポートでは、エクイティストーリーは車載向け需要拡大、及びフォトリソ製品比率の増加に伴う業績改善と報告。事業構造改革の期間が終了し、今後は成長戦略に視点が移るとみている。円安に加え、足もとの事業環境変化もプラス材料として織り込み、23年3月期から25年3月期までの業績見通しを上方修正した。

■タムラ製作所 <6768>  751円  +73 円 (+10.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

タムラ製作所<6768>が急反発。25日付の日本経済新聞朝刊で「日本企業が電気自動車(EV)向けに省エネ性能を大幅に高めた次世代半導体の生産を始める」と報じられた。その中で、同社は24年に月数万個の規模で生産を始めるとされており、これが材料視された。世界でEV化が加速しており、急増する需要の取り込みによる業績への寄与が期待されているようだ。

■大阪チタ <5726>  3,150円  +275 円 (+9.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が急騰、5日ぶりに反発。24日の取引終了後、バークレイズ・キャピタル・セキュリティーズが財務省に大量保有報告書を提出し、バークレイズ・キャピタルと共同保有者の同社株式保有比率は6.54%と、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給思惑など働いたようだ。また、24日に政府が原発再稼働や次世代原発の建設を検討する方針を示したことで、プラントで用いられるチタンの需要が高まるとの期待も向かったもよう。同業の東邦チタニウム<5727>も大幅高に買われた。

■フィックスターズ <3687>  1,294円  +102 円 (+8.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

フィックスターズ<3687>は大幅続伸で年初来高値を更新。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1600円とした。同社は大量データの計算や書き込みを高速化する技術に強みを持つソフトウェア会社。量子コンピューターの導入支援なども展開。22年9月期の連結営業利益は前期比64.8%増の16億円と3期ぶりの増益を予想しており、新たな業績拡大局面を迎えていることを評価している。また、自動運転やロボットなど大量データの高速処理を必要とする製品やサービスの開発が増えるデジタルトランスフォーメーション(DX)社会の到来を追い風に中期的な成長を期待している。

■ステラ ケミファ <4109>  2,859円  +163 円 (+6.1%)  本日終値

ステラ ケミファ<4109>は大幅高で年初来高値更新。24日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されたようだ。取得上限は50万株(発行済み株数の4.0%)、または17億円。期間は25日から来年3月24日まで。

■東洋合成工業 <4970>  8,440円  +430 円 (+5.4%)  本日終値

東洋合成工業<4970>が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日、同社株のレーティングを「ホールド」から「バイ」に引き上げた。目標株価は9200円(従来1万円)とした。世界的なインフレ、経済減速などに伴う半導体デバイス市場の調整などから株価水準は切り下がったが、高機能化、低消費電力化、低コスト化などに向けEUV(極端紫外線)プロセスの中長期的な成長性や関連業界における同社の立ち位置に変化はないことから、レーティングを引き上げた。株価の下落で中長期視点では現実買いの局面にある、と指摘している。

■FRONTEO <2158>  870円  +39 円 (+4.7%)  本日終値

FRONTEO<2158>が続伸。24日の取引終了後、AIエンジン「KIBIT」を構成するコア技術の一つであるLandscapingにおいて、人の行動の機微を捉えるアルゴリズムの改良に成功したと発表しており、これが好材料視されたようだ。デジタルフォレンジック(デジタルデバイスに記録された情報を対象とする情報保全・分析調査)における証拠に関連する文書と関連しないレビュー文書数を、従来比で最大44%削減する分類性能の向上に成功した。データ内で頻繁に出現しない希少度の高いワードの中で、人の行動の機微を示す可能性の高いものに対し、証拠文書に関連する度合いを、統計学に基づいてより精緻に定式化する独自技術を開発したとしている。

■日本セラミック <6929>  2,679円  +105 円 (+4.1%)  本日終値

日本セラミック<6929>がマドを開けて上昇。同社は赤外線センサーの世界トップ企業でグローバルベースの商品シェアは6割前後と極めて高い。電気自動車(EV)向けでは電流センサーが好調で収益に貢献している。22年12月期の最終利益は前期比2.1倍の58億円と急拡大する見込みだが、同社の過去最高純利益は18年12月期の29億2900万円であり、そこから倍増近い水準でのピーク更新となるだけに株価へのインパクトは大きい。

■ウェルスナビ <7342>  2,017円  +63 円 (+3.2%)  本日終値

ウェルスナビ<7342>は続伸。24日の取引終了後、十六フィナンシャルグループ<7380>子会社の十六銀行と業務提携したと発表しており、これが好感されたようだ。提供を通じて、今秋から十六銀の顧客向けに全自動の資産運用サービス「WealthNavi for 十六銀行(仮称)」の提供を開始する予定としている。

■大和オフィス <8976>  706,000円  +19,000 円 (+2.8%)  本日終値

大和証券オフィス投資法人<8976>が続伸。24日の取引終了後に自己投資口の取得を行うと発表しており、これが好感されているようだ。取得上限は6000口(発行済み投資口数の1.24%)、または30億円。期間は25日から11月14日まで。

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