【↑】日経平均 大引け| 反発、円安や米株先物堅調で2万8000円台を回復 (8月30日)

市況
2022年8月30日 18時14分

日経平均株価

始値  28086.72

高値  28233.80(13:42)

安値  27944.25(09:36)

大引け 28195.58(前日比 +316.62 、 +1.14% )

売買高  9億9838万株 (東証プライム概算)

売買代金 2兆4563億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反発、2万8000円大台を回復

2.前日の米株安も、先物主導の買い戻しで切り返す

3.為替市場での円安や堅調な米株先物の動きを好感

4.資源関連セクターを中心に業種別は全面高様相に

5.値上がり銘柄数1500超で全体の84%が上昇

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比184ドル安と続落した。FRB議長が、インフレが抑制されるまで当面、金融引き締めが必要とタカ派発言を行ったことが引き続き警戒された。

東京市場では、朝方から自律反発狙いの買いが優勢となり日経平均株価は反発し、フシ目の2万8000円台を回復した。

30日の東京市場は、主力株を中心に終始買い優勢の展開だった。前日の米株市場では、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演内容を引き続き嫌気する形でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って続落歩調となったが、日経平均は前日に先物主導で700円以上の急落をみせていたこともあって、その買い戻しが全体指数を押し上げた。外国為替市場では1ドル=138円台の推移と円安水準にあることや、米株価指数先物が底堅い動きとなっているのを横目にリスク選好ムードが強まった。業種別では鉱業や石油など資源関連セクターを筆頭に33業種全面高となったほか、値上がり銘柄数は1500を上回りプライム市場全体の84%の銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。

個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体主力株が買いを集めたほか、ソフトバンクグループ<9984>も商いを伴い上昇。オリエンタルランド<4661>が買われ、INPEX<1605>も値を上げた。三菱重工業<7011>が大きく水準を切り上げ、キーエンス<6861>、NEC<6701>も物色人気となった。クロスキャット<2307>は続急騰。OATアグリオ<4979>、青山商事<8219>、ファイズホールディングス<9325>などが値を飛ばし、三光合成<7888>、トレジャー・ファクトリー<3093>なども高い。

半面、SUMCO<3436>が冴えず、ベイカレント・コンサルティング<6532>も軟調。FOOD & LIFE COMPANIES<3563>の下げが目立った。ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が急落したほか、クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、KDDI <9433>、第一三共 <4568>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約87円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はセブン&アイ <3382>、クレセゾン <8253>、大塚HD <4578>、ヤマハ <7951>、東建物 <8804>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約3円。

東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)陸運業、(4)卸売業、(5)情報・通信業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)ゴム製品、(2)銀行業、(3)パルプ・紙、(4)金属製品、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△INPEX <1605> [東証P]

WTI価格が97ドル台に上昇。

△北野建 <1866> [東証S]

25万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△オイシックス <3182> [東証P]

シダックス <4837> [東証S]へのTOBで業容拡大期待。

△プレイド <4165> [東証G]

「KARTE Signals」がLINE公式アカウントと連携開始。

△中国工 <5974> [東証S]

「伊藤忠などが年中無休の水素ステーション全国展開」との報道。

△NEC <6701> [東証P]

670万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△アクセスHD <7042> [東証S]

「首相が留学生増やす計画策定を指示」との報道。

△三光合成 <7888> [東証P]

今5月期は営業ピーク利益更新も視野。

△MHT <9218> [東証G]

「教職員のメンタルヘルスプロジェクト」を発足。

△元気寿司 <9828> [東証S]

4~6月期営業益急回復。

▼極楽湯HD <2340> [東証S]

東証が上場廃止に係る猶予期間入り銘柄に指定。

▼ダイヤHD <6699> [東証P]

新株予約権発行による希薄化を懸念。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)クロスキャト <2307>、(2)OATアグリ <4979>、(3)青山商 <8219>、(4)スタティアH <3393>、(5)アイピーエス <4390>、(6)ハードオフ <2674>、(7)ファイズHD <9325>、(8)KeePer <6036>、(9)プロレド <7034>、(10)三光合成 <7888>

値下がり率上位10傑は(1)ダイヤHD <6699>、(2)アンファク <7035>、(3)リテールPA <8167>、(4)ナガイレーベ <7447>、(5)ヒトコムHD <4433>、(6)トランザク <7818>、(7)SFP <3198>、(8)スタ・アリス <2305>、(9)コジマ <7513>、(10)F&LC <3563>

【大引け】

日経平均は前日比316.62円(1.14%)高の2万8195.58円。TOPIXは前日比24.28(1.25%)高の1968.38。出来高は概算で9億9838万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1542、値下がり銘柄数は243となった。東証マザーズ指数は740.12円(12.90円高)。

[2022年8月30日]

株探ニュース

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