共同印が地合い悪のなか切り返し急、株主優待拡充を好感し投資資金流入
共同印刷<7914>が全般地合い悪に抗して急速に切り返す展開。総合印刷大手の一角で株主還元に積極的な姿勢が特長であり、配当利回りは前日終値ベースで4%台と高い。そうしたなか、同社は8月31日取引終了後に株主優待制度を拡充することを発表した。現行の優待(カレンダー)に加えて、毎年3月末と9月末時点で100株以上を6カ月以上継続保有する株主に対し、クオカード(保有株数に応じて1000円または3000円分)を年2回贈呈する。これを材料視する投資資金が流入した。株式市場では株主優待の強化を材料視する動きが強く、長期スタンスの個人マネーを誘引するだけでなく、値幅取りを狙った短期資金の物色対象となるケースも多い。